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保護猫活動の終活の準備。引退は何歳に?準備をしておこう

人の命には限りがる。

保護猫活動もいつか引退しないといけない時が来る。

当たり前の話ですが、目の前のことに必死で意識できていない人が多いです。

 

多分健康でいられるのも平均70歳前後。

最近の老人は元気な人が多いですが、私の両親も70歳を超えて段々と慢性的な病気や数値の悪さが出てきました。

ある日突然ぽっくり逝って残された猫が路頭に迷うことがないように。

 

 

何歳に引退する?

 

譲渡する時に年齢制限を設けている団体は多いはず。

子猫だと60歳とか65歳までの人限定、というような感じで。

たまに70歳を超えた老人が子猫がほしいと言ってくるのですが、いつまでも健康に生きられると思っていて死ぬことを全く意識してないことに驚きです。

年齢制限と同じように、自分にも年齢制限を掛ける必要がありますね。

もし、今保護した子猫が里親さんが見つからなかった場合、20年生きたら引退できるのは20年先。

1匹なら余裕かもしれませんが、3,4匹いると歳をとった時に面倒を見るのが大変だし、ネコも歳を取ったら持病を持ったりで介護が必要になってきます。

自分が健康で猫の介護もできるような体力を考えて。

 

 

私の場合、50歳で新規の子猫の受け入れはやめるつもりです。

今、38歳なのであと12年。

その後は大人猫中心に活動を変えていくか、後継者を育てていくかというどちらかに活動をシフトチェンジするつもりです。

 

 

ある日突然亡くなった活動者

 

山口県の野犬を救うために活動をしていた平山ガンマンさん。

お会いしたことはなかったのですが、知り合いが応援していたのでその話をよく聞いていました。

ネットではアンチが多く、たくさん攻撃されてストレスの多い日々でさらに犬の世話に追われる毎日。

ある日の朝、ボランティアさんが様子を見に行くと夜の間になくなっていたそうで。

今は関係していた方々が必死に残された犬たちの世話をして居場所を探しています。

 

 

その出来事もあり、私自身も引き際をかなり意識するようになりました。

私がある日突然死ぬことがあっても、今いる13匹の猫たちが路頭に迷うことがないようにせねば。

それもあって、阪急仁川駅前でテナントを借りていたのですが撤退し、空き家になっている祖母の家をリフォームして猫の部屋をつくって引っ越しました。

やっと落ち着いてきたのでこれから従業員やボランティアさんにも手伝ってもらって、なにかあっても誰かが世話をしてくれて、且つ固定資産税や毎月のご飯代、エサ代をこの13匹の子たちが天国に行くまでの5~10年分用意しておいて。

ほぼ間違いなく私がある日いなくなってもうちの子たちがなんとでもなる準備を整えました。

 

 

引き継ぎの準備を

 

辞めたいです!と言っても猫がいるのでなかなかやめられないのが現実。

私自身、猫カフェが儲かってなくてやめたくてやめたくて仕方がなかったのですが、猫の居場所がなくなるのでやめられない。

飲食店であれば、儲からなかったらすぐに撤退できるけれど、命を扱う仕事はそうはいきません。

やめるにしても長い準備期間が必要です。

 

 

団体はどうするの?

資金が十分に回っている団体であれば引き継ぎたい人も多いのでは?

赤字続きで運営がうまくいっていないのに猫がたくさんいて行き止まりの動物愛護団体をたくさん見てきましたが、最後は愛護団体による多頭飼育崩壊という結末も結構あります。

日頃から自分の手におえる範囲の頭数を。

無理しないと継続できない活動では無理ができなくなった時に一気に崩れます。

資金が十分あるのであれば後継者を見つけ、そうでないのならば自分の代で終わらす準備を。

 

 

保護猫活動ができなくなっても関われること

 

猫を保護して里親さんを見つけるということは年齢的にいつかその活動に終わりを迎えます。

けれど、一生涯関わっていけることもありますよね。

動物愛護団体のお手伝いをしたり、TNR活動をしたり。

次の世代に行政の資料の提出のアドバイスをしたり、力になってくれている議員さんを紹介したり。

できることはリストアップしていけばたくさんあるはず。

まだまだあなたの力が必要です。

無理せずできる範囲でできることを。

犬猫のために、そして何より自分のために無理ない範囲で力を合わせましょう!

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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