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ヴィーガンが増えると環境問題は解決するのか嘘なのか。ヴィーガンが地球に優しくないと主張する意見も

ヴィーガンの主張と、ヴィーガンでない人の主張が真っ二つに分かれています。

環境問題の解決の糸口はヴィーガン人口が増えることであると主張する人。

ヴィーガンの食生活になったところで地球の自然環境はさほど変わらないと主張する人。

個人的に正直どちらの意見も理解できる部分とできない部分がありますが、結局は自分がどう生きたいかが大事ですね。

 

両方の主張を見比べて、あなたはこれからどうするのか自分の中の正解を決めればいいと思っています。

自分の正解が誰かの正解ではないということも肝に銘じて。

対立こそが一番の問題解決の遠回りになってしまうので。

 

 

ということで、まずはヴィーガンの主張から

 

ヴィーガンになると環境問題は解決する

 

ヴィーガンになる人のきっかけの大きな傾向は2つ

・動物がかわいそうで動物の犠牲を減らしたいから

・地球温暖化や地球環境の破壊を食い止めたいから

 

 

今回取り上げる意見は後者。

前者と後者をごっちゃにしてしまうと頭がこんがらがってしまいます。

起こっている事実と自分の感情とを分けて整理しないと相手には伝わりません。

かわいそう、という判断基準が人それぞれなのでそこの意見交換は大切だと思いますが議論の先に口論になり嫌いになるというパターンに陥りやすいです。

ヴィーガンを批判する気もないし、むしろ素晴らしい活動だと思っています。

けれど主張が正しいかどうかは本当に難しいところです。

 

 

地球環境、地球温暖化もそういう意味では起きている起きていないの考えが分かれているので面倒ではありますが、何が事実で何が仮説かを整理しながらいきます。

 

 

まず、地球温暖化が起きている。

これは仮説です。

信じている人がこの一文を見たらブチギレコメントを書いてくるでしょうが科学者がそう言っているから事実なんだという考えは捨てておいたほうがいいと思っています。

新型コロナウイルスの騒動を専門家や医師の意見を鵜呑みにしたから今回の問題が長引いていると個人的に思っていますし、ワクチンに関しても死者が多く出ていて、数人がワクチンが原因だと認定されているにも関わらず専門家の意見が正解とされる風潮で6回目接種を促す。

わからないんです。

世の中、勉強すればするほどわからないことのほうが多いということが分かります。

 

 

2023年も異常な暑さで私の住む兵庫県宝塚市でも38度を記録。

もうこのレベルになるとエアコンが無いと生きられないと感じました。

その事実だけを切り取れば確かに地球温暖化が起きていると思います。

けれど、地球寒冷化が起きているからだと主張する人もいれば地軸がどうのこうのと主張する人もいれば、産業革命後に地球の温度が上昇したのを見ると確実に人間が原因だという主張も。

一つだけ言えるのは、気温を観測し始めたのは地球が誕生してから46億年の中のほんの100年ちょっと前から。(もしかしたらもっと過去に人類と同じような技術を持つ文明があったら話は別ですが)

地層などから1000年前の気候はこうだったというような仮説は立てられますが、それでもやっぱりわからないことのほうが多いです。

二酸化炭素やメタンガスの増加が問題で気温が上がっているというのも私の中では仮説。

なので、ヴィーガンになると地球温暖化を食い止めることができるというのは仮説の1つでしかないというのが私の立ち位置です。

 

 

次に、森林伐採を食い止めることができるということ。

 

森林伐採

 

これは私は事実だと思っています。

世界の森林は毎年、北海道の面積の77%にあたる600万ヘクタールの速さで減少。

オーストラリアのように山火事が原因かもしれません。

ちなみにオーストラリアは気温が上昇しすぎたためにユーカリの木が燃えて山火事になっているようです。

オーストラリアの森林は、ユーカリが約3/4を占めています。

ユーカリは精油がとれるほど、油分を豊富に含む植物であり、さらに葉からは引火性物質であるテルペンが放出。

樹皮は剥がれやすく燃えやすいうという声質を持ち、ユーカリの種は燃えても耐火性があり生き残るので山火事が起きては新しいユーカリが生えるサイクルを繰り返します。

つまり、山火事が起きることを前提として進化を遂げた植物です。

ちょっと残酷な話になりますが、ユーカリは猛毒を持つ植物でもありますが唯一の天敵がコアラ。

この存在を排除するために燃えやすいという説もあります。

近年日本同様オーストラリアでも異常に高い気温の日があり、ユーカリから火が発生することが原因です。

 

 

話を戻しますが、森林減少はは山火事も原因かもしれませんが、確実に人間が原因でもあります。

アマゾンの熱帯雨林がどんどんと減少している。

わざわざ大きな道路を作る必要はなんなのだろう?

