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保護猫と暮らしたいのにペット不可?選択肢と解決方法を徹底解説

保護猫 ペット不可

 

保護猫を迎えたいと思っても、住んでいる物件が「ペット不可」の場合、大きな壁にぶつかる方は少なくありません。

「猫を飼いたいけど、引っ越すのは難しい」

「保護猫を助けたいけど、今の家がペット禁止…」

こうした悩みを抱える人は非常に多く、活動者にとっては保護猫の譲渡が進まない理由の一つとも言われています。

私の住む宝塚市でも、ペット可の物件を探したところなかなか希望するような物件はありませんでした。

この記事では、「保護猫 ペット不可」という状況で考えられる選択肢や、実際に取れる解決策を詳しく解説していきます。

 

 

1. なぜ「ペット不可物件」が多いのか?

 

日本では、賃貸住宅の約6〜7割が「ペット不可」とされています。

体感値では8割以上がペット不可のような気がしてます。

分譲マンションでも規約でペット不可のところは多いです。

 

これは以下のような理由によります。

  • 騒音の問題:鳴き声や足音が隣人トラブルにつながる可能性。

  • 臭い・アレルギーの懸念:動物臭や抜け毛が次の入居者に影響する。

  • 建物の損傷リスク:猫の爪とぎやマーキングで壁紙や床が傷む可能性。

  • オーナーの管理上の負担:清掃や修繕の費用増加。

これらの理由から、大家さんは「ペット不可」とするケースが多いのです。

逆に考えると、ペット可の物件にすることで入居の問い合わせは確実に増えるので、私の父親が管理しているマンションは私が管理するようになったときに猫は可にしようと思っています。

マンションは築年数が古いほど決まりにくくなるので差別化としてはペット可は需要と供給のバランスが悪く、需要が高まっているので狙い目だと思います。

犬の場合は吠えて隣に住む人とのトラブルが発生する可能性もありますが、猫の場合よっぽど夜泣きがひどいなどがない限りはそこまでトラブルになることもありません。

 

 

2. 保護猫譲渡の条件における「住居環境の確認」

 

保護猫を譲渡している団体や個人ボランティアの多くは、譲渡希望者の住居環境を確認します。

なぜなら、譲渡後のトラブルを避けるためです。

せっかくトライアルが決まったと思ったらペット不可のため無理でしたとあとから言われても、猫がかわいそうだし届けたり引き取りに行く時間が家から遠いほど無駄になります。

3時間かけて譲渡先に行ったもののトライアルが失敗したという話を活動者の中で聞いたりもしますが、私の場合1時間以内で行けるおうちを基本的に譲渡先にしています。

 

 

よくある確認ポイント

  • ペット可物件かどうか(契約書の写しや管理会社への確認を求められる場合あり)

  • 持ち家か賃貸か

  • 脱走防止対策が可能か

  • 長期的に飼育できる住環境か

つまり、「ペット不可物件」に住んでいる時点で、ほとんどの団体から譲渡が認められないのが現実です。

あの団体はペット不可の物件にも譲渡しているというような噂が回ってしまうと活動者としてもやりづらくなります。

 

 

3. ペット不可物件に住んでいても保護猫のためにできること

 

では、ペット不可の物件に住んでいる場合、本当に保護猫と縁が持てないのでしょうか?

いくつかの選択肢があります。

 

(1) 保護猫シェルターでのボランティア

 

自宅で飼えなくても、保護猫シェルターでお世話をするという選択肢があります。

  • ご飯の用意

  • トイレ掃除

  • 猫と遊ぶ時間の提供

これらの活動は、猫にとっても人にとっても大きな意味があります。

SNSでフォロワーの多い活動者は目立つので探しやすいのですが、SNSをしていない活動者はなかなか見つけづらいものです。

地域の譲渡会の情報などを得て、実際に行ってみて話を聞いて、手伝えることはないかなど聞いてみてください。

個人的には猫と遊んだりご飯をくれる人がいると、普段できない他のことができるのでとっても助かります。

 

 

(2) 一時預かりボランティア

 

団体によっては「一時預かりボランティア」を募集しています。

ただし、これは基本的にはペット可物件に住んでいることが条件です。

預かりボランティアさんが1人いるだけで活動の負担が大きく減り、とても助かります。

もし、ペット可の物件に引っ越したけれど旅行など家を留守にすることが多く、短期的に預かりボランティアならできるという方はぜひ地域の保護猫活動者とつながってみてください。

