三重県の猫の不妊手術専門病院・スペイクリニック一覧|野良猫・保護猫の不妊去勢相談
「猫の不妊去勢手術を受けたい」「野良猫をTNRしたい」「保護した猫の手術をお願いしたい」——三重県でそうした相談先をお探しの方に向けて、猫の不妊去勢手術に特化・重点化している病院と、野良猫・地域猫・保護猫の手術を積極的に受け入れている病院をまとめました。
一般の動物病院でも不妊去勢手術は受けられますが、捕獲器に入ったままの猫や、人に慣れていない猫の扱いに慣れているかどうかは病院によって大きく違います。ここでは「猫の不妊手術ができる病院」ではなく、公式情報でその取り組みを確認できた施設だけを掲載しています。
三重県の猫の不妊手術専門病院・スペイクリニック一覧
| 施設名 | 市町村 | 特徴 | 野良猫・地域猫 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| 猫不妊手術専門 猫院(NEKO in) | 四日市市 | 猫の不妊去勢手術の専門施設 | 捕獲器可 | 公式サイト |
情報確認日: 2026年9月3日 料金・診療内容は変更されることがあります。最新の情報は必ず公式サイト等でご確認ください。
三重県内で、猫の不妊去勢だけを扱う専門施設として公式に確認できたのは、四日市市の「猫不妊手術専門 猫院(NEKO in)」1施設だけです。無理に施設数を増やさず、1件のまま掲載しています。
そのかわり三重県は、県が公益財団法人どうぶつ基金と連携して行う「三重県さくらねこTNRプロジェクト」があります。三重県動物愛護推進センター「あすまいる」(津市森町2438-2)を会場に、飼い主のいない猫の不妊去勢手術・さくら耳カット・3種混合ワクチン・ノミダニ駆除・目薬・補液までを無料で実施する一斉手術で、2024年度は10月23日に122頭、2025年度は110頭が手術を受けています。
【重要】さくらねこTNRプロジェクトは「あらかじめ保健所で相談を受けた地域」が対象です。個人が思い立って当日持ち込む仕組みではありません。参加したい場合は、まず地域を管轄する保健所に相談してください。
【費用の順番に注意】市町の補助金は、多くが手術の前に申請する必要があります。猫院の公式サイトも、自治体に申請した場合は手術費用から補助分を引く方式だと説明しています。捕獲より先に、市町の窓口で手続きを確認してください。
猫院は「捕獲器に入ったまま」または「横が開くキャリー」でしか受け付けません。上が開くタイプのキャリーやケージでは断られる場合があると公式サイトに明記されています。持ち込む容器を先に確認してください。
三重県の猫の不妊手術専門病院・スペイクリニック
猫不妊手術専門 猫院(NEKO in)
猫の不妊去勢手術の専門施設。捕獲した時点で電話すれば当日近くに手術枠を取れる可能性がある、三重県で唯一確認できた猫の不妊手術専門施設で、北勢地域でTNRをする人の中心的な受け皿です。
- 所在地 … 〒510-0833 三重県四日市市中川原1-2-37(コマ動物病院と同建物内、進んで奥)
- 対象 … 飼い猫と、飼い主のいない猫(地域猫)の両方が対象です。TNR料金の対象になるのは「飼い猫ではない/家の中に入れることはない/飼い主がいない猫(地域猫)/手術後は元居た場所(戸外)に戻す/飼い猫にしたり里親を探すことはない」の5条件をすべて満たす猫だけで、満たさない場合は飼い猫としての手術になります
- 野良猫・地域猫 … TNR対象猫は「捕獲器に入ったまま」「横が開くキャリーに入れて」「可能ならば洗濯ネットに入れて」のいずれかで連れてくるよう明記されています。ケージや上が開くキャリーでは麻酔用のケージに移せないため、手術を断る場合があると書かれています
- TNR・捕獲器 … TNRの猫は耳カットを行います。メスの皮膚縫合には、万が一にも開かないようステンレス製ワイヤを使い抜糸不要としています
- 料金 … TNR・飼い主のいない男の子 11,000円(耳カットあり)/TNR・飼い主のいない女の子 16,500円(耳カットあり)、飼い猫の男の子(去勢)19,800円/飼い猫の女の子(避妊)26,400円(消費税込・2026年9月確認)
- 料金に含まれるもの … 公式サイトに手術料の内訳の記載はありません。血液検査・ワクチン・ノミ駆除・マイクロチップ・入院はすべて別料金として個別に掲載されています
- 予約方法 … 予約制です。「飼い猫さんは前日まで、TNRは捕獲した時点でご予約ください」と明記されています。電話は080-4309-0202。状況によっては当日受けられない場合があると記載されています
- 手術日・診療日 … 受付時間は9:30〜11:00と16:00〜18:00、手術時間は11:00〜16:00と18:30〜20:00。「当面、毎日手術をします」と記載されていますが、来院前に電話するよう案内されています
- 出張手術 … 公式サイトでご確認ください
料金は2026年9月3日時点で公式サイトに記載されていた内容です。手術費用は改定されることがあります。最新の料金は必ず公式サイト等でご確認ください。
四日市市で1990年に開設された「コマ動物病院」の院長が、2022年4月に動物病院を息子に引き継いだのを機に開設した、三重県初の猫不妊手術専門施設です。同じ建物内にありますが「猫院とコマ動物病院は別病院です」と明記され、猫院への問い合わせでコマ動物病院に電話しないよう強く注意されています。
支払いは現金のみです。クレジットカード等は使えません。