 

アマゾンの道路

 

子供の時に社会の教科書で上空からの写真を見て疑問に思っていましたが、大きな道路が必要な理由は荷物を運ぶため。

森林を切り開いて新たにつくるのは畑。

人口がどんどん増えているから畑が必要で森林が切り開かれているというわけだけでなく、人口が増えるとその分お肉を食べる人も増える。

お肉を食べる人が増えると牛、豚、鶏の数も増える。

畜産動物の数が増えるとその分の飼料も増えるという流れで、特に牛は青草で50~60kg。、干した草や配合飼料を合わせて20~30kgというえげつない量の餌を必要とします。

 

 

肉の量を減らせば森林の伐採も減らせるだろうと私は睨んでいますが、世の中そんなに簡単な仕組みでもなく結論も出せずこれも分かりません。

森林が逆に増えれば二酸化炭素の吸収量も増えて地球温暖化が食い止められるという話に持っていこうとすると上に書いたように地球温暖化が起きているというのは仮説だと私は思っているので難しいかなと。

よく勉強している人が「もっと勉強してから記事を書いてください」とツッコみたくなるでしょうが勉強している人ほど自分が信じていることばかり勉強していてその反対側の意見に目を向けないので、逆の意見も勉強してみて判断することが必要ですね。

 

 

最後に畜産業による水質汚染が食い止められる。

これも私の中では事実です。

どれだけ水質が汚染されるかというデータもあります。

フード・インクというアマゾンプライム会員なら無料で見られる映画があります。

ネットフリックスならCowspiracy:サステナビリティ(持続可能性)の秘密という映画がおすすめです。

 

農林水産省のホームページから引用させてもらいますと

 

特に、近年、硝酸性窒素による地下水汚濁やクリプトスポリジウム(原虫)による水道水源の汚染など人の健康に影響の大きい問題と家畜排せつ物との関わりが懸念されるようになり、畜産環境問題への適切な対応が急務となっています。

 

水道水源まで汚染されると正直怖い…。

浄水器なしでは安全な料理が作れなくなる日が来るかもしれません。

特に畜産業が盛んな地域においては。

かといって、肉を食べることを減らすことでその畜産農家の仕事がなくなるというジレンマがあるかもしれませんが、水源にとっては悪影響が出やすいのが畜産業です。

 

 

肉食は環境に悪いというのは嘘という主張

 

全体で見るとこっちの意見は少数です。

目を通しましたがツッコミどころも多いのも事実ですがまずはその主張を見ていきましょう。

 

牛乳代わりのアーモンドミルクの生産に莫大な量の水が使われるという主張。

そもそも植物性ミルクはアーモンドミルクだけはありませんが、個人的に投入よりもアーモンドミルクが好みです。

イギリスのオックスフォード大学の専門機関が出した研究結果を下の図で。

 

オックスフォード大学が発表した牛乳、ライスミルク、豆乳、オーツミルク、アーモンドミルクの環境負荷

 

 

たしかに水の量はたくさん使うかもしれませんが、そもそも牛乳よりもマシ。

水の話をするならば牛乳よりはメリットが多いのではと個人的に思います。

 

 

家畜は、養分や炭素の循環、生物多様性や土壌に必要という主張

土壌というのは糞からの栄養のことでしょうか?

それが適切に処理されていないから先程書いた水質汚染の原因になっているのではないかと個人的に思います。

動物を放牧することで動物の糞尿が土壌の微生物に栄養を与えるという話ですが、放牧前提ですよね?

日本のような繋ぎっぱなしの畜産ではなく。

ある記事に書かれていた主張なのですが、なんか斜めからの主張のように感じてあまり納得できず、結論は農薬まみれのアーモンドミルクを飲むなということと放牧した牛、豚は環境を改善するとのでした。

現実は放牧している畜産は少数なのをどう捉えているのか聞いてみたいです。

 

 

「牛を減らせばゲップが減るは嘘」と主張

これは無理がありすぎてびっくりしたのですが、牛が暮らしているのは主に牧草地帯で、牛を食べる量を減らしたらかわりにバイソンなどほかの草食動物が増えるだけで同じようにゲップから出るメタンガスの量は変わらないとのこと。

殆どが畜産農家の管理した牛小屋に住んでます。

これはちょっとツッコミどころ満載で…

 

ちなみに、地球上の哺乳類の数を図で表したものがこちら。

 

地球上の哺乳類の割合

 

野生動物ってもっと多いものだと思っていましたが全然いないんですね…

 

 

「牛が人間の食べ物を奪っている」はウソという主張

これもツッコミどころ満載。

牛は人間が食べることができない牧草を食べているから牛の飼料を生産するかわりに人間の食糧を生産したらいいというのは嘘と言いたい漢字の主張。

この人、なぜお肉になる牛が住んでいる場所が牧草地だと思いこんでいるのか。

もちろんそういうところもありますが、畜産農家を見学に行ったら分かります。

牧草を餌にやるのはもちろんそれは事実です。

けれど、肉牛の話をすると人気のある柔らかくて脂ののった肉は牛を太らせないといけないので牧草以外にとうもろこしや大豆、麦といった濃厚飼料をたくさん与えます。

こちらを生産するために森林伐採して新たな畑が開拓されているというのが事実。

 

 

結論

 

個人的に思うことは、ネットにあふれている「ヴィーガンが環境問題を解決するというのは嘘」という情報は内容が薄くてあまり参考になるものがなかったと。

工業畜産については触れられず、牧草地で住んでいることを前提とした内容だったり、ただ単にヴィーガンが嫌いだから主張していたり。

この記事自体も見る人からすればツッコミどころ満載かもしれませんがあなたはどうしたいのかが問われています。

ヴィーガンの主張もたしかに感情論や仮説が多いかもしれませんが、畜産が良い影響を与えているという話は聞いたこともなく悪い影響が多いのが事実です。

完璧ではなくていいと思います。

少しずつ減らしていくことが今の人類にとってベターな選択だと思っています。

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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