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給食の牛乳を廃止した新潟県三条市の取り組み。食べ残し削減にも貢献!

三条市の給食で牛乳廃止

 

給食に牛乳は必要かという運動が私の周りのママ友たちの間で結構話を聞きます。

昔と違って今はヴィーガン、ベジタリアンの親も増えたということが少なからず影響しているでしょう。

私自身、給食の牛乳は選択制でいいと考えています。

牛乳はアレルギー食品でもあり、アレルギーと知らずに飲み続ける子もいるでしょうし、アレルギーを持っていなくても乳糖がうまく消化できずに下痢になりやすい体質の子供もいます。

 

 

そんな中で給食の牛乳の廃止を2015年に試しに行い、そのまま今も継続している自治体があるということで新潟県三条市の取り組みを調べてみました。

 

 

牛乳は米に合わない

 

産経新聞 三条市の牛乳廃止 2015年
https://www.sankei.com/article/20150701-5GNRXUISWZKMPPOX5USDPC3L54/ より引用

 

そもそも牛乳廃止の取り組みは米どころである新潟県でパン給食ではなく週5日完全に米飯でいこうという取り組みから始まりました。

そうなると、お米と牛乳は合わないので給食の牛乳をやめようというのは当然の動きです。

そして、日本人なら和食を中心とした献立をという当たり前の取り組みをしてくれています。

市に届けられた声は反対意見よりも賛成意見のほうがやや多いようです。

結果として食べ残しも減ったようです。

一時的に給食以外の時間でドリンキングタイムという牛乳を飲む時間を設けていたそうですが、それも2021年に廃止。

 

 

三条市にはこのような意見があったそうです。

 

 

ご意見

 

こんにちは、今日のテレビのワイドショーを見ておりましたら、三条市の小学校の学校給食から牛乳をなくしたという報道がありましたが、子供の成長・栄養面からいかがなものかなと思いました。

私達の世代は中学1年から給食に牛乳が出てきましたが、家が貧しかったせいか牛乳は贅沢品で飲めませんでした。その憧れの牛乳が毎日飲める・・至福の時でした。

栄養価の面でも素晴らしい食品だと思います。インタビューの中でご飯に合わないからとかありましたが、パンには合うんですよね。

特に新潟県は美味しいお米の産地ですから、お米のパンで地産地消また牛乳の産地の地産地消の為にも、給食を工夫されたら如何でしょうか。

 

 

 

いや、憧れの牛乳っていつの時代やねん。

老害の意見ですかね。

それに対する回答が秀悦。

 

 

 

回答

 

おたよりありがとうございます。

三条市では、平成20年度から週5日間、全ての給食を米飯とする「完全米飯給食」を実施しています。この完全米飯給食を実施する中で「ご飯を中心とした食事には牛乳は合わない」という意見も寄せられていたところです。

様々なご意見があると思いますが、米飯を主食にした日本食の本来のあり方としては、牛乳を飲みながら食べるという習慣はないと認識しているところです。

学校給食は子どもたちが食べることを学ぶ時間と考えており、三条市としては、子どもたちに、日本人として望ましい食習慣を身に付けてもらうため、この度の試行に至った次第です。

また、栄養面からも牛乳が重要なカルシウム供給源であることは十分に理解しております。牛乳を見合わせることによるカルシウム等の摂取に係る代替措置を給食内でも講じると共に、家庭への啓発に努めていく予定です。      

今後も学校給食が、子どもたちにとって食育の効果を発揮する絶好の機会になるよう取り組んでまいりますので、御理解くださるようお願いいたします。

 

 

本当にその通りだと思います。

牛乳を飲みながら米を食べる習慣もないし、米粉のパンで牛乳を飲む必要もないし、そもそも給食でパンを食べさせることが疑問でしかありません。
牛乳を飲みたければ家で飲めばいいし、わざわざ学校で全員に牛乳を配る必要はありません。
牛乳がなくてもその栄養を他で補う給食の献立はできるということも三条市は証明しています。
 
 
米という作物は連作しても障害が起こらない、主食になる、日本の地で適している最強の食品です。
昨今、米農家が減っていること、米自体の消費量も減っていること、減反政策が取られていることなどなぜかコオロギ食に力を入れるのに込めには全く力を入れないどころか逆に減らそうとしている政府の取組が全く理解できないのですが、小中学校で毎日米を提供することで生涯の食の価値観の形成もできるのではないかと個人的に思います。
 
 

給食で死ぬ!