「手術は、健康であるという前提でお受けします」と明記されています。TNRの猫は手術前の血液検査ができません。健康状態に不安のある飼い猫は、先に他院で診察を受けるよう案内されています。
メスは基本的に卵巣のみ切除する方式です。子宮の全摘出を希望する場合は別途追加料金です。手術中に子宮の病気が見つかった場合や妊娠中の場合は、獣医師の判断で子宮摘出となり別途料金(11,000円〜)が発生します。
麻酔・手術は30年以上、院長が一人で行っていると公式サイトに明記されています。「それに関してご不安な方は多人数で手術を行う病院をお選びください」とも書かれています。過去30年で1件の死亡例(触れない狂暴な野良のオス猫)があったことも公開されています。事故の賠償は手術ミス以外は行わないと明記されています。判断材料として必ず読んでください。
その他の費用は 血液検査(血球数・生化学)9,350円、血液検査(猫エイズ・猫白血病)4,400円、3種混合ワクチン4,400円、ノミ駆除1,540円、マイクロチップ4,400円、入院1泊(通常は日帰り)2,200円、補助申請用写真撮影(チェキ2枚)1,100円です。
自治体の補助を申請した場合、手術費用から補助分が引かれる方式です。公式サイトには四日市市の例として、飼い猫のオス2,500円・メス3,000円、飼い主のいない猫のオス7,000円・メス10,000円の補助が出ると記載されています。
公式サイトのTNRページには、四日市市・桑名市・鈴鹿市・菰野町・いなべ市・東員町の補助制度へのリンクがまとめられています。
ボランティア団体・自治会で多数のTNRを考えている場合は事前相談するよう案内されています。
切除した卵巣は、ツシマヤマネコの繁殖の研究のため京都大学野生動物研究センターに提供されています。手術を受ける人はこれを了承する必要があると明記されています。
三重県さくらねこTNRプロジェクト(県の無料手術)を使う
三重県は、猫の殺処分数の減少と、地域の飼い主のいない猫による問題の解決に向けて、公益財団法人どうぶつ基金と連携し、飼い主のいない猫の無料不妊手術等(さくらねこTNR)を実施しています。
実施場所は三重県動物愛護推進センター「あすまいる」(津市森町2438-2)です。あらかじめ保健所で相談を受けた地域について、猫の捕獲を地域住民・市町職員等と連携して行い、手術会場での処置をどうぶつ基金・ボランティア(獣医師を含む)・市町職員等と連携して実施します。処置内容は不妊去勢手術、さくら耳カット、3種混合ワクチン接種、ノミ・ダニの駆除、目薬の投与、補液で、獣医療費等の一部をどうぶつ基金が負担するため無料です。
県は「TNR+M(Management)」として、手術だけでなく地域でのルールづくりまで含めた取り組みを推進しています。参加を考えている場合は、まず地域を管轄する保健所か、あすまいる(059-253-1238/asmile@pref.mie.lg.jp)に相談してください。
- 実施は年に数回の一斉手術です。いつでも受けられる仕組みではありません。
- 対象は「飼い主のいない猫」です。飼い猫は対象になりません。
- どうぶつ基金の協力病院としては、確認時点で三重県獣医師会伊賀支部(伊賀市・名張市の8病院)、Vet’s Work(鈴鹿市)、すぎもと動物病院(津市)が登録されています。ただしこれらはいずれも一般診療を行う動物病院で、猫の不妊去勢の専門施設ではないため、この記事では個別に掲載していません。さくらねこチケットの受け入れ条件は病院ごとに異なり予告なく変わるため、必ずどうぶつ基金の協力病院一覧で最新の登録状況を確認し、病院へ直接連絡してください。
市町の手術費補助を先に調べる
三重県内の市町には、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費の補助制度があります。制度によっては手術の前に申請が必要で、後からでは使えません。病院を予約する前に、猫がいる場所の市町の制度を確認してください。
四日市市には「飼い主のいない猫の避妊等の手術の補助金」があります。対象は市内に生息する飼い主のいない猫の手術を行おうとする市内在住者で、手術後に元の場所に戻して適正に管理でき、手術済みと識別できる処置(耳先をV字カットすること等)を了承できることが条件です。申請は保健所衛生指導課(四日市市総合会館4階)で、受付期間は毎年度4月1日〜3月31日です。飼い犬・飼い猫については別に「犬猫の避妊・去勢手術費用補助」があります。
- 猫院の公式サイトには、四日市市・桑名市・鈴鹿市・菰野町・いなべ市・東員町の補助制度へのリンクがまとめられています。北勢地域で手術先を探している場合の出発点になります。
- 掲載していない市町にも同様の制度がある場合があります。「(市町名) 飼い主のいない猫 不妊 補助」で検索し、必ず市町の公式ページで確認してください。
- 補助の金額は年度ごとに変わることがあります。猫院の公式サイトに載っている四日市市の補助額(飼い主のいない猫 オス7,000円・メス10,000円)も、最新の金額は必ず市の公式ページで確認してください。
相談する前に確認しておきたいこと
- 診療内容や料金は変更されることがあります。このページの情報は確認した時点のものです。
- 完全予約制の施設が多くあります。受診の前に必ず連絡してください。
- 野良猫と飼い猫で料金や条件が異なる場合があります。どちらに当たるかを最初に伝えてください。
- 手術前の絶食などは自己判断せず、病院の指示に従ってください。指示と違う状態で連れて行くと手術が延期になることがあります。
- 緊急の場合は、不妊手術の専門施設ではなく通常の動物病院・救急動物病院へご相談ください。