実験動物と動物愛護。動物実験をしている企業は時代遅れ?
実験動物という言葉は聞き慣れなかったのですが、世の中にはたくさんの動物の犠牲によって開発された商品があります。
私自身、その恩恵を受けていて全てを否定することはできませんが、不必要な実験もあるはず。
私達の日常の選択が動物を苦しめたり、必要のない犠牲を出さなくても良くなったり。
あまり知りたい話ではないかもしれませんが、応援したい企業などを知ると次から選択がスムーズになります。
動物実験は何のため?
インターネットがなければ動物実験はほとんどの人が知らないような話でした。
化粧品、シャンプーなどの日用品、薬などで主に実験をされています。
例えば最近でいうと原発の処理水が安全かどうかを調べるために、処理した水に魚を入れて調査したりも動物実験になります。
https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/breedingtest/ より
シャンプーの新商品が人の肌が荒れたりしないかを実験するのもかつてはたくさんの動物が使われていました。
シャンプーをうさぎの背中に塗って洗い流さずに数日放置し、肌がどうなるか観察したり、目にシャンプーを入れてどうなるかを調査したり。
うさぎは動けません。
地獄でしかありませんよね。
目が見えなくなって、しみて痛い。
実験後は殺処分しか待っていない未来。
残酷すぎます。
画像を載せると吐き気がするので載せませんが、ネット上にたくさんあります。
新商品が開発されるたびに実験して安全か確認する。
そこまでしてシャンプーやリンス、ボディソープなどを開発すべきなのか。
世の中に沢山の種類のシャンプーがあるのにも関わらず。
こういう情報がテレビで出にくいのがスポンサーの関係で、シャンプーリンスのコマーシャルを見ない日はありませんよね。
広告料金をもらっている企業の悪口は言えませんし、お互いの収益が減ることに何のメリットもありません。
メディアの情報が正しいかどうかというのはお金の流れの関係と深く関わっています。
私自身が否定できない薬の分野
日用品、化粧品に関しては動物実験がこの時代に必要だと思っていません。
しかし、薬はというと一概に否定できないところ。
日々医学が進歩して、昔治らなかった病気が治療方法が見つかっているのは動物実験のおかげでもあります。
本当に都合のいい話ですが、人間誰しも病気が治って生きられるというのは動物が実験で使われることよりも優先されることなのだろうなと思います。
人間だけでなく、自分が飼っている猫の腎臓病が治る薬が動物実験によって試行錯誤された結果生み出された薬であった場合、猫の病気が治ることと動物実験される動物の命のどちらが優先かという話になります。
トロッコ問題のようなどちらか一択の難しい問題ではありますが、世の中全体を見たら薬の開発が優先されるでしょうね。
同じ生命なのにどうして、と考えてしまうと心が病みそうになりますが無駄な犠牲だとは私は思いません。
0か100か、正しいか正しくないか、という思考でこの問題を見てしまうと論争しか起きませんが私の中ではグレー。
必要のない世の中になってほしくもあり、大事な人の命が薬によって救われるということのありがたみも感じます。
動物実験されない日用品を選ぼう
日用品、化粧品に関しては私は動物実験しない企業の商品を選択しています。
弊社のネットショップで取り扱っているボタニカノンの商品もそうですが、探せばたくさんあります。
テレビを観ない私でも知っている有名どころでいえば
花王
THE BODY SHOP
資生堂
シャボン玉石けん
LUSH
あたりは大体のドラッグストアやスーパーでも取り扱っていて見つけやすいですね。
たとえば大手の資生堂のホームページには
動物実験廃止に向けた取り組み
資生堂は、代替法に基づく安全性保証体系を確立し、これにより2013年4月から開発に着手する化粧品・医薬部外品における動物実験を廃止しました。なお、社会に対して安全性の説明をする必要が生じた場合を除きます。
今後も引き続き有効な代替法の開発を継続するとともに、代替法の公定化(各国・地域の法制度において正式な実験方法として認可されること)に向けて積極的かつ強力に各国の行政機関に働きかけてまいります。
社会に対して安全性の説明をする必要が生じた場合
市場にある成分に関して、改めてその安全性を証明する必要が生じ、そのための選択肢が動物実験しかない場合や、一部の国※において化粧品の安全性保証に動物実験が不可欠となっている場合です。
※一部の国:中国においては、化粧品の安全性を保証するために動物実験を含めた安全性試験が要求される場合があります。
と表記されていて企業として動物実験しない方針です。
LUSHの商品は100%ベジタリアン、95%ヴィーガン対応でもあります。
各社で添加物や化学物質などそれぞれこだわりがあるでしょうが、それなりに幅広い選択ができるのでそこまで苦にならないです。
ほかにもたくさんの企業が動物実験しない方針でしょうが、あまり花王や資生堂のように全面的にホームページで記載しているところを見かけるのは少ないです。
EUでは2013年、化粧品の動物実験と、動物実験を行った化粧品の販売を全面的に禁止し、当たり前のようにこんな事を考えずとも動物実験に関わらないでよくなりました。
動物実験に代わって、ヒトの培養細胞、ヒトの皮膚モデル、人間のボランティアによるテストなどでデータを取れるように。
日用品の動物実験反対に関しては、昔はなかった動物に対する考え方の移り変わりと代替法という科学の進歩で実現できるまでに。
昔と違って明らかに動物に苦痛を与えないという考え方が広がってきています。
犬や猫、実験動物だけでなく、畜産動物、特定外来生物、駆除対象の動物、いろいろ考えないといけないこともありますが、まずは日常でできる選択を少しずつ変えていくこと。
動物実験しない企業を応援するというのも実はものすごく影響のある行動です。
先程紹介したボタニカノン。
売り物にならない大きさや傷物で廃棄されるパッションフルーツなどを農家さんから買い取り、化粧品の原料にしています。
よかったら試してみてください!
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