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犬のおしっこが出ない|尿道閉塞は時間単位で悪化する緊急事態、特にオス犬は注意

犬が排尿の姿勢を何度も取っているのに尿が出ていない、あるいは数滴・ポタポタしか出ていないなら、尿道閉塞(尿の出口が塞がった状態)の可能性があり、その場で動物病院に電話する事柄です。米国獣医外科専門医学会(ACVS)は「排尿できない場合は直ちに獣医師の診察を受けるべきである」と明記しています。

そしてもう一つ、この記事でいちばん伝えたいのは「お腹を押して出させようとしないでください」ということです。出口が塞がった状態で膀胱を手で押すのは、膀胱破裂の条件を人の手で作る行為にあたります。理由はあとで詳しく説明します。

「少しは出ている」は、詰まっていないことの証明になりません。部分的に塞がっている状態では、少量を頻繁に、あるいはポタポタとしか出ません。問題は尿が出ているかどうかではなく、膀胱が空になっているかどうかで、それは家庭では判定できません。

お腹(膀胱)を押して尿を出そうとしないでください。尿道が塞がった状態での用手圧迫は、膀胱破裂・尿腹症の原因になります。押さずに、そのまま病院へ運んでください。

MSD獣医マニュアルは、完全な尿道閉塞では36〜48時間以内に尿毒症が起こり、沈鬱・嘔吐・下痢・脱水・昏睡を経て約72時間で死亡すると記載しています。これは「それだけの猶予がある」という意味ではありません。閉塞の解除は病院でしかできないので、気づいた時点で連絡してください。

まず確認すること

動物病院に電話する前に、次の6つを確認してください。すべて分からなくても構いません。分からないこと自体が伝えるべき情報です。

  1. 最後に排尿したのはいつか(何時ごろ、量はどれくらいだったか)
  2. 排尿の姿勢を取る回数と、そのたびに出ているかどうか
  3. 出ている場合の量と色(数滴か、勢いよく出るか。血が混じっていないか)
  4. いつから始まったか(数時間の変化か、数日かけて悪くなったか)
  5. 犬の性別と去勢の有無、体重、年齢、犬種
  6. ほかの症状(嘔吐、食欲、元気、飲水量、お腹の張り、痛がる様子)

「出ない」と「少しずつ出る」は同じくらい危ない

完全に塞がっている場合と、部分的に塞がっている場合とでは、飼い主から見える症状がよく似ています。ACVSは部分閉塞の症状として、少量を頻繁に排尿する、排尿に時間がかかる、いきむ、血尿を挙げ、尿が勢いよく出ずにポタポタ垂れることや、室内での不適切な排尿が起こることも説明しています。

一方でMSD獣医マニュアルは、閉塞している動物の典型として「何度も排尿しようとするが出ない」「排尿しようとして鳴く」という表現を使っています。

つまり判断の軸は「まったく出ない=緊急、少し出ている=安心」ではありません。排尿の姿勢を繰り返しているのに膀胱が空にならないことが危険のサインであり、それを見分けるには検査が必要です。

家庭では膀胱炎と区別できない

MSD獣医マニュアルは、閉塞している動物では身体検査で「硬く張って痛みを伴う膀胱」が触れるとし、診断には結石を見るためのレントゲン、尿検査、腎機能と電解質を見る血液検査を常に含めるべきだとしています。オス犬では陰茎を露出させての観察や、直腸から骨盤部の尿道と前立腺を触る検査も行われます。

これらはいずれも家庭ではできません。飼い主に見分けられるのは「症状」までで、「閉塞かどうか」ではありません。膀胱炎も尿道閉塞も、頻繁ないきみ・血尿・落ち着かない様子という同じ見え方をします。「膀胱炎だろう」と決めつけるのが、いちばん危険な判断です。

