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猫がごめんねと謝る時のサイン、仕草|愛猫の気持ちを理解して信頼関係を深めよう

猫がごめんねと謝る時のサイン

 

はじめに:猫は本当に謝ることができるのか

 

愛猫がいたずらをした後、なんだかいつもと違う様子を見せることはありませんか。「もしかしてこれって謝っているの?」と感じた経験のある飼い主さんも多いのではないでしょうか。

 

猫は犬に比べて感情表現が控えめで、その行動の意味を読み取るのが難しいと言われています。しかし、実は猫も飼い主との信頼関係の中で、自分の行動が好ましくなかったことを理解し、独特の方法で「ごめんね」のサインを送っているのです。

 

この記事では、猫が謝る時に見せる仕草やサイン、そして猫の感情を理解することの大切さについて詳しく解説していきます。愛猫との絆をより深めるために、ぜひ参考にしてください。

 

犬と猫の違い:悪いことをしたという認識の差

 

犬の場合

犬は群れで生活する動物であり、社会性が非常に高い生き物です。そのため、飼い主をリーダーとして認識し、叱られると明確に反省の態度を示します。耳を垂れ、尻尾を下げ、目を伏せるなど、わかりやすい「ごめんなさい」のポーズを取ることが多いでしょう。

 

犬は人間の表情や声のトーンを敏感に読み取り、飼い主が怒っていることをすぐに理解します。この反応の速さと明確さから、犬は「悪いことをした」という認識を持ちやすいと考えられています。

 

猫の場合

一方、猫は元々単独で狩りをする動物であり、犬ほど明確な上下関係を持ちません。そのため、犬のようにわかりやすく謝罪の態度を示すことは少ないのです。

 

しかし、これは猫が悪いことをしたと理解していないわけではありません。猫は非常に賢く、飼い主の反応をよく観察しています。飼い主が怒っている様子や、何か問題が起きたことは理解しているのですが、その表現方法が犬とは異なるだけなのです。

 

猫は自分のペースを大切にする動物ですので、即座に反応するのではなく、少し時間を置いてから独特の方法で「ごめんね」を伝えようとします。この微妙な感情表現こそが、猫の魅力でもあり、理解が難しい部分でもあります。

 

猫が「ごめんね」と謝る時の8つのサインと仕草

 

猫が謝っている時に見せる行動には、いくつかの特徴的なパターンがあります。以下、代表的な謝罪のサインを詳しく見ていきましょう。

 

1. そっと近寄ってくる

いたずらをした後、しばらく姿を消していた猫が、静かにあなたのそばに寄ってくることがあります。これは「もう怒っていない?」と様子を伺っているサインです。

 

普段は勢いよく駆け寄ってくる猫が、この時ばかりは慎重に、ゆっくりとした動きで近づいてきます。体を低くして、警戒しながらも距離を縮めようとする姿は、まさに「ごめんね」の気持ちの表れと言えるでしょう。

 

2. お腹を見せる

猫がお腹を見せる行動は、最大の信頼と服従のサインです。お腹は猫にとって最も無防備な部位であり、これを見せることは「あなたを信頼しています」「敵対する気持ちはありません」という意思表示になります。

 

いたずらの後にお腹を見せてくる場合は、「ごめんなさい、許してください」という気持ちが込められている可能性が高いでしょう。ただし、お腹を見せたからといって必ずしも触ってほしいわけではないので、その点は注意が必要です。

 

3. ゆっくりとした瞬きをする

猫同士のコミュニケーションにおいて、ゆっくりとした瞬き(スローブリンク)は「敵意がない」「信頼している」という意味を持ちます。飼い主に対してこの瞬きをする時は、緊張を和らげようとしているサインです。

 

いたずらの後にあなたの目を見てゆっくり瞬きをする猫は、「関係を修復したい」「仲直りしたい」と思っているのかもしれません。このような時は、あなたも同じようにゆっくり瞬きを返してあげると、猫は安心するでしょう。

 

4. 体をすり寄せてくる

猫が体をすり寄せてくる行動は、自分の匂いをつけることで「仲間」としての絆を確認する意味があります。いたずらの後にこの行動をする場合は、「あなたとの関係は大切」「つながりを保ちたい」というメッセージを送っているのです。

