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肉を食べないと肌がきれいになる?美肌と食事の本当の関係

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「肉を食べなくなってから肌がきれいになった」という声をSNSや美容系のメディアで見かけたことはありませんか?実際に、肉を控えたことで肌の調子が良くなったと感じる人がいる一方で、逆に肌荒れに悩む人もいます。

 

この記事では、肉を食べないことと美肌の関係について、栄養学の視点から詳しく解説します。結論から言えば、肉を食べる・食べないという単純な話ではなく、何をどう食べるかという栄養バランスこそが、美しい肌を作る鍵なのです。

 

 

肉を食べないと肌がきれいになるのは本当?

 

肉をやめて肌がきれいになったという声の真相

実際に肉を控えることで肌の調子が改善したと感じる人は確かに存在します。しかし、これは「肉を食べないこと」そのものが直接的な原因とは限りません。 

多くの場合、肉を食べなくなったことで同時に起こる食生活の変化が、肌に良い影響を与えている可能性が高いのです。

 

考えられる主な理由:

肉料理を減らすことで、自然と揚げ物や脂っこい料理の摂取量が減ることがあります。唐揚げ、とんかつ、焼肉といった肉料理には、調理過程で多量の油が使われることが多いため、これらを控えることで過剰な脂質摂取が減少します。

 

過剰な脂質、特に酸化した油や質の悪い油は、皮脂の分泌を増やし、ニキビや吹き出物の原因となることがあります。肉を食べなくなって「肌がきれいになった」と感じる人の多くは、実は揚げ物などの脂質を減らしたことが本当の理由かもしれません。

 

また、肉を減らした代わりに野菜や果物を多く食べるようになると、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量が自然と増えます。これらの栄養素は美肌に欠かせないため、食事全体のバランスが改善されたことが肌の状態向上につながっている可能性があります。

 

 

肉を食べないことのリスク

一方で、肉を完全に断つことには注意が必要です。肉は良質なタンパク質をはじめ、鉄分、亜鉛、ビタミンB群などの重要な栄養素を豊富に含んでいます。

 

これらの栄養素が不足すると、逆に肌のトラブルを引き起こす可能性があります。

 

 

美肌に本当に必要なのは「栄養バランス」

 

肌は食べたもので作られる

肌は約28日周期で生まれ変わる(ターンオーバー)と言われています。この新しい肌細胞を作り出すためには、適切な栄養素が欠かせません。

 

肉を食べる・食べないにかかわらず、肌のきれいさは食べるものが大きく関わっているのです。つまり、何か特定の食品を避けることよりも、必要な栄養素をバランス良く摂取することの方がはるかに重要だと言えます。

 

 

6大栄養素と美肌の関係

健康的な肌を維持するためには、6大栄養素をバランス良く摂ることが基本です。それぞれの栄養素が肌にどのような役割を果たすのか見ていきましょう。

 

1. タンパク質

タンパク質は肌の主成分であるコラーゲンやエラスチンを作る材料となります。肌のハリや弾力を保つために最も重要な栄養素です。

 

不足すると:

  • 肌のハリが失われる
  • 乾燥しやすくなる
  • ターンオーバーが乱れる
  • 傷の治りが遅くなる

主な摂取源: 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品

肉を食べない場合は、大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)、魚、卵などからしっかりとタンパク質を補う必要があります。植物性タンパク質だけでは必須アミノ酸のバランスが偏る可能性があるため、複数の食品を組み合わせることが大切です。

 

 

2. 脂質

脂質は細胞膜の構成成分であり、肌のバリア機能を保つために必要です。また、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の吸収を助けます。

 

適量を摂ると:

  • 肌の潤いを保つ
  • 肌のバリア機能をサポート
  • 炎症を抑える(オメガ3脂肪酸)

過剰摂取すると:

  • 皮脂分泌が増加
  • ニキビや吹き出物の原因に
  • 酸化した油は肌老化を促進

質の良い脂質の摂取源: 青魚(EPA・DHA)、ナッツ類、アボカド、オリーブオイル、亜麻仁油

揚げ物や加工食品に含まれる酸化した油や、トランス脂肪酸は避け、良質な脂質を適量摂ることが美肌のポイントです。

 

 

3. 炭水化物

炭水化物は体のエネルギー源として、肌の新陳代謝をサポートします。

 

不足すると:

