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バタリーケージは日本で廃止になるのか。 私たちのすべき行動と世界の今

飼育されているひよこ

動物福祉の必要性が世論として高まっている最近の日本。
いや、多分私の周りだけです。
私の周りだけですが全体から見たらほとんどいないレベルでごくごく少数の人だけなのですが、明らかにその数は増えています。
少数派が多数派に変わる時はいつもスタートはじわじわと、ある割合を超えると一気に変わっていくもので悪くない伸び方をしています。

 

このままの調子で日本のバタリーケージは廃止になるのか。
ただの私の予想ですが、多分当たります。

 

この30年で大きく変わる

私がバタリーケージが廃止されると思う要因はいくつかあります。
一つずつ挙げていきます。

 

①世界的に廃止の流れになっているから

 

日本の動物福祉は半世紀遅れていると言われていますが、EUでは2012年にバタリーケージの禁止。
半世紀遅れていたら2060年になってしまいますが、インターネットが普及して各自が手のひらで情報を得ることができるようになった時代です。
疑問の声をSNSにあげると共感する人が中にはいます。
物事の変化のスピードは昔よりも圧倒的な早さで変わっていくのでそこまで時間はかからないと予想しています。

 

②動物愛護法に続け

 

昭和48年に日本で初めて動物愛護管理法が制定されました。
動物愛護法は主にペットに関することが多いので畜産動物はあまり関係ないかもしれません。
昭和48年以前はというと犬を捨てても罪にならないし、必要がなくなれば殺処分するために保健所に連れ込むことも当たり前。
今思うと動物、ペットに対する意識がとんでもなく低い時代で何でもありだったのですが、狭い範囲ではありますが動物の権利を守る法律ができました。

 

年々改正されては厳しくなっています。
最近はペットショップやブリーダーなどが犬猫を飼育する時のケージの広さまで決められました。
今まではジャンプもできない狭い空間にいても法律上は問題なかったのですが、例えば猫だと2段ゲージ以上、体長によって適正なサイズのケージの広さが定められ、一日中ケージ飼育をする場合は1日3時間以上ケージ飼育から出して運動させるという決まりもできました。

 

動物愛護法の管理は主に環境省の管轄で、畜産動物に関しては農水省や厚生労働省の関わりが大きいのですが、基本的な動物の福祉の考えは省庁を超えて改善していく動きになっています。

 

 

③農水省がガイドラインを発表

 

鶏や豚、牛など家畜にとっての快適性など、より良い飼育環境をつくるための農水省指針

 

2023年の大きなニュースです。
ガイドラインであり、あくまで推奨です。
豚の妊娠ストールをやめていきましょう、鶏のケージを広くしましょうという内容が書かれてます。

なぜ、推奨であり強制ではないのか。
議論されずにいきなり強制にしてしまうと現場が混乱し、日本の畜産業が大変なことになるので日本の台所事情も大パニックを起こします。

 

今は推奨です。
確実に数年後に推奨ではなく移行に変わり、強制に変わります。
私の勝手な妄想ではなく高い確率でこうなります。
根拠は世論。
動物に対する関心が高まっていて犬猫だけが対象ではないという考えが広まっています。

 

④平飼い卵が売れている

 

スーパーで見かけるようになった平飼い卵。
まだまだ棚の中の一部でしかありませんが、ちょっと前は全く見かけないお店が多かったです。

聞いてみると売れてるんですって。

こんな記事も

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/78c8ac0f489393433014620ee88290661e26bbcb より引用

 

平飼い卵が人気

だから棚から消えずに仕入れが続いてます。
美味しいから買うという人もいれば、動物福祉のことを考えて買うという人も。

 

企業は売れるモノを生産するし仕入れます。
需要が高まり儲かると企業も方向転換します。
まだまだ需要は少数派のごく一部ですが、大企業の製品なんかに平飼い卵が使われだすと消費量が一気に伸びるでしょうね。
もし大手食品企業に勤めている方がいらっしゃったらぜひ卵の変更を提案してみてください。
私はその企業を応援します。

 

私たちがすべきこと行動は

私たちと一括りにはできませんね。
畜産農家の立場、消費者の立場、いろいろあります。
消費者でも卵を安く買いたい人、鶏の飼育環境を重視したい人がいます。

 

今は多くの人が安い卵を優先して買っているのではないでしょうか。
なぜなら知らないから。
私自身、安いモノをありがたく使っていた過去があります。
ファストファッションが安い裏側で異国の女性が安い給料で働かされて、無理な体制で生産することを求められて多数の死亡事故が起きたのがバングラデシュのラナプラザビルの崩壊事故。
バングラデシュだけではありませんね。
SHEINというアプリが流行っていて、中国からありえない安さの商品が送られてくるそうですが、新疆ウイグル自治区の人々が奴隷のように使われているという話も聞きます。

 

安いものには何か裏があります。
消費者にとっては恩恵ですが、裏側から目を背けていてはいつまで経ってもその問題は解決しません。
誰かの犠牲で私たちの暮らしが成り立っていていいのか。
誰もが幸せになる世の中にできないのか。
たかが卵、されど卵。
問題の根っこにつながっているのは無関心ということ。

 

バタリーケージが廃止になるかどうか、それには多くの人の答えが必要です。
知らないその問題に触れた時にどう感じるのか。
その数の積み重ねがこれからの動物福祉を変えていきます。
ぜひ答えを出してください。
完璧な答えでなくてもいいんです。
三回に一回は平飼い卵にしようとか、たまには動物性食品を食べない日をつくろうとか。
ストイックになりすぎず自分に適した答えを見つけてください。

 

 

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ぜひお試しください(^^)

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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