 

特に、頭や頬をこすりつけてくる行動は、猫にとって最も親愛の情を示す仕草の一つです。これは明らかに関係修復を望んでいるサインと言えるでしょう。

 

5. しっぽを下げて歩く

普段は高く上げているしっぽを下げて歩いている時は、猫が何かに対して不安や緊張を感じている証拠です。いたずらの後にこの状態が見られる場合は、飼い主の反応を気にしている可能性があります。

 

しっぽの動きは猫の感情を表すバロメーターです。いつもと違うしっぽの位置や動きに注目することで、猫の心理状態をより深く理解できるようになります。

 

6. 小さな声で鳴く

猫が「ニャッ」と短く小さな声で鳴く時は、何かを訴えようとしています。いたずらの後にこのような鳴き方をする場合は、「ごめんね」「許して」という気持ちを伝えようとしているのかもしれません。

 

普段の元気な鳴き声とは明らかに違う、控えめで可愛らしい声に気づいたら、それは猫なりの謝罪の言葉かもしれません。

 

7. おもちゃやご飯を持ってくる

猫が獲物(おもちゃやご飯)を持ってくる行動は、愛情表現の一つです。これは「あなたのために狩りをしてきました」という意味合いがあり、大切な人への贈り物なのです。

 

いたずらの後にこの行動が見られる場合は、「プレゼントだから許して」という猫なりの償いの気持ちかもしれません。これは非常に愛情深いサインと言えるでしょう。

 

8. いつもより甘えん坊になる

普段はツンデレな猫が、いたずらの後に限って妙に甘えてくることがあります。膝の上に乗ってきたり、ゴロゴロと喉を鳴らしながらずっとそばにいたりする行動は、関係修復のための努力と言えます。

 

猫なりに「仲直りしたい」「まだ好きでいてね」という気持ちを伝えているのです。このような時は、猫の気持ちを受け止めて、優しく接してあげましょう。

 

猫は人間のことを本当に理解している

 

飼い主の体調の変化に気づく

猫は思っている以上に人間のことを観察し、理解しています。その最も顕著な例が、飼い主の体調不良時の行動です。

普段はあまり近寄ってこない猫が、飼い主が病気で寝込んでいる時に限ってそっと寄り添ってくれたという経験を持つ人は少なくありません。これは偶然ではなく、猫が飼い主の異変を察知し、自分なりの方法でケアしようとしている証拠なのです。

 

猫は人間の体温の変化、呼吸のリズムの乱れ、普段と異なる行動パターンなどから、飼い主が体調を崩していることを感知できると考えられています。そして、静かにそばにいることで安心感を与えようとしているのです。

 

感情の変化も読み取る

猫は飼い主の感情の変化も敏感に読み取ります。悲しんでいる時、イライラしている時、喜んでいる時など、その時々の感情に応じて猫の行動も変わります。

 

落ち込んでいる時に猫が膝の上に乗ってきて、ただじっとしていてくれる経験をしたことはありませんか。これは猫なりの慰めであり、「そばにいるよ」というメッセージなのです。

 

このように、猫は言葉を話すことはできませんが、飼い主のことを深く理解し、その状況に応じた行動を取る能力を持っています。

 

信頼関係を築くための飼い主の姿勢

 

猫の言葉を学ぶ努力

猫が私たちのことを理解しようとしているのと同じように、私たちも猫のことを理解しようとする姿勢が大切です。猫の「言葉」は、鳴き声だけでなく、しっぽの動き、耳の向き、目の表情、体の姿勢など、全身を使って表現されています。

 

これらのボディランゲージを学び、愛猫が何を伝えようとしているのかを読み取る努力をすることで、より深い信頼関係を築くことができます。

 

一貫性のある対応

猫との信頼関係を築く上で重要なのは、飼い主の対応に一貫性を持たせることです。ある時は許されることが、別の時には叱られるという状況は、猫を混乱させてしまいます。

 

ルールを明確にし、それを一貫して守ることで、猫は「何が良くて何が悪いのか」を学習することができます。これは猫が安心して生活できる環境を作ることにもつながります。

 

叱り方の工夫

猫を叱る時は、大声を出したり体罰を加えたりするのは逆効果です。猫は恐怖を感じると、飼い主との信頼関係が損なわれてしまいます。

 