 
給食で死ぬ!
 
食関連の本で有名な給食で死ぬ!という本。
本当かなと読み進めていましたが、成績が全国で上位になるなど証拠もあります。
 
ざっとどんな内容か紹介すると
・元々荒れていた長野県の中学校の校長に大塚さんが赴任
・授業改善と給食の見直しをした
・給食は米食におかずは魚中心で野菜は地産地消、無農薬家庭農薬の野菜を使った
・結果としてアトピーの生徒が治ったという体調面の変化もあり、非行をする生徒が0になったというメンタル面の変化も
・非行をする生徒の家での食事を調査するとパン、インスタントラーメン、コンビニ弁当、肉中心という食生活
・変える前の給食もハンバーグやパンなどのジャンクフードも多かった
 
 
鉄分不足でうつっぽくなる、など栄養素が食事で摂取できていないと子供も大人もメンタルが不安定になります。
発達障害の子供の血液を検査すると栄養不足の傾向が多いそうで、食事を改善することで行動も改善する場合もあります。(ただし、発達障害の原因は食事だけでもないので全員が全員ではありません)
 
 
牛乳が必要かどうかという話からは少し逸れますが、夕食は各家庭でばらつきがあるものの、栄養バランスの考えられた給食でしっかり食べて栄養を摂るというのは育ち盛りの子供にとってとても重要なことです。
私は学生時代は好き嫌いが多く、給食をよく残していたのであまり成長しなかったのかも…
 
 

利権なのか

 
給食で牛乳をやめられないのは農協との絡みがあるからという話を聞いたことがあります。
実際のところどうなのか、私には知る由もありませんが学校給食で牛乳がなくなると利益がなくなって困る存在がいることも確かです。
関係性を切りにくいので三条市のような取り組みが全国的にしにくいのは何かしらあると思います。
 
 
ちなみに学校給食の牛乳は1パック約50円で、小学校の給食費は1食250円で5分の1を占めているようです。
その50円を他の品に代えることで栄養は十分補給できます。
昭和の中頃のやり方をいつまで続ける必要があるのか。
変えようとしない現場に疑問しかありません。
一般社団法人Jミルクという団体が三条市の件についてブチギレ。
 
 
今回の決定によって、三条市では、学校給食の献立から牛乳が消えることになるが、この措置は、牛乳を上手に活用しながら栄養的なバランスを確保し、食育活動の推進と併せ、子ども達の成長や健康を支えていくという、これまでの学校給食の仕組み、関係者の永年の努力や経験を無にするものであり、残念である。
 
 
いずれにしても、酪農乳業としては、引き続き、安全で品質の高い牛乳を学校に供給するとともに、京都市や三条市が提起した問題を十分に踏まえつつ、教育や栄養などの関係者とさらに連携を強め、食育活動などを通して、牛乳の価値を正確に理解して頂くよう、努力してまいりたい。 
 
ですって。
立場的にそりゃ牛乳を否定できないでしょうが子どもたちの成長や健康を支えているのは本当に牛乳なのか。
2023年ですよ、もう。
そろそろそういうのデータとして表せるでしょうし、三条市の子供が給食で牛乳を出さないことで栄養失調になったり何かしら成長で不具合が生じているのかもう答えが出せるはず。
 
 
先程も書きましたが、将来の食料危機に備えるのであればコオロギよりも昆虫食よりも最初にすべきことは米を確実に自給することであり、年々減っている米農家さんを支援するために完全米飯に切り替えた三条市の取り組みは個人的に素晴らしいことだと思っています。
米に牛乳は合わないから廃止というのも当たり前の話であって、なぜ飲ますか飲まさないかで議論する必要があるのか。
そもそも自治体によって給食の牛乳を飲みたくない時の対処法の難易度が違いすぎるしなぜそこまでして牛乳を飲ませたいのか。
この国は牛乳が足りているからと乳牛を殺処分をしたら補助金を出しました。
もう牛乳、そこまで無理して飲まなくてもいいし、殺処分するくらいなら最初から最小限に牛乳の量を減らしたらいいし。
個人的に牛乳神話の常識に一石を投じてくれた三条市の取り組みに感謝します。
 
 
飲むのであれば牛の生活環境に配慮した牛乳を。
牛だけでなく畜産動物全般の動物福祉の向上を。
動物福祉の向上ができないのであれば多少値段が上がっても消費者が少しずつ減らしていくという行動を給食でも伝えるのが教育なのかなと個人的に思います。
 
 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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