すぐ動物病院へ相談すべきサイン

次のどれか一つでも当てはまれば、時間を置かずに動物病院へ電話してください。

  • 排尿の姿勢を何度も取るのに尿が出ない、または数滴・ポタポタしか出ない
  • 排尿しようとして鳴く、いきむ、痛がる
  • 下腹部が張っている、触ろうとすると嫌がる・痛がる
  • 最後に排尿したのがいつか分からない、半日以上心当たりがない
  • 尿に血が混じる、尿が濃い・赤い
  • 嘔吐している、食欲がない、ぐったりしている(尿毒症が進んだサインです)
  • 呼吸が荒い、ふらつく、脈が遅い・弱い、体が冷たい(重度の高カリウム血症や虚脱の可能性があります)
  • オス犬で陰茎の先が赤黒い・腫れている、何かが詰まっているように見える
  • 以前に尿路結石や膀胱炎の治療歴があり、また同じいきみ方をしている
  • 急にお腹が膨れてきた、または張っていた腹部が急に柔らかくなり、同時にぐったりした(膀胱破裂の可能性があります)
  • 上のいずれかがあって、いま夜間・休日である(翌朝まで待たず、まず電話してください)

犬の尿道閉塞は「猫と同じ病気」ではありません

「おしっこが詰まる」と聞くと猫の病気を思い浮かべる方が多いのですが、犬と猫では詰まる原因の主流が違います。ここを取り違えると、予防の考え方も、疑うべき背景の病気も間違えます。

オス猫
主な原因下部尿路疾患の合併症としての尿道栓子(MSD獣医マニュアルは猫だけを特記しています)尿道結石の嵌頓が代表。ほかに尿路の腫瘍、尿道狭窄、前立腺疾患、隣接臓器による外からの圧迫
詰まりやすい場所細く長い尿道オスでは陰茎骨の手前(尾側)
背景にある病気特発性膀胱炎など尿路結石、前立腺肥大などの前立腺疾患、腫瘍、会陰ヘルニアによる尿道の屈曲

オス犬に多い解剖学的な理由|陰茎骨

ACVSは、陰茎の中で尿道は「陰茎骨(os penis)」という骨の溝の中を通り、そこで内腔が細くなると説明しています。そして「尿路にできた結石は、しばしばこの骨の手前で尿道に詰まり、尿道を塞ぐ」としています。

この構造はオス犬に固有のものです。メス犬の尿道は短く太いため、同じ形の閉塞は起こりにくくなります。ただしMSD獣医マニュアルが挙げる原因のうち、腫瘍・狭窄・外からの圧迫は性別を問いません。「メスだから起こらない」とは言えません。

なお、犬の尿道閉塞のうちオスが占める割合や、犬全体での発生頻度を示した疫学データの原著までは確認できませんでした。この記事では割合の数字は挙げません。

閉塞が続くと体に何が起こるか

  • 腎後性の急性腎障害(尿毒症):出口が塞がれて腎臓に圧が戻り、老廃物を排泄できなくなります。MSD獣医マニュアルは、完全閉塞で36〜48時間以内に尿毒症が起こり、約72時間で死亡しうるとしています
  • 重度の高カリウム血症:カリウムを尿として捨てられなくなり、致死的な心臓の不整脈を起こしうるとされています。脈が遅い・弱いのはこの段階を疑うサインです
  • 膀胱破裂:ACVSは「膀胱が破裂して尿が腹腔内に漏れることがある」と明記しています

致死的な不整脈を起こすカリウムの数値は、この記事では挙げません。MSD獣医マニュアルの2つのページの間で数値と単位が食い違っており、確定した値として示せないためです。同じ理由で「何時間おしっこが出なかったら受診」という時間の閾値も示しません。時間の目安を出すと、それを待つ材料に使われてしまうからです。

ACVSも「完全に閉塞した犬は、解除されなければ数日で死亡する」としています。判断の軸は経過時間ではなく、「排尿姿勢を繰り返しているのに出ていない」という事実そのものです。

MSD獣医マニュアルは、尿道の機械的な閉塞の原因として尿道結石・尿路の腫瘍・尿道狭窄・前立腺疾患・隣接臓器による管外からの圧迫を挙げています。犬では「結石が中心だが、それだけではない」というのが要点です。

