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保護猫カフェから保護猫を引き取りたい!その費用はどのくらい?

最近よく聞く保護猫と、保護猫カフェという言葉。

保護猫カフェに行ってみて、気に入った猫を引き取りたい。

値段も書いていないしどのくらいかかるのだろうか。

 

 

無料で引き取れるものだと思っている人も、どれだけかかるか不安な人も知っておいてほしいことを、保護猫カフェをしている動物愛護団体の立場から書きます。

 

 

譲渡時にかかる費用

 

保護猫に値段をつけられません。

いや、つけようと思ったらつけられるんです。

そもそも猫カフェをする場合、第一種動物取扱業という申請が必要で、保護猫カフェは【展示】という区分になります。

ほかにも、ペットホテルやトリマーは【保管】、ペットレンタルは【貸出】、犬の躾訓練は【訓練】、そしてペットショップ、ブリーダーは【販売】が必要です。

ちなみに動物愛護団体で年間10匹以上の犬猫を保護する場合やペットとして10匹以上飼っている場合は第二種動物取扱業が必要です。

 

 

保護猫カフェや動物愛護団体で第一種動物取扱業の販売の資格を持っていれば保護猫を30万円で売ることは法律上問題はありません。

しかし、ほかの動物愛護団体が譲渡費用は医療費の実費のみでしている中で、誰が30万円で買うねんってなることと、お前は金儲けのためにやっているのかという批判の声と、そして毎年動物愛護センターに提出する台帳などが面倒すぎて嫌になるので誰もしません。

 

私の持っている【展示】も毎年4月から3月の在籍頭数、死亡頭数などの確認の書類提出は必須ですが、簡単な書類です。

病院に連れて行ったなどの記録も動物愛護センターに提示を求められる場合があるので台帳として残してあります。

 

 

という理由から、販売をしないのですが譲渡する場合は販売の資格を持っていない場合はかかった実費以上の請求をすることは法律違反になります。

譲渡するにあたって会員になって寄付を強制することも法律違反です。

かかった実費に含まれるものはなにか。

団体によりますが私は動物病院に支払った医療費のみいただいています。

細かく言えばフード代、ガソリン代、交通費などいっぱい請求したいものもありますが…

 

猫のエイズ白血病検査キットとワクチン証明書

 

医療費の目安は、健康な猫の場合は初期医療で猫エイズ、白血病検査とワクチン2回とノミダニ寄生虫取りの薬投与とで1万円ほど。

目やにが出ていたらロメワンという目薬代で2500円、風邪を引いていたら大体5000円くらい治療にお金がかかります。

不妊去勢手術ができる大きさであれば先に済ませておきます。

その手術代はスペイクリニックでやってもらいオス10000円、メス15000円くらい追加で頂きます。

 

 

この基準は動物愛護団体によりけりなのですが、実は一律3万円頂きますとか、一律にしてしまうと先程の販売になってしまい法律違反になります。

譲渡会を開く時も入場料をいただくのは実は第一種動物取扱業が必要なため、私のアンチはそこを攻めてこようと動物愛護センターにクレームを入れてきましたが、アンチの人は残念ですが第一種動物取扱業持ってますので問題ありません。

 

 

譲渡費用よりも生涯費用を

 

 

譲渡費用が安いから命が安いかというとそうでもありませんよね。

時々そこを勘違いして、高額な医療費がかかるのであれば諦めて次の猫を飼えばいいという軽い気持ちの人がいますがそういう人には譲渡したくありません。

猫一匹を最後まで、およそ15年間面倒を見るのにかかる費用は平均200万円と言われています。

車一台買えるような値段ですね。

私の場合、13匹いるので2600万円…。

高級車買えるやんか、いらんけど。

 

 

ちゃんと意識しておいてほしいんです。

お金がないので治療できませんというクラウドファンディングを見かけるのですが、高額医療ならともかく普通の治療もできないくらいの生活を今送っているのであれば私は飼うことをおすすめしません。

お金はないけど保護猫の命を救いたいから迎え入れたいというのであれば、他の方法で動物愛護団体を手伝ったり支援したり色々できるので、無理に飼ってほしくありません。

 

 

お金以外にも、緊急時に面倒を見てくれる人がいるのかなど必ず準備しておいてください。

引っ越しするので飼えなくなったという意味の分からない人がいますが、なぜペット可の物件に引っ越さないのか。

長年連れ添った猫をそんな簡単によく手放せるなと呆れます。

最後まで面倒を見るという覚悟を持って飼ってください。

 

 

医療費のみの請求という厳しさ

 

普通にやっていたら、上に書いた料金くらいで動物愛護団体も里親さんもそこまで負担にならない金額なのですが、時々重い病気を持った猫、骨折をしていたり重傷な猫がやってきます。

治療費が30万円、とかいう話も少なくありません。

資金が尽きてしまうと動物愛護団体は運営ができなくなってしまいます。

動物愛護団体の多頭飼育崩壊も珍しくありません。

 

 

法律上は医療費など実費以上はいただけないのですが、もし可能でしたら引き取った動物愛護団体のこれからの活動を見守って、資金繰りがピンチなときなど支えてほしいんです。

行政からの補助金がほとんどなく、自分で働いたお金を保護した猫に使いながら活動をしている人もたくさんいらっしゃいます。

皆それぞれ工夫をしながら資金を集めているのですが、私の場合は美味しく楽しく世の中を変えたいということで、少しずつお肉の消費を減らしながら猫の保護活動にもつながるベジニャンカレーなどヴィーガン対応の食品を取り扱っています。

ぜひ食べてください!

 

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スマホでポチポチポイ活、古着買取、ヴィーガン食品やペットフードの買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!

 

猫スペースきぶん屋が皆様に協力していただきたいこと一覧

この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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