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猫の眼瞼内反症手術費用完全ガイド|手術の必要性から費用相場まで解説

猫 眼瞼内反症 手術 費用

 

 

猫の眼瞼内反症とは何か

 

猫 眼瞼内反症
https://www.tachikawa-central-vet.com/2018/08/13/%E7%9C%BC%E7%9E%BC%E5%86%85%E5%8F%8D%E7%97%87/
より引用

 

猫の眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)とは、まぶたが内側に反り返り、黒目に毛が当たってしまう眼疾患です。この症状が進行すると、猫の目に常に不快感が生じ、毎日の生活に大きな支障をきたします。

眼瞼内反症になった猫は、目がしょぼしょぼした状態が続き、目が半開きの状態で過ごすことになります。これは見た目にも痛々しく、何より猫自身が大変苦しい状態です。逆まつ毛のような状態で毎日目やにが出続けるため、飼い主さんも日々の症状の悪化に心を痛める方が多いのです。

眼瞼内反症は、生まれつきの場合もあれば、外傷や感染によって後天的に発症する場合もあります。特に新生仔猫や短頭種の猫に見られることがありますが、どの年代の猫でも発症する可能性がある眼疾患なのです。

 

 

眼瞼内反症の症状と見分け方

 

眼瞼内反症の主な症状には、以下のようなものが挙げられます。

目やにが常に出ている状態が特徴的です。通常の目やにとは異なり、眼瞼内反症による目やにはより頻繁に、より大量に出る傾向にあります。猫がしょっちゅう目を擦ったり、目をぱちぱちさせたりしている場合は、眼瞼内反症の可能性が考えられます。

目が半開きの状態が続くのも大きな特徴です。何かを常に見つめているような状態で、目が完全に閉じられていません。この状態が続くと、猫の瞳が乾燥しやすくなり、角膜炎などの二次的な眼疾患を引き起こすリスクも高まります。

また、光に対して敏感になり、眩しそうにしたり、目を細めたりする行動が増えます。室内の照明でも不快そうにしている場合は、眼瞼内反症が進行している可能性があります。

 

 

眼瞼内反症は手術で治療できる

 

眼瞼内反症の根本的な治療方法は、外科手術です。点眼薬などの内科的治療では改善が見込めないため、獣医師の診察を受けて、手術を検討することが重要です。

眼瞼内反症の手術は、反り返ったまぶたを正常な位置に戻すための外科手術です。麻酔をかけて行われるため、猫にとっては大きな負担となりますが、これ以外に根本的な治療方法はありません。手術後は、猫の目が常にしょぼしょぼしていた状態から解放され、眼瞼内反症になる前の健康な状態に戻ります。

手術により、目やにが出なくなり、目が完全に閉じられるようになります。猫の生活の質が劇的に改善されることが多いため、眼瞼内反症の診断を受けたら、早めに手術を検討することをおすすめします。

 

 

眼瞼内反症手術の費用相場

 

眼瞼内反症の手術にかかる費用は、動物病院によって異なります。一般的には、事前検査から手術まで含めておよそ20万円程度が相場です。

この費用には、以下のような項目が含まれます。

血液検査などの事前検査費用が発生します。手術前に、猫の全身状態を把握し、麻酔に耐えられるかどうかを確認することは非常に重要です。肝機能、腎機能、血液の凝固能力などを調べるため、複数の検査項目が必要になります。高齢猫の場合は、さらに詳細な検査が必要になることもあります。

麻酔費用も手術費用に含まれます。眼瞼内反症の手術は、麻酔をかけて行われるため、麻酔からの覚醒まで含めた全体の管理が必要です。麻酔のリスク管理も重要な要素となります。

手術そのものの費用が最も大きな割合を占めます。目の周りの毛を全部剃り、皮膚を縫合するという繊細な手術のため、相応の費用がかかります。

 

 

眼瞼内反症手術は眼科専門医に相談を

 

眼瞼内反症の手術は、すべての獣医師が対応できるわけではありません。獣医師の中でも眼科に特化した先生しか手術できない場合もあります。そのため、事前に電話などで問い合わせを行い、眼瞼内反症の手術実績がある獣医師かどうかを確認することが重要です。

一般的な地域の動物病院では、複雑な眼科手術に対応できない場合もあります。その場合は、眼科に特化した専門医がいる動物医療センターなどへの紹介を受けることになります。