とくに中高齢の未去勢のオス犬では前立腺疾患、高齢犬では腫瘍も現実的な原因として挙がります。だから病院では、性別・去勢の有無・年齢を必ず聞かれます。

お腹を押して出させようとしてはいけない理由

「膀胱が張っているなら押せば出るのでは」と考えたくなりますが、これは行ってはいけません。出口が塞がった状態で外から圧を加えることは、膀胱が破れる条件(出口が閉じている+内圧が急に上がる)を人の手で作ることになります。根拠は3つあります。

  1. 査読論文(Granger N ほか, Frontiers in Veterinary Science, 2020)は、「これらの動物は、閉じた括約筋に対する過剰な充満によって、あるいは用手的膀胱圧迫の合併症として、膀胱破裂のリスクがある」と記載しています
  2. 米国獣医外科専門医(DACVS-SA)執筆のレビュー(Today’s Veterinary Practice, 2023)では、尿腹症(尿が腹腔に漏れた状態)の原因として、膀胱穿刺・カテーテル・膀胱圧迫による医原性の外傷が猫で23%、犬で16%を占めたと報告されています。さらに「オス犬は、長く細い尿道が膀胱内圧の急上昇に対応できないため、尿腹症のリスクが高い」とされています
  3. 日本の動物病院の注意喚起でも、「お腹を強く押して尿を出そうとすると膀胱が破裂する危険があります」と明示されています

尿が腹腔に漏れると、腹膜炎と全身状態の急激な悪化を招きます。張っていたお腹が急に柔らかくなり、同時にぐったりしたら、その時点でもう一度病院に連絡してください。

すでに押してしまった場合は、隠さず病院に伝えてください。膀胱が破れていないかを評価する必要があり、伝えるかどうかで検査の組み立てが変わります。責められる話ではありません。

今、自宅でできること

ここに書くのは治療ではありません。病院に着くまでに、これ以上悪くしないことと、診察に必要な情報をそろえることが目的です。

  1. 動物病院に電話する。最初に「排尿の姿勢を取るのに出ていない」と伝えてください。この一言で受け入れの準備と検査の段取りが変わります
  2. かかりつけが閉まっていれば、夜間・救急動物病院を探して先に電話する
  3. 最後に排尿した時刻をできるだけ正確に思い出して記録する(何時ごろ、量はどれくらいか)
  4. 排尿姿勢を取っている様子を短い動画で撮る。いきみ方、かかっている時間、出た量が分かります
  5. 出た尿があれば写真を撮る(色と血の有無)。ペットシーツはそのまま持参して構いません
  6. 静かな場所で安静にさせる。散歩や運動、興奮させることは避ける
  7. 水は自由に飲めるようにしておく(無理に飲ませる必要はありません)
  8. キャリーやクレートを用意し、下に吸水シーツを敷いて移動中の失禁に備える
  9. 現在の体重、飲んでいる薬・サプリメント・療法食の名前を控える
  10. 過去の尿検査の結果、結晶や結石の種類、手術歴が分かる書類があれば持参する

やってはいけないこと

以下は犬を危険にさらすか、受診を遅らせる行為です。ひとつも行わないでください。

  • お腹や膀胱を押して尿を出そうとする。閉塞した状態での用手圧迫は膀胱破裂・尿腹症の原因になります。これは絶対に行わないでください
  • 尿道口や陰茎を触って詰まりを取ろうとする、器具やカテーテルを自分で入れる。粘膜を傷つけ、感染と出血を招きます。無理に引っ張り出そうとするのも危険です
  • 「そのうち出るだろう」と朝まで先延ばしにする
  • 人用の利尿薬・鎮痛薬(NSAIDsなど)や、以前もらった余りの薬を自己判断で飲ませる。腎臓に負担がかかり、閉塞している状態ではとくに危険です。人用の鎮痛薬は犬に使ってはいけません
  • 水を無理に大量に飲ませて「流そう」とする。出口が塞がった状態で尿量だけ増えれば、膀胱の内圧が上がる方向に働きます。結石は水では流れません
  • お腹を温める、冷やす、マッサージするなどの自己処置をする
  • サプリメントや市販の尿石ケア用品でどうにかしようとする
  • 食事療法(療法食)で今すぐ何とかしようとする。療法食は閉塞の解除には使えません
  • ぐったりしている犬に、水や食事を無理に口へ入れる(誤嚥の危険があります)

