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 保護猫の2匹目を迎える前に知っておきたい完全ガイド

保護猫 2匹目

保護猫を1匹飼っている方の中には、「もう1匹迎えたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

その理由は、先住猫と友だちになって寂しがらないようにしたい、保護猫を救いたいなど様々あります。

保護猫の2匹目を迎えることは、猫にとっても飼い主にとっても大きな決断です。

この記事では、保護猫の2匹目を迎える際の注意点、準備、そして成功のコツを詳しく解説します。
 

 
 保護猫の2匹目を迎える理由とメリット

 

 
・なぜ2匹目を考えるのか 

 
多くの飼い主が保護猫の2匹目を検討する理由は様々です。

最も多い理由は「先住猫の寂しさを解消したい」「もう1匹救いたい」という気持ちです。

特に保護猫の場合、1匹でも多くの命を救いたいという思いが強く働きます。
 

 
・2匹飼いのメリット
 

**猫同士の関係性によるメリット**
 
– 遊び相手ができることで運動不足解消
– グルーミングし合うことでストレス軽減
– 社会性の向上
– 留守番時の寂しさ軽減

 

相性が良い場合、二匹飼いのメリットは計り知れません。

ストレスの軽減や運動量の増加などにより2匹飼育していたほうが寿命が長くなるというデータもあります。
 
**飼い主にとってのメリット**
 
– 猫同士で遊んでくれるため、飼い主の負担軽減
– 2匹の個性の違いを楽しめる
– より多くの保護猫を救える満足感

 

仲良くしている猫同士を見ると幸せな気持ちになれます。

2024年に保護したグラちゃんという女の子がいました。

なかなか警戒心が強い子で、自分から寄ってくることもなかったので里親さん探しに苦戦していました。

けれど、猫部屋にいる時は男の子の猫にべったり寄り添い、その間は人が寄っていっても逃げずに触らせてくれました。

なので、先住猫に男の子がいる家庭で迎えてほしいと里親募集を募ったところ、以前私が保護した人懐こい男の子シマくんの里親さんから連絡がありました。

 

最初はパニックでお互いじゃれ合っているのか喧嘩をしているのか分からないような日々が続き、里親さんからも何度も相談のメッセージがありましたが、1ヶ月が経つ頃に突然シマくんがグラちゃんを毛づくろいし始めてそこから仲良くなったそうです。

一度も多頭飼いしたことがなかったそうで、今まで二匹一緒に飼わなかったことを後悔するくらい二人仲良くしている光景に癒やされるというメッセージを頂き本当に嬉しくなりました。
 

 
保護猫の2匹目を迎える前の重要な検討事項

 
先住猫の性格と年齢を考慮する

 
保護猫の2匹目を迎える前に、まず先住猫の性格を十分に把握することが重要です。
 
**社交的な猫の場合**
 
– 他の猫との同居がしやすい
– 比較的短期間で慣れる可能性が高い
– ただし、縄張り意識が強い場合は注意が必要
 
**人見知りや警戒心の強い猫の場合**
 
– 慎重に時間をかけた導入が必要
– ストレスを感じやすいため、環境の変化に配慮
– 場合によっては単独飼育の方が幸せな場合も

 

飼い主さんが2匹飼いを希望していても、先住猫が全く希望しておらず、一人で暮らしたいという意思表示をしてくる猫もいます。

生まれてきた環境や性格にもよりますが、組み合わせ次第では先住猫が受け入れる可能性があります。

特に年齢の組み合わせは重要なポイントです。

 

 
年齢の組み合わせを考える

  
**成猫同士の場合**
 
– 性格が固まっているため相性の見極めが重要
– エネルギーレベルが近いと良い関係を築きやすい
– 保護猫の場合、過去のトラウマを考慮する必要あり
 
**成猫と子猫の場合**
 
– 成猫が子猫を受け入れやすいケースが多い
– 子猫の適応力が高い
– エネルギーレベルの差に注意
 
**高齢猫がいる場合**
 
– ストレスを最小限に抑える配慮が必要
– 静かで落ち着いた性格の猫を選ぶ
– 健康状態への影響を慎重に観察

 

私が譲渡してきた経験が一番多いのは、先住猫が大人で子猫を譲渡するというパターン。

最初は先住猫がストレスでご飯を食べなくなった、よく吐くようになったなどの症状があるかもしれません。

そのくらい猫はデリケートな生き物です。

しかし、子猫は環境の変化に順応力があるので、大人猫に興味を示し、最初は威嚇し合っていても徐々に仲良くなることが多いです。

 