効果的な叱り方は、低い声で短く「ダメ」と言う、その場で即座に注意する、好ましくない行動を中断させるなどです。時間が経ってから叱っても、猫は何について叱られているのか理解できません。

 

許す心を持つ

猫が謝罪のサインを見せた時は、それをきちんと受け止めて許してあげることが大切です。いつまでも怒っていては、猫も不安な気持ちのままになってしまいます。

 

謝罪のサインを見せたら、優しく撫でてあげる、声をかけてあげるなど、「許したよ」というメッセージを伝えましょう。この繰り返しが、強固な信頼関係を築く基盤となります。

 

猫との絆を深める日常的な接し方

 

コミュニケーションの時間を大切に

忙しい毎日の中でも、愛猫とのコミュニケーションの時間を意識的に作ることが大切です。遊ぶ時間、撫でる時間、ただそばにいる時間など、猫との触れ合いは信頼関係を強化します。

 

猫は自分のペースを大切にする動物ですので、無理に構うのではなく、猫が甘えてきた時に応じる、猫の方から近寄ってきた時に優しく接するなど、猫主導のコミュニケーションを心がけましょう。

 

環境を整える

猫が安心して過ごせる環境を整えることも、信頼関係構築の重要な要素です。静かに休める場所、高い場所、隠れられる場 所など、猫が必要とするスペースを用意してあげましょう。

 

また、清潔なトイレ、新鮮な水、適切な食事など、基本的な生活環境を整えることで、猫は飼い主を信頼できる存在として認識していきます。

 

猫の個性を尊重する

すべての猫が同じではありません。甘えん坊な猫もいれば、独立心の強い猫もいます。活発な猫もいれば、おっとりした猫もいます。

 

愛猫の個性を理解し、それを尊重することが大切です。「こうあるべき」という理想を押し付けるのではなく、その猫らしさを受け入れることで、猫も飼い主に心を開きやすくなります。

 

猫の謝罪サインを見逃さないために

 

観察力を養う

猫の微妙な行動変化に気づくためには、日頃からよく観察することが重要です。普段の様子を知っていればこそ、いつもと違う行動に気づくことができます。

 

愛猫の癖、好きなこと、嫌いなこと、リラックスしている時の様子、緊張している時の様子などを把握しておくことで、謝罪のサインも読み取りやすくなります。

 

先入観を持たない

「猫は謝らない」という先入観を持っていると、実際に謝罪のサインを見せていても気づけないかもしれません。猫は猫なりの方法でコミュニケーションを取っているという認識を持つことが大切です。

犬と比較するのではなく、猫という種の特性を理解した上で、その行動の意味を考えていきましょう。

 

記録をつける

愛猫の行動パターンや気づいたことを記録しておくのもおすすめです。どんな状況でどんな行動を取ったか、その時の感情はどうだったかなどを記録することで、猫の行動の意味がより明確に見えてくることがあります。

スマートフォンで写真や動画を撮っておくのも、後から振り返る時に役立ちます。

 

まとめ:相互理解が生む深い絆

 

猫は犬のように明確に謝罪の態度を示すことは少ないかもしれませんが、飼い主との信頼関係の中で、独特の方法で「ごめんね」の気持ちを伝えています。そっと近寄ってくる、お腹を見せる、ゆっくり瞬きをする、体をすり寄せてくるなど、様々なサインを通じて、猫は自分の気持ちを表現しているのです。

 

猫は私たちが思っている以上に人間のことを理解しています。飼い主が病気の時にそっと寄り添ってくれたり、感情の変化を察知したりする能力を持っています。だからこそ、私たちも猫のことを理解しようとする姿勢が重要なのです。

 

相互理解こそが、猫と人間の深い絆を生み出します。愛猫の小さなサインに気づき、それを受け止めることで、かけがえのない信頼関係を築いていきましょう。猫との生活は、お互いを理解し合う喜びに満ちています。

 

愛猫が見せる「ごめんね」のサインに気づいた時は、それは単なる謝罪ではなく、「あなたとの関係を大切にしたい」という深い愛情の表現なのだと受け止めてください。そして、その気持ちに応えることで、さらに強い絆で結ばれることでしょう。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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