動物病院へ伝える情報

  • 最後に排尿した正確な時刻(分からなければ「最後に確認できたのは○時ごろ」で構いません)
  • 出た尿の量と色、血が混じっていたか(写真があれば見せる)
  • 排尿姿勢を取る頻度と、そのたびに出ているかどうか(動画があれば見せる)
  • いつから症状が始まったか(数時間の変化か、数日かけて悪くなったか)
  • 嘔吐の有無と回数、食欲、元気、飲水量の変化
  • 現在の体重
  • 性別と去勢の有無(未去勢のオスなら前立腺疾患も鑑別に入ります)
  • 過去の尿路結石・膀胱炎・尿道の手術の有無。結石の種類が分かればその名前
  • 現在与えている食事(療法食なら製品名)、薬、サプリメント
  • 誤食の可能性、最近の外傷(打撲・事故)の有無
  • 自宅でお腹を押してしまった場合は、必ず申告する(膀胱破裂の評価が必要になります)

病院での検査と処置

病院では、膀胱の触診に加えて、レントゲン、超音波、尿検査、そして腎機能と電解質を見る血液検査で、閉塞の有無と全身状態を評価します。オス犬では陰茎の観察と直腸検査で、骨盤部の尿道と前立腺も確認します。

MSD獣医マニュアルは「尿道の完全な機械的閉塞は救急疾患であり、カテーテル挿入と閉塞物の膀胱への押し戻し、あるいは手術で解除すべきである」としています。実際には鎮静をかけたうえでカテーテルを入れ、生理食塩液で結石を膀胱側へ押し戻す処置(逆行性尿道洗浄)が行われることが多くなります。

全身状態が悪ければ、先に減圧のための膀胱穿刺、点滴、高カリウム血症の補正などで安定させてから閉塞の解除に進みます。原因が腫瘍や前立腺疾患であれば、その治療が別に必要になります。

ここに挙げた処置は、いずれも家庭で代われるものではありません。この節を読んで治療法を理解することが目的ではなく、「家でできることはないので、早く連れて行くのが最善」と分かってもらうために書いています。

夜間・休日でかかりつけの動物病院が閉まっている場合

夜間や休診日にかかりつけの病院が閉まっているときは、近くの夜間・救急動物病院を確認してください。向かう前に必ず電話をしてください。夜間は予約制のところや、受け入れられる状態かどうかがその時々で変わるところがあります。

電話では、「何が起きたか」「いつからか」「犬の年齢と体重」「今の様子」を伝えてください。その場でできることを教えてもらえたり、より適した病院を案内してもらえることがあります。

電話では最初に「おしっこの姿勢を取るのに出ていない」「オス犬(またはメス犬)です」と伝えてください。尿道閉塞が疑われる犬は到着後すぐに処置に入ることがあるため、受け入れ側の準備が変わります。

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よくある質問

何度もトイレに行くけれど、少しは出ています。緊急ですか?

「少しだけ出る」は部分的に塞がっているときによく見られる出方で、詰まっていないことの証明にはなりません。ACVSは部分閉塞の症状として、少量を頻繁に排尿する・排尿に時間がかかる・いきむ・血尿を挙げています。

膀胱が空になっているかどうかは家庭では分かりません。その日のうちに動物病院へ電話して、受診の要否を相談してください。

膀胱炎と尿道閉塞は見分けられますか?

家庭では見分けられません。どちらも頻繁ないきみ、血尿、落ち着かない様子という同じ見え方をします。

確定には膀胱の触診に加えて、レントゲン、尿検査、腎機能と電解質を見る血液検査が必要です(MSD獣医マニュアル)。「膀胱炎だろう」と決めつけて先延ばしにするのが、いちばん危険な判断です。

お腹を押したら出そうな気がします。押していいですか?