大人猫同士の場合、とにかく慎重に対面させましょう。

後ほど詳しく書きますが、喧嘩したらもう関係性は築けない可能性が高いです。

 
 
経済的な準備

 
保護猫の2匹目を迎えるということは、費用も2倍近くになることを意味します。
 
**初期費用**
 
– ワクチン、健康診断:1-2万円
– 猫用品(ケージ、トイレ、食器など):2-3万円
– 去勢・避妊手術(未実施の場合):2-4万円
 
**継続的な費用**
 
– フード代:月3000-5000円
– トイレ砂代:月1000-2000円
– 医療費:年間2-5万円(健康な場合)

 

猫一匹につき、フードとトイレ砂で5000円と考えておいたほうが良いです。

生涯を終えるまでに200万円前後かかるという統計があります。

最後まで面倒を見るというのは飼い主の重要な使命です。

その覚悟があるか、しっかりと考えてから決めましょう。
 

 
保護猫の2匹目の選び方

 

  
相性の良い組み合わせ 

 
保護猫の2匹目を選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。
 
**性別の組み合わせ**
 
– オス×メス:比較的相性が良いことが多い
– オス×オス:去勢済みであれば問題ないケースが多い
– メス×メス:縄張り意識が強い場合があるため慎重に
 
**年齢差**
 
– 2-3歳程度の年齢差が理想的
– あまり年齢差があると遊び方やライフスタイルが合わない場合も

 

性別、年齢よりも性格の問題が一番なので上記が当てはまるかは対面させてみないとわからない部分もあります。

不安な場合、動物愛護活動者に相談して、トライアル期間を設けることができるかどうか確認しましょう。
 

 
保護猫団体での相談

 
保護猫を迎える際は、保護猫団体のスタッフに相談することが重要です。

**相談すべき内容**

– 先住猫の性格や生活パターン
– 希望する猫の特徴
– 住環境や家族構成
– 過去の多頭飼育経験

**トライアル制度の活用**
多くの保護猫団体では、正式な譲渡前にトライアル期間を設けています。

この制度を積極的に活用し、実際の相性を確認することが成功の鍵となります。

 

トライアルをする前に、ケージを用意することをオススメします。

初対面が一番重要で、ここで取っ組み合いの喧嘩になったり激しい威嚇を繰り返してしまうと高確率でその後も仲良くなりません。

ケージ越しだと威嚇はしても徐々に慣れてきて距離感が縮んでいくので時間をかけて慣らしていきましょう。
 

 
保護猫の2匹目を迎える準備 

 

  
環境の準備 

 
**隔離スペースの確保**
新しい猫を迎える際は、最初の1-2週間は先住猫に積極的に触れ合わせずに隔離することが重要です。
 
– 独立した部屋またはケージを用意
– トイレ、食器、水飲み場を設置
– 隠れ場所となるクッションやタオルを配置
 
**先住猫のストレス軽減**
 
– いつものルーティンを維持
– お気に入りの場所を確保

しつこく書きますが、対面はケージ越しで。

ケージの中にずっと受け入れた子を入れておくのはかわいそうな気もしますがこれから先の長い生活のために焦らずに、先住猫がパニックになって喧嘩しないようにまずはケージ越しで仲良くなっていくように様子を見ましょう。

迎え入れた猫は別の部屋で運動させて、ストレス発散をさせてもらいたいのですが、ケージで固まっている場合はケージから出したら部屋の隅っこに隠れてしまう場合もあるので、焦らずに無理に出さずにまずは環境に慣らせてください。

 

 

必要な用品の準備 

 
**追加で必要なもの**

– トイレ(猫の数+1個が理想)
– 食器セット
– キャリーケース
– 爪とぎ
– おもちゃ

**共有できるもの**

– 一部のおもちゃ
– 爪とぎ(十分な数があれば)
– 水飲み場(複数設置推奨)

 

トイレ問題は新しい猫を受け入れたときの問題あるあるです。

先住猫が今まで粗相しなかったのに急にクッションにおしっこをするようになったり、何かしら問題が起こることが多いです。

トイレを共用でするのを嫌がる猫もいますので前もってトイレを増やすことはオススメします。
 

 
保護猫2匹目の導入プロセス 

段階的な導入方法

**第1段階:完全隔離(1-7日)**

– 新しい猫を隔離部屋に
– 先住猫と新猫の匂いを間接的に共有
– 扉越しの接触から始める

**第2段階:視覚的接触(1-2週間)**

– ベビーゲートや網戸越しの対面
– 食事時間を利用した距離の調整
– 両方の猫がリラックスしているかを観察

**第3段階:監視下での直接接触(1-4週間)**

– 短時間の直接接触
– 遊びや食事を通じた関係構築
– 徐々に時間を延長

**第4段階:完全同居**

– 24時間の同居開始
– 継続的な観察とサポート

 

期間は目安です。

先住猫がいて、子猫を迎え入れる場合は受け入れたその日に先住猫が心を許したりもするので、もっと期間は短くなります。

逆に、警戒心が強い子はそもそもの環境の変化に慣れるのに時間がかかり、パニック状態になっています。

そんな時に先住猫と対面させると取っ組み合いの喧嘩になりかねないので、ゆっくり時間をかけましょう。
 

 
注意深く観察すべきサイン 

 
**良好な関係のサイン**
 
– 一緒に眠る
– グルーミングし合う
– 同じ空間でリラックス
– 一緒に遊ぶ
 
**問題のあるサイン**
 
– 継続的な威嚇や攻撃
– 食事拒否
– トイレの問題
– 過度のストレス症状

気をつけてもらいたいのが問題のあるサインです。

食事の拒否は1日くらいならあまり問題はありませんが、3日続くと健康面でもよくないので食欲が戻るまでは完全に違う部屋で隔離して育てるなど対応しましょう。

 

   
よくある問題とその対処法 

 
先住猫の嫉妬やストレス 

 
保護猫の2匹目を迎えた際、先住猫が嫉妬やストレスを示すことがあります。

**対処法**

– 先住猫への愛情を変わらず注ぐ
– 個別の時間を確保
– 先住猫の優先権を認める
– ストレス軽減グッズの活用

 

普段素っ気ない性格だった先住猫でも後に来た子をかわいがっている飼い主の姿を見て嫉妬して何かしら問題行動を取る場合があります。

いつも以上に愛情を注いで寂しがらないようにしましょう。
 

 
喧嘩が続く場合 

 
**軽い小競り合いの場合**

– 自然な社会的順位の確立として様子見
– 怪我がない程度であれば干渉しない
– 徐々に関係が改善することが多い

 

喧嘩の種類にもよるのですが、猫パンチが飛び出すくらいであればさほどけがをすることもなく、じゃれ合い程度のよくある光景です。

飼い主としては心配になるかもしれませんが、うちでも仲良し同士で時々猫パンチをし合っている時がありますが、数分後にはもうその事も忘れて仲良くしています。

 

 
**深刻な攻撃の場合**
 
– 再度隔離して段階的導入をやり直し
– 獣医師やアニマルビヘイビアリストに相談
– 場合によっては別の猫を検討

 

飛びついて離さず噛んだり引っ掻いたりしているのは本気の喧嘩です。

正直ここまでの喧嘩になると関係性を修復できないことがあります。

目があっただけで緊張モードになるような日々は飼い主も猫同士も大変なので保護主さんに相談しましょう。

人間でもそうですが、どうしても相性が合わない者同士という組み合わせはあります。

仕方ありません、誰も悪くありません。
 

 
トイレの問題
 

 
**粗相が増える場合**

– ストレスが原因の可能性
– トイレの数を増やす
– 清潔さを保つ
– 医療的な問題を排除

 

2匹目を迎え入れた時、先住猫が一時的にトイレを失敗することがあります。

最初はトイレを別々にして、自分の縄張りに入らせないようにしたほうが無難です。 

 
 
保護猫2匹目の迎え入れ成功事例

 
事例1:成猫同士の成功例

 
Aさん(40代女性)は、2歳の保護猫オス(キジトラ)を飼っていましたが、日中の留守番が長いことを気にして2匹目を検討。

私の参加する譲渡会で生後3ヶ月のメス(キジトラ)と出会い、2週間のトライアルを経て正式に迎え入れました。

最初の1週間はケージ越しに対面させ、徐々に距離を縮めた結果、現在では仲良く過ごしています。

特に冬場は一緒に丸まって眠る姿が見られ、Aさんも「2匹とも幸せそうで、迎えて本当に良かった」と語っています。
 

 
事例2:年齢差のある組み合わせの成功例

 
Bさん(50代夫婦)は、8歳の保護猫メスを飼っていましたが、生後3ヶ月の子猫を緊急で保護することになりました。高齢猫への影響を心配しましたが、意外にも先住猫が母性本能を発揮し、子猫の世話を焼くように。

現在、子猫は1歳になり、2匹は親子のような関係を築いています。先住猫も子猫の存在で活発になり、飼い主夫婦は「命を救えただけでなく、先住猫も若返った」と喜んでいます。

 

このように、若い猫を迎え入れることで先住猫が運動量が増えていきいきと生活するようになったという話はよくあります。

 
 
専門家からのアドバイス

 
獣医師の視点

  
私がよく行く動物病院の獣医師は、「保護猫の2匹目を迎える際は、健康面でのチェックを怠らないことが重要」と語ります。
「保護猫は過去の生活環境が様々で、潜在的な病気を持っている可能性があります。先住猫への感染リスクを避けるため、必ず健康診断を受け、ワクチン接種を完了してから迎え入れることをお勧めします。」
動物愛護活動者から譲り受ける時は基本的にワクチンやエイズ白血病の検査、ノミ・ダニ、お腹の寄生虫の駆除を完了しており、風邪など体調面でも問題がないタイミングでトライアルをすることがほとんどです。

自分で保護した場合も同じく、まずは動物病院に行き、上記の検査を済ませておきましょう。

 

  
動物行動学専門家の視点 

 
動物行動学を専門とする先生は、「猫の性格を理解することが成功の鍵」と強調します。
「保護猫は人間との関係において様々な経験をしています。その経験が他の猫との関係にも影響することがあります。焦らず、猫のペースに合わせることが最も大切です。」

 

本当にそのとおりで、とにかく焦らずゆっくり、まずは環境に慣らせてお互い緊張感がないように猫の性格を把握してから仲良くなっていく段取りをしていきましょう。
 

 
保護猫2匹目を迎える際の心構え 

 
長期的な視点を持つ 

 
保護猫の2匹目を迎えることは、一時的な決断ではありません。

の平均寿命は15年程度であり、長期間にわたる責任を伴います。

**考慮すべき将来のこと**

– 介護が必要になった時の対応
– 経済状況の変化
– 住環境の変化
– 家族構成の変化

 

こちらは特に一匹目を迎える時と違いはありませんが、平均寿命を考えて最後まで面倒を見られるかというのはとても大事なポイントです。

飼い主が先に逝き、猫が残されるということがないようにしましょう。
 

 
全ての猫が幸せになることを目標に 

 
時として、相性が合わない場合もあります。その際は、無理に同居させるのではなく、それぞれの猫にとって最適な環境を提供することが重要です。

なので、トライアル中に先住猫との相性が合わないと思ったら保護主さんに相談しましょう。

それがお互いにとって良い行動に繋がりますし、もしかしたらトライアルが失敗するかもしれませんがそれも仕方のないことです。

無理に不仲同士を生活させるよりもトライアルを中止したほうが良いので遠慮なく伝えてください。
 

 
まとめ:保護猫2匹目の迎え入れで大切なこと 

保護猫の2匹目を迎えることは、多くの喜びをもたらしてくれる一方で、慎重な準備と計画が必要です。

最も大切なのは、先住猫と新しい猫、そして飼い主全員が幸せになることです。

**成功のためのポイント**

1. 先住猫の性格と年齢を十分に考慮する
1. 経済的な準備を整える
1. 段階的な導入プロセスを守る
1. 専門家のアドバイスを積極的に求める
1. 長期的な視点で判断する

保護猫を2匹迎えることで、より多くの命を救い、猫同士の絆を育むことができます。しかし、それには飼い主の愛情と責任、そして適切な知識が不可欠です。この記事が、保護猫の2匹目を検討している方の参考になれば幸いです。

もし迎え入れに不安がある場合は、まず地域の保護猫団体に相談してみることをお勧めします。経験豊富なボランティアスタッフが、あなたの状況に最適なアドバイスを提供してくれるはずです。

保護猫たちが幸せな家庭を見つけ、温かい愛情に包まれて過ごせることを心から願っています。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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