  • エネルギー不足で肌の再生が滞る
  • タンパク質がエネルギーとして使われてしまう

適切な摂取: 精製された白米や白いパンよりも、玄米、全粒粉パン、雑穀などの複合炭水化物を選ぶと、ビタミンB群や食物繊維も同時に摂取できます。

 

 

4. ビタミン

ビタミンは肌の健康維持に欠かせない微量栄養素です。

 

ビタミンA: 肌のターンオーバーを正常化し、皮膚や粘膜を健康に保ちます。 (レバー、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草)

ビタミンB群: 皮膚の代謝を促進し、皮脂分泌をコントロールします。特にビタミンB2、B6は美肌に重要です。 (豚肉、レバー、卵、納豆、バナナ)

ビタミンC: コラーゲンの生成を助け、抗酸化作用でシミやくすみを防ぎます。 (柑橘類、キウイ、パプリカ、ブロッコリー)

ビタミンE: 強力な抗酸化作用で肌の老化を防ぎ、血行を促進します。 (ナッツ類、アボカド、植物油)

 

 

5. ミネラル

ミネラルも肌の健康に重要な役割を果たします。

 

鉄分: 血液を通じて肌に酸素や栄養を届けます。不足すると顔色が悪くなり、くすみの原因に。 (赤身肉、レバー、小松菜、ひじき)

 

亜鉛: 肌の新陳代謝を促進し、炎症を抑える効果があります。 (牡蠣、赤身肉、ナッツ類、大豆製品)

肉を食べない場合、特に鉄分と亜鉛が不足しやすくなります。植物性の鉄分(非ヘム鉄)は吸収率が低いため、ビタミンCと一緒に摂るなどの工夫が必要です。

 

 

6. 食物繊維

食物繊維は腸内環境を整え、便秘を解消することで肌荒れを防ぎます。

 

効果:

  • 腸内の有害物質を排出
  • 善玉菌を増やす
  • 血糖値の急上昇を防ぐ

主な摂取源: 野菜、果物、海藻、きのこ類、豆類

腸と肌は密接に関係しており、腸内環境が悪化すると肌荒れやニキビにつながります。

 

 

タンパク質不足が肌に与える深刻な影響

 

肉を食べないことで特に注意が必要なのが、タンパク質不足です。

 

 

タンパク質が不足すると起こる肌トラブル

 

1. 肌のハリ・弾力の低下

コラーゲンやエラスチンはタンパク質から作られます。材料が不足すれば、当然これらも十分に生成されず、肌はハリを失い、たるみやすくなります。

 

2. 乾燥肌

肌の保湿成分であるNMF(天然保湿因子)もアミノ酸(タンパク質の構成要素)から作られます。タンパク質不足は乾燥肌の原因になります。

 

3. 肌荒れ・ニキビ

ターンオーバーが乱れると、古い角質が溜まり毛穴が詰まりやすくなります。また、肌のバリア機能も低下するため、外部刺激に弱くなり、肌荒れを起こしやすくなります。

 

4. 傷の治りが遅い

ニキビ跡や傷の修復にもタンパク質が必要です。不足すると治りが遅く、跡が残りやすくなります。

 

5. 顔色が悪くなる

血液中のヘモグロビンもタンパク質です。不足すると貧血気味になり、顔色がくすんで見えます。

 

 

肉を食べない場合のタンパク質摂取戦略

成人女性に必要なタンパク質は1日約50g、男性は約60gと言われています(活動量によって増減)。

肉を食べない場合は、以下の食品を組み合わせて十分なタンパク質を確保しましょう。

 

植物性タンパク質:

  • 大豆製品:豆腐(1丁で約20g)、納豆(1パックで約7g)、豆乳
  • 豆類:レンズ豆、ひよこ豆、黒豆
  • 穀物:玄米、オートミール、キヌア

動物性タンパク質(肉以外):

  • 魚:サーモン、サバ、イワシなど(1切れで約20g)
  • 卵:1個で約6g
  • 乳製品:ヨーグルト、チーズ

植物性タンパク質は必須アミノ酸のバランスが偏っていることが多いため、複数の種類を組み合わせることが重要です。例えば、米と豆を一緒に食べることで、お互いに不足しているアミノ酸を補い合うことができます。

 

 

肉を食べても肌がきれいな人の特徴

 

肉を適度に食べながらも美肌を保っている人には、共通する食生活の特徴があります。

 

調理法に気をつけている

揚げる、炒めるといった油を大量に使う調理法ではなく、蒸す、茹でる、グリルするといった調理法を選んでいます。これにより、余分な脂質の摂取を抑えています。

 