押さないでください。塞がった状態での用手圧迫は、膀胱破裂・尿腹症の原因になります。査読論文でも「閉じた括約筋に対する過充満、または用手的膀胱圧迫の合併症として膀胱破裂のリスクがある」とされています。

とくにオス犬は、長く細い尿道が膀胱内圧の急な上昇に対応できないためリスクが高いと報告されています。すでに押してしまった場合は、隠さず病院に伝えてください。

オス犬に多いと聞きましたが、なぜですか?

オス犬の尿道は、陰茎の中で陰茎骨(os penis)という骨の溝を通り、そこで内腔が細くなります。そのため小さな結石でも、この骨の手前で詰まりやすくなります(ACVS)。

メス犬は尿道が短く太いため同じ形の閉塞は起こりにくいのですが、腫瘍や外からの圧迫では起こりえます。「メスだから起こらない」とは言えません。

猫の尿道閉塞と同じ病気ですか?

同じ「おしっこが出ない」でも、原因の主流が違います。オス猫では下部尿路疾患の合併症としての尿道栓子が大半で、MSD獣医マニュアルも猫だけを特記しています。

犬では尿道結石が陰茎骨の手前で詰まる形が代表で、尿路の腫瘍、尿道狭窄、前立腺疾患、会陰ヘルニアによる尿道の屈曲も原因になります。原因が違うので、予防の考え方も同じにはできません。ただし詰まったあとの経過(尿毒症、高カリウム血症、膀胱破裂)が速いことは、犬でも変わりません。

元気で食欲もあります。それでも急ぎますか?

急ぎます。尿毒症が進んで嘔吐やぐったりが出るのは、詰まってから時間が経ったあとのサインです。元気に見える時間帯があることは、詰まっていないことの証明にはなりません。

ACVSは「排尿できない場合は直ちに獣医師の診察を受けるべきである」と明記しています。元気かどうかではなく、排尿できているかどうかで判断してください。

夜中です。朝まで待てますか?

待たないでください。MSD獣医マニュアルは、完全な閉塞では36〜48時間以内に尿毒症が起こり、約72時間で死亡しうるとしています。ACVSも、解除されなければ数日で死亡するとしています。

かかりつけが閉まっていれば、夜間・救急動物病院に電話してください。受け入れの可否と、到着までにかかる時間を先に確認しておくと動きやすくなります。

病院ではどんなことをしますか?

膀胱の触診、レントゲン、超音波、尿検査、腎機能と電解質の血液検査で、閉塞と全身状態を評価します。オス犬では陰茎の観察と直腸検査も行われます。

そのうえで、鎮静下でカテーテルを入れて閉塞物を膀胱へ押し戻す処置や、状態によっては先に減圧のための膀胱穿刺、点滴による高カリウム血症の補正、その後の手術が検討されます。いずれも家庭で代われる処置ではありません。

まとめ

  • 排尿の姿勢を繰り返しているのに出ていないなら、時間を置かずに動物病院へ電話する。ACVSは「排尿できない場合は直ちに受診」と明記している
  • お腹(膀胱)を押さない。塞がった状態での用手圧迫は膀胱破裂・尿腹症の原因になり、オス犬はとくにリスクが高いと報告されている
  • 犬は猫と同じ病気ではない。オス猫は尿道栓子が大半だが、犬は尿道結石が陰茎骨の手前で詰まる形が代表で、腫瘍・尿道狭窄・前立腺疾患も原因になる
  • 「少しは出ている」は安心の理由にならない。部分的な閉塞では少量を頻繁に・ポタポタとしか出ない
  • 完全閉塞では36〜48時間以内に尿毒症、約72時間で死亡しうる(MSD獣医マニュアル)。猶予の時間としてではなく、進行の速さとして受け取る
  • 最後に排尿した時刻、いきむ様子の動画、体重、性別と去勢の有無を控えて電話する。すでにお腹を押してしまった場合は必ず申告する

参考資料

この記事は次の資料を参照して作成しました(2026年9月9日確認)。記載内容は一般的な情報であり、個々の症例の診断・治療に代わるものではありません。判断に迷うときは、自己判断せず動物病院に相談してください。

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