アニマルウェルフェアと動物愛護。保護するだけができることじゃない!
動物愛護の活動をしたいんです。
何から始めたらいいですか?
色々あります。
自分で保護して里親さんを見つける。
掃除、イベントのチラシ作成、子猫の預かりなど動物愛護団体のお手伝いをする。
動物愛護団体に寄付する。
動物愛護の枠がある自治体にふるさと納税をする。
などなど。
上であげたものとは角度が違いますが今この瞬間、すぐできることでアニマルウェルフェア・動物福祉が広がる行動を紹介します。
動物愛護活動は保護するだけじゃない!
動物愛護=犬や猫の保護のイメージが強いです。
動物愛護管理法の対象の動物は愛護動物は人に飼われている「哺乳類、鳥類、爬虫類に属する動物」及び飼い主の有無にかかわらない全ての「牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと、あひる」と規定されています。
カエルや魚は虐待しても動物愛護管理法で罰則を受けることもなく、それはそれで問題だなと思うのですが、金魚すくいなどの話も含めてまた別の記事で。
動物愛護管理法の対象の動物だけを考えたらいいというわけでもなく、鳥獣保護管理法など動物に関する法律は他にもあるのですが、一旦その話も置いておいて。
おそらくこの記事にたどり着いたは犬猫のことに興味があり、他の動物のことは考えたことがないという人もいらっしゃると思います。
私はそのパターンでした。
ある日、愛媛県で放し飼いで飼育されている鶏たちが自分の所によってきて甘えてくるまではあまり関心を持ってなかったし、関心を持ってしまうとお肉が食べられなくなるなということで知ろうともしませんでした。
ただ、この鶏たち、かわいいんです。
猫と変わらず甘えてきて感情を表す姿に、世の中の鶏たちがこのようにのびのびと過ごせる環境だったらいいなと思いました。
食べるか食べないかという議論は本当に難しく答えのないものですが、食べるにしても生きるその日まで今よりも良い環境で育てられることもできるはず。
鶏の卵の育て方は以前記事にしたことがあるのでこちらを見てもらえると嬉しいです。
日本の多くの鶏は一生を狭いケージの中で身動きがほとんど取れず、卵をただただ産む日々。
猫の活動だけではなく、こういう子たちが自由に暮らせる世の中にしたいと思っています。
ただし、それは私一人が行動してもほとんど世の中には影響がありません。
皆様が少しずつ目の前の買い物を変えていって、平飼い卵が売っているスーパーを増やしていって、皆が鶏のアニマルウェルフェアについて考え、これはおかしいと声をあげていくことで少しずつ変わります。
動物愛護活動者は肉を食べない?
私は肉を食べます。
歳をとったのもあり、年々減っていますが食べてます。
かわいそうだと思わないんですかと言われれば事実を知っているのでかわいそうだと思いますが、食べたいものは食べたいのが正直なところです。
でも、購入するときはできるだけ飼育環境の良い施設で育てられた牛、豚、鶏を選びます。
環境負荷のことを考えて牛肉に関してはほとんど食べることがなくなりました。
飼育環境の良い(良い基準は主観です)お肉を取り扱っている有名な会社は、コープ自然派、オルター、乳製品であればよつ葉乳業あたりがおすすめです。
猫は保護するのに、同じ生命の牛や豚や鶏を食べるのはおかしくないですか?矛盾してませんか?
時々そんな論争になりますが、動物愛護活動者は肉を食べてはいけないという法律があるのなら守らないといけないかもしれませんね。
けれど、それ以外のことは憲法で自由権が守られています。
猫は保護したいけれどお肉は食べたいというのがその人の考え方ならそれでいいんじゃないでしょうか。
その人がこれをしたいということを尊重することのほうが大事。
答えの出ない話をするよりも、食べるのであればこうした方がいいというような話をしたほうが良い時間を過ごせると思っています。
犬や猫を守りたいということから、ちょっと広げてみて畜産動物のことを考えてみませんか?
回り回ってこういうことに関心を持ち行動する人が増えることで、飼育環境の悪い悪徳なブリーダーからはペットを買いたくないというような動物に対して思いやりを持った考えの人が増えるかもしれません。
犬猫、畜産動物の飼育環境について知ることで、畜産動物の環境負荷など他の問題を知るきっかけにもなるかもしれません。
いきなりすべての食材をアニマルウェルフェアに基づいた商品を選ぶような完璧を目指さなくても、完全にお肉をやめなくてもちょっとずつ前進することが大事です。
畜産動物にも5つの自由を。
5つの自由とは
1.飢え・渇きからの自由
2.不快からの自由
3.痛み・負傷・病気からの自由
4.本来の行動がとれる自由
5.恐怖・抑圧からの自由
犬や猫を守りたいあなたにこそ、一緒に畜産動物の環境も守っていきたいです。
目の前の買い物の選択を意識する。
物価高で生活が苦しくなる今日このごろですが、毎日完璧でなくても3回に1回はアニマルウェルフェアを考えて買い物をしてみるなどのマイルールを決めて動く人が増えることを夢見ています。
2023年6月、大きな一歩がありました。
農林水産省がアニマルウェルフェアについての指針を発表。
繁殖用の雌豚が横になれる広さの確保を求め、養鶏場には鶏が自由に運動できる構造にすることが明記され、強制力はありませんが調査して達成率などを今後発表していくそうです。
詳しくはこちらのニュース記事を参照ください。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023062800727&g=eco
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