 

 

(3) 里親になる前に「引っ越しを検討」

 

現実的に、ペットと暮らしたいなら住環境を変えることが一番の解決策です。

ペット可物件は家賃がやや高めに設定される場合が多いですが、最近では「猫可物件専門の不動産サイト」も増えてきています。

時代の流れとして今後ペット可の物件が増えると思いますので、保護猫を迎えやすい環境が増えることでこの問題の解決にもつながっていくのではないかと考えています。

 

 

(4) 保護猫カフェを利用する

 

自宅で飼えなくても、保護猫カフェで猫と触れ合うことは可能です。

猫たちの社会性を育む場にもなり、譲渡のきっかけにもなります。

そしてなにより、入店料がそのお店の活動資金にもなります。

遊べて支援にもなりますので飼えないけれど猫との時間を過ごしたいという方は近くの保護猫カフェを利用してみてください。

正直、経営難のお店がほとんどで皆様強い想いでなんとか持ちこたえているような状況です。

お客様が来店してくださるということで継続に繋がります。

 

 

(5) 寄付・支援で関わる

 

金銭的な寄付や物資支援も、猫たちを救う大切な方法です。

「飼えないから関われない」と思う必要はありません。

支援する人が増えれば増えるほど、問題の解決に近づいていきます。

 

 

4. ペット不可物件で「こっそり飼う」は絶対NG

 

「内緒で飼えばいいのでは?」と思う方もいますが、これは大きなリスクがあります。

  • 契約違反で強制退去の可能性

  • 猫にストレスがかかる(鳴き声を抑えようとする、窓を開けられないなど)

  • 隠す生活が猫の健康に悪影響を及ぼす

結果的に、猫も人も不幸になってしまうケースが少なくありません。

こういった理由で飼えなくなりましたと助けを求められると正直イラッとします。

動物愛護団体は条件が厳しいというお話もあり、私もその条件はちょっと厳しいなと思う項目もありますが、ペット不可物件に関してはルールなのでルールを守らないというのは厳しい厳しくないというレベルの話ではないのかなと思います。

 

 

5. ペット可物件の探し方

 

保護猫を迎える準備として、住まい探しは非常に重要です。

 

探し方のポイント

  • 「猫飼育可」物件に特化した不動産サイトを利用

  • 管理規約で「小型犬のみ可」の場合もあるので確認必須

  • 保証金や敷金が増える場合があるので予算を見積もる

 

最近の傾向

 

近年は「猫と暮らす人が増えている」ため、猫可物件は少しずつ増えてきています。

また、ペット共生型マンションと呼ばれる「最初からペットとの生活を前提とした物件」も注目されています。

ペット可の物件でも、隣の家の声や物音がどれくらい聞こえるか事前に確認しましょう。

ペット可の住宅でも一度、トライアル先で隣の家から壁ドンされて失敗に終わったことがあります。

たいして鳴いてもないのに…。

ペット飼育は隣人トラブルがつきものですので鉄筋コンクリート造のマンションを探すなどできる限りの対策はしておいたほうが良いです。

 

 

6. 保護猫を迎える前に考えておきたいこと

 

住環境だけでなく、以下の点も事前に考えておきましょう。

  • 猫の寿命は15〜20年。長期的に生活が安定しているか

  • 医療費・食費などの経済的余裕があるか

  • 引っ越しやライフスタイルの変化に対応できるか

「可愛いから飼う」だけではなく、責任を持って最後まで寄り添う覚悟が必要です。

終生飼育はペット飼育の必須条件です。

仮に飼えなくなったときに引き取ってくれる人はいるのか。

そこも動物愛護活動者のチェックポイントでもありますし、たとえペットショップで購入したとしても関係なく大切な生命を生涯守りきれるように事前に準備できることは徹底しましょう。

 

 

まとめ

 

「ペット不可の住宅に住む」という状況は、猫を助けたい気持ちがあっても現実的に難しい壁があります。

しかし、

  • シェルターボランティア

  • 保護猫カフェでの関わり

  • 物資・寄付による支援

  • 将来的な引っ越しによる環境改善

といった方法で、猫たちと関わることは十分に可能です。

本当に保護猫と暮らしたいと思うなら、「住まい探し」から準備を始めることが最善の第一歩です。

保護猫にとっても、安心できる環境に迎えられることが何よりの幸せです。

 

 

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