眼科専門医のもとで手術を受けることで、手術の成功率が高まり、合併症のリスクも低減します。費用はやや高くなるかもしれませんが、猫の視力を保護し、生活の質を向上させるためには、専門医の診察と手術を受けることが最善の選択肢なのです。

 

 

実際の手術体験談

 

兵庫県芦屋市にあるネクスト動物医療センターでは、眼瞼内反症の手術実績が豊富です。私の飼い猫メイくんが眼瞼内反症の手術を受けています。

手術を受けたメイくんの場合、術前は常に逆まつ毛のような状態で、毎日目やにが出ていました。目が常にしょぼしょぼしていて、半開きの状態が続いていたため、飼い主さんも愛猫の苦しむ姿を見守ることしかできない状況でした。

手術当日は、麻酔をかけて目の周りの皮膚を切開し、反り返ったまぶたを正常な位置に戻すための処置が行われました。目の周りの毛を全部剃り、皮膚を縫うため、術後は痛々しい姿で帰宅することになります。

しかし、術後の経過は非常に良好でした。眼瞼内反症になる前の状態に戻ったメイくんは、目やにが出なくなり、目が完全に閉じられるようになりました。常にしょぼしょぼしていた目から、生き生きとした表情が戻ってきたのです。

この体験から学べることは、眼瞼内反症で苦しむ猫を早期に手術につなげることの重要性です。放置すれば、猫の生活の質はどんどん悪くなる一方です。手術により、確実に改善が見込めるのであれば、飼い主さんの決断が猫の人生を大きく変えることになるのです。

 

 

術後の経過と注意点

 

眼瞼内反症の手術後は、適切なアフターケアが重要です。目の周りは非常にデリケートな部位であり、術後の感染予防が必須となります。

獣医師から処方された点眼薬を指示通り使用し、定期的に診察を受けることが大切です。抜糸のタイミングも重要であり、通常は10日~2週間後に行われます。

手術直後は、目の周りが腫れているため、猫が気になって擦ってしまうことがあります。エリザベスカラーの装着が必要になる場合もあります。飼い主さんは、猫が目を擦らないように注意深く見守る必要があります。

術後の痛みは数日で軽くなりますが、完全に治癒するまでには1ヶ月程度かかります。この間、猫に不要なストレスを与えないように配慮することが大切です。

 

 

なぜ早期の手術をおすすめするのか

 

眼瞼内反症は、放置すれば症状が悪化し、猫の生活の質は低下し続けます。目が常にしょぼしょぼしていて半開きの状態から、早く解放してあげることが飼い主さんの責務です。

眼瞼内反症により、目が常に刺激を受けた状態にあると、角膜炎や角膜潰瘍などの二次的な眼疾患が発症するリスクが高まります。最悪の場合、失明につながる可能性も否定できません。

手術により、これらのリスクを完全に排除することができます。猫がもう一度、健康的で快適な目の状態を取り戻すチャンスなのです。費用的な負担もありますが、猫の生活の質を大きく改善できる投資として考えるべきです。

 

 

手術を受ける際の心構え

 

眼瞼内反症の手術を受けることを決めたら、以下のような準備が必要です。

まず、信頼できる眼科専門医を探すことが最重要です。地域によっては、眼科専門医が限られている場合もあります。インターネットで検索したり、他の飼い主さんの口コミを参考にしたり、かかりつけの動物病院に紹介をお願いしたりするなど、複数の方法で情報収集することをおすすめします。

次に、事前のカウンセリングで、手術のリスクと成功率、術後の経過などについて詳しく説明を受けることが大切です。不明な点は、遠慮なく質問し、納得した上で手術に臨むべきです。

高齢猫の場合は、麻酔のリスクがより高まるため、より詳細な事前検査が必要になります。獣医師と十分に相談した上で、手術を受けるかどうかを決定することが重要です。

 

 

まとめ

 

猫の眼瞼内反症は、放置できない眼疾患です。手術により確実に改善が見込め、猫の生活の質を大きく向上させることができます。

費用はおよそ20万円程度かかりますが、これは猫の健康と幸福のための必要な投資です。眼科専門医のもとで手術を受けることで、成功率を高め、合併症のリスクを低減することができます。

愛猫が眼瞼内反症で苦しんでいるなら、早期に眼科専門医に相談し、手術を検討することを強くおすすめします。目が常にしょぼしょぼしていた状態から解放してあげることが、飼い主さんのできる最善の選択肢なのです。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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