野菜と一緒に食べる

肉だけを大量に食べるのではなく、たっぷりの野菜と一緒にバランス良く食べています。野菜に含まれるビタミンやミネラルが、肉のタンパク質を効果的に活用するのを助けます。

 

質の良い肉を選ぶ

脂身の多い部位ばかりではなく、赤身肉を選んだり、鶏肉などの比較的脂質が少ない肉を選んだりしています。

 

水分をしっかり摂る

肉を消化・代謝するには十分な水分が必要です。こまめな水分補給を心がけています。

 

 

美肌を作る理想的な食事バランス

 

栄養バランスの整った食事の基本

美肌を目指すなら、肉を食べる・食べないではなく、以下のような食事バランスを意識しましょう。

 

主食(炭水化物): ご飯やパン、麺類などから、適量のエネルギーを摂取。できれば精製度の低いものを選ぶ。

 

主菜(タンパク質): 肉、魚、卵、大豆製品などから、1食につき手のひら1枚分程度のタンパク質を摂取。

 

副菜(ビタミン・ミネラル・食物繊維): 野菜、海藻、きのこ類を、生野菜なら両手いっぱい、加熱野菜なら片手いっぱい程度。

 

脂質: 調理油は控えめに、ナッツや青魚などから良質な脂質を適量摂取。

 

果物: 1日に拳1〜2個分程度。ビタミンCや抗酸化物質を補給。

 

 

美肌に効果的な食べ方のコツ

 

1. 1日3食規則正しく

食事を抜くと栄養が偏り、肌のターンオーバーに影響します。

 

2. よく噛んで食べる

消化吸収を良くし、栄養素を効率的に取り込みます。

 

3. 色とりどりの食材を

様々な色の野菜や果物を食べることで、多様なビタミンやファイトケミカルを摂取できます。

 

4. 加工食品は控えめに

添加物や過剰な塩分、糖分、質の悪い油が肌に悪影響を与えます。

 

5. 腸活を意識

発酵食品(ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌)や食物繊維で腸内環境を整えましょう。

 

 

肉を食べないという選択をする場合の注意点

 

ベジタリアンやヴィーガンなど、様々な理由で肉を食べない選択をする人もいます。その場合は、特に以下の栄養素の不足に注意が必要です。

 

不足しやすい栄養素と対策

 

タンパク質: 大豆製品、豆類、穀物を組み合わせて必要量を確保。プロテインパウダーの活用も一案。

 

鉄分: 小松菜、ほうれん草、ひじきなどから摂取し、ビタミンCを含む食品と一緒に食べて吸収率を高める。

 

ビタミンB12: 植物性食品にはほとんど含まれないため、栄養強化食品やサプリメントでの補給が必要。

 

亜鉛: ナッツ類、大豆製品、全粒穀物から意識的に摂取。

 

オメガ3脂肪酸: 亜麻仁油、えごま油、くるみなどから摂取。魚を食べない場合は特に注意。

定期的に血液検査を受けて、栄養状態をチェックすることをおすすめします。

 

 

まとめ:美肌の鍵は「バランスの良い食事」

 

「肉を食べないと肌がきれいになる」という話には、一部の真実が含まれていますが、それは肉そのものが悪いのではなく、肉料理に伴う揚げ物や過剰な脂質が問題だったり、肉を減らした代わりに野菜を増やしたことで栄養バランスが改善されたりすることが本当の理由です。

 

逆に、肉を完全に断つことでタンパク質不足による肌トラブルが起こる可能性もあります。肌のハリがなくなったり、乾燥したり、ニキビができやすくなったりすることがあるのです。

 

美肌を作るために最も大切なのは、6大栄養素をバランス良く摂ることです。肉を食べる・食べないという二択ではなく、自分の体に必要な栄養素を、様々な食品から適切に摂取することが、健康で美しい肌への近道なのです。

 

肉を食べる場合は調理法や部位に気をつけ、野菜もたっぷり食べる。肉を食べない場合は、タンパク質や鉄分などの不足に注意して、代替となる食品をしっかり摂る。どちらの選択をするにしても、栄養バランスを第一に考えることが、あなたの肌を内側から輝かせる秘訣です。

 

今日からできる美肌習慣として、まずは自分の食事内容を見直し、足りない栄養素を補うことから始めてみませんか?肌は正直です。良い栄養を与えれば、必ず応えてくれるはずです。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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