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ヴィーガンが増えると環境問題は解決するか。気候変動、地球温暖化を防げるか

この記事を見つけたあなたは何を知りたいですか?

ヴィーガンをもっと知っていきたいと考えている方、気候変動について調べている方、環境問題に関心があり自分ができることを探している方。

知りたい答えは様々だと思います。

 

 

まず私の立場を明らかにしておくと、私自身はお肉をできるだけ減らしていますがヴィーガンではありません。

しかし、ヴィーガン生活を送る人は増えたほうが良いと考えています。

ですので、できるだけ多くの人に色んな角度から伝えていきたいのですが、伝え方を間違えると対話ではなく議論や言い争いになってしまいます。

ヴィーガンと環境問題について事実と仮説とを分けて解説していきます。

 

 

そもそも気候変動は起こっているのか

 

 

まず、世間的にヴィーガンというキーワード自体が対立が生まれやすいです。

ツイッターなんかを見ていると、ヴィーガンVSノンヴィーガンの罵り合いををよく見かけます。

なぜあれが起こるかというと、お互いに自分の主張ばかりして、相手の主張を否定するから。

見方を変えるとそれぞれの正義対正義なのですが、正義は時に凶器になります。

相手の主張を聞きながら意見交換を。

 

 

気候変動の問題。

 

気候変動、気温の変化の歴史

 

地球温暖化が起こっているのは確実です、と言いたくなるような暑すぎる日々が続きますが、地球が誕生して46億年。

その中で人類が気温を計測し始めたのは、この約100年。

ある程度地層などを調べて当時の植物の生息状況などから気温がどれくらいだったかは予想が付きますが、この夏のようにに35度を超えるのが普通という状態は長い歴史から見たら気温が高いのか、通常なのか、低いのか分からないわけです。

 

 

北極の氷は減っている。

 

北極の氷とホッキョクグマ

 

こちらも計測してきた中での歴史で見れば事実です。1979年以降で見ると長期的に減少しています。

確実だとは言えないけれど、この1000年で一番氷が少ない状態が続いているということが気象庁のホームページに書かれています。

ただし、南極の氷は増えています。

こちらも1979年以降長期的な増加傾向がみられるそうです。

ではどっちやねん、と言いたくなりますが、北極の氷は1年当たり8.7万平方キロメートルの減少、南極の氷は1年当たり1.1万平方キロメートルの増加。

トータルすると北極の氷の減るスピードのほうが早く、海面上昇は確実に進んでいます。

ただし、地球が誕生して46億年のうちのたった50年くらいの観測データなのでこれが気候変動の決め手かと言われると100%そうだとも言えません。

地球のリズムとして高い気温と低い気温が繰り返しているだけと言われればそうかもしれないし、人類が原因だと言われるとそうかもしれません。

 

 

温室効果ガスについて

 

産業革命と気温上昇の関係図

 

地球の気温が上がり始めたのは産業革命の時期とリンクする。

環境活動家がよく使うセリフです。

産業革命のときに化石燃料を大量に消費し、空気中の二酸化炭素が増えた。

大気中に二酸化炭素があると、二酸化炭素が赤外線を吸収し、本来宇宙に逃げていた熱が地球にたまるので温室効果ガスと呼ばれます。

 

 

気象庁のホームページから引用します。

二酸化炭素は、地球温暖化に及ぼす影響がもっとも大きな温室効果ガスです。 工業時代における大気中のCO 2の増加が人間活動の結果であることには疑う余地がないとされています(IPCC第6次評価報告書、2021)。

ここまで言い切っていたら流石に地球温暖化は起こっていて二酸化炭素が原因だと思ってしまいますよね。

温室効果ガス別の地球温暖化への寄与は、二酸化炭素76.7%、メタン14.3%、一酸化二窒素7.9%というのがIPCC第4次評価報告書で記載されています。

 

 

これに対して、地球温暖化と二酸化炭素は関係がないという説や地球は寒冷化しているという説、地軸の傾きによって気温が上がっているだけであり人間の活動と地球温暖化は全く関係がないという説、二酸化炭素が空気中に増えてもその分植物が吸収し、発育が良くなる説など色々聞きます。

個人的には短期的(多分私が死ぬまでのスパンで見れば)地球温暖化は起こっている確率が高いと思ってますが、二酸化炭素が原因なのか、太陽の活動レベルが原因なのか、地球の周期なのかは分かりません。

そもそも人間の体の仕組みも、地球のことも宇宙のことも、地震の予知も、世の中は分かっていることよりも分かってないことのほうが多いというのが前提で、分からないことを素人レベルでああだこうだと議論し合ったところであまり有意義な時間にはならないと思っています。

気象庁のホームページに書かれているからそうだと言われたところで、国だから正確なデータが出せるかと言われるとそうでもなく、この3年間のコロナ騒動で国の発表するデータに疑問を持つ人も多かったのではないでしょうか。

 

 

ヴィーガンの人は、主に牛のゲップやおならなど畜産動物から発生するメタンガスが地球温暖化の原因になり、肉を食べないことで地球温暖化が防げるというストーリーを伝えやすいのもあり、みんながヴィーガンになると気候変動は解決すると言う話になりやすいです。

そこでまた気候変動が起こっているかどうかの言い争いになり、美術品にペンキをぶっかける頭のおかしい環境活動家がピックアップされて、余計に気候変動についての話題が避けられるようになってしまったように思います。

 

 

特にヨーロッパ。

私がドイツに2019年に行った時、35度を超える日があり、帰った翌週に40度を超える日があったそうです。

ドイツは元々涼しい国で、冷房器具が完備されておらず、ホテルの部屋はクソ暑くて水風呂を入って寝ました。

店にもエアコンが無いところが多く、店内のチョコレートは溶けて売り物になりません。

リアルに熱波で人が死んでいて、気温が高まることが恐怖でしかないという状態を見てきました。

恐怖や不安は人を動かす力になりますが、冷静さを欠きます。

環境活動家がこの文章を読むと、「そんな悠長なことを言っている暇はない!」と言われそうですが、あくまで気候変動は起きているかどうかわからないという立場で書きます。

なぜなら、気候変動が起こっていること前提で書いてしまうと伝えたい人に伝わらないから。

気候変動について懐疑的、もしくは起こっていないと思っている人も巻き込んでやっていかないといけないことがあります。

 

 

ヴィーガンが解決できる環境問題

 

 

気候変動が人間が原因なのかどうかは確実だとは断言できませんが、100%人間が引き起こしている問題はたくさんあります。

例えば海のマイクロプラスチックