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ヴィーガンの人はなぜ人に強要するのか。うざいと思われる行動

「お肉を食べないでください!」

ヴィーガンの人にそうやって強要された経験はありますか?

私は直接直球で言われたことはありませんが、遠回しにそんなニュアンスのことを言われたことがあります。

正直、聞きたくもない話を聞きたくないタイミングに延々とされるとうざいとしか思わないのはヴィーガンに限った話ではないですね。

例えば友達がお茶しようと言ってきて行ってみたら知らない人が隣りにいて、ネットワークビジネスの話をいきなりされると縁を切りたくなりますよね(笑)

人が聞く姿勢にならないかぎり、基本的にうざいと思われます。

人によっては強要されていると引いてしまいます。

 

 

ヴィーガンの考え方は個人的に好きです。

けれど、人類全員がそうなるわけでもなく自由が保障されているこの国で肉を食べるなと言ったところで強制もできません。

広めるためにも、ヴィーガン嫌いな人がこの記事を読んでちょっとでも動物性の食品や身につけるものなどを減らすことを意識してくれたらなと思います。

 

 

そもそも強要してくるヴィーガンの人の心理は?

 

先に書いておくと、ヴィーガンの人で強要してくる人はごく一部です。

基本的にみんな自分は自分、他人は他人という感じで強く伝えることはせずに聞かれたら答えるようなスタンスです。

ただ、その一部の癖が強い(笑)

だから強要されているような印象になってしまいます。

 

 

ヴィーガンに限らず、何かを強要されると人は不快感を覚えます。

「宿題を早く終わらせなさい!」「たまには子供の面倒を見てよ!」などなど思い当たる節があるのでは?

 

 

押し付けられる人とは離れたいものです。

「この洗剤は良いのよ~、それ以外の洗剤は毒だからね」と商品を押し付けてくる某ネットワークビジネスは強引なやり方すぎで半年間ディストリビュータ勧誘の営業停止を国から命じられていましたね。

 

 

強要してくる人の心理の特徴。

それは「二項対立」の思考に陥っていること。

自分の信じていることは『正義』、それ以外は『悪』と思い込んでいるわけです。

これはヴィーガンに限らずどの業界にも同じことが言えて、私が動物愛護の活動をしていると『ペットショップは悪、動物愛護活動者は正義』みたいな考え方の人がめちゃくちゃ多いんです。

あと、イルカ漁とかも。

イルカ漁の漁師の話を聞いたことがありますか?

私自身はイルカ漁自体は反対で、水族館にも行きませんしイルカはもちろん食べませんが、イルカ漁自体は悪かと言われると正直難しくて全否定できないこともあり、自分の立場の反対側の人の話を聞かないと判断できません。

けれど、多くの人が反対側の人の意見を無視して自分の気持ちばかりを主張します。

対立は深まるばかり。

 

 

話は変わりますが、私はおそらく日本で一番動物愛護センターを見学していると思います。

動物愛護活動を始めるにあたって一番行きたくない場所でした。

殺処分する場所、という事実は今も変わらないかもしれませんが私達と正反対のことをして、必死で命をつないでいる活動を殺処分という行動で台無しにする場所だという認識でした。

けれど、反対側の人の意見を聞かないと問題は解決しないと思い、とにかく全国の動物愛護センターを見てきました。

実際にこの目で見てイメージがガラリと変わったのが、誰も殺処分したくないし職員さんはみんな必死に動物を生かそうと努力されています。

昔は努力しても努力しても毎日大量に運び込まれる犬猫に一匹一匹丁寧に対応する余裕もなく1週間で収容期限が来てしまって殺処分せざるを得ないという状況。

今は引取拒否もできるようになり、余裕が少しずつできてきたので生かすためのセンターに変わってきています。

私はその姿勢を目の当たりにして、動物愛護センターを批判する発信をしていたことがはずかしくなり、この人たちとともに未来を変えていきたいと思うようになりふるさと納税の協力や必要な物資の支援を集めるお手伝いをしています。

【対立よりも対話を】

私が動物愛護センターを訪れて一番変わったのはそのスタンスです。

 

 

強要せずに伝えるには

 

ヴィーガニズムは広がるべきだと思っています。

単純に動物がかわいそうだからというそれだけの理由でなくもっと認知されて変えていかないといけない現実がたくさんあります。

例えば環境問題。

畜産動物を飼育するために、その飼料を育てるための畑を森林を切り開いて新たにつくる。

森林に住む動物の住処もなくなるし、森林伐採が地球環境に悪影響を与えるのはほぼ間違いない事実。

そして畜産動物の残酷な飼育環境についてもなかなか変わる兆しがありません。

「食べる動物の環境なんて考えなくてもいいし、環境を改善することで肉の値段が高くなる」という意見もありますが、そもそも地球上に生きる人間だけがよかったら他の動物の生きる権利はどうでもいいのか。

そういうことを考える時代になっています。

そして、このまま肉の量を減らすとさらに森林伐採が加速することや、人口も増え続けることで貴重な食糧を畜産動物を育てるために使うのではなく人間が食べるために使うことで飢餓を減らせることもできます。

私は正直肉の味は好きだけれど、その現実を知り減らしています。

ポール・マッカートニー氏が提唱するミートフリーマンデー。

ヴィーガンが好き嫌いに関わらずそこから始めてみてもいいのではないかと思っています。

 

 

一刻も早く食い止めるためにも強い言葉で強要してしまいたくなる気持ち、ものすごく分かります。

私自身、若い頃に猫の命を救いたいので「ペットショップで買わないで」と強要していましたから。

共感してくれた人は多分元々そういうことを知ってる人、もしくは知りたくない事実だけれど猫のために事実を知ろうという強い気持ちがある人であって、一般の人にまでは多分私の声は届いていません。

「ペットショップで買う前に保護猫の存在を知ってください。その後どちらを選ぶかはあなたが決めるべきことです」と選択の決定を相手に託しました。

どちらの選択をしても相手の気持を尊重する。

それができるようになったからInstagramのフォロワーさんが増えたのではないかなと分析しています。

 

 

北風と太陽

 

相手に強要しているように聞こえる言葉で伝える。

それは北風と太陽という童話の北風のやり方のように思えます。

この童話のオチが太陽が結果を出したので、太陽のようなやり方が正解というような印象を受けがちですが北風が間違っているという捉え方ではなく、たまたまその人の伝わり方が太陽の方が良かっただけであって、北風のやり方が結果を出す場合もあるのでどちらが正解というわけではありません。

ただ、世間一般的に太陽のやり方が伝わりやすい場合、場面が多い気がしています。

 

 

ヴィーガンのことをうまく伝えている人の特徴。

それは白と黒、0と100、正義と悪というような考えの人よりも、相手の選択を尊重する人のほうがうまくいっているかなと。

そして何よりも相手に聞く姿勢をつくってもらう準備から始めるのが上手い人。

例えば「今日はお肉を使わない料理会をするから食べに来て~」と誘って実際に食べてもらう。

「美味しい!」と相手が言うと聞く姿勢になってるんです。

ここで美味しくない料理を出された日には「誰がヴィーガンなんかになるかい!」と余計に興味を失うことになるのですが、美味しいは大事。

 

 

私自身、畜産動物の生きる環境を変えていきたいのは人生の成し遂げたいことの一つ。

しかし、誰も聞こうとしない現実に悩みました。

どうすれば聞いてくれるのか。

そうだ、野菜だけのカレーを販売してみよう!

まずは猫好きな人に、食べたら猫の保護活動の支援になるよというコンセプトのカレーを。

そして猫好きな人にまず畜産動物のことを知ってもらおうという突破口で入りました。

今のところ良い感じに広がっていて、「あ、ベジニャンカレーの人ですよね!食べたことあります」と声をかけられるようになりました。

 

 

人が知りたくない事実を伝えるということは、真正面から伝えても全然伝わらないことばかり。

けれど、知ってほしいんです。

だから入り口の変化を。

みんなに興味を持ってもらうためにはどうするか。

ベジニャンカレーもそのひとつなので良かったら活用してください(^^)

 

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参加しやすいものにぜひ協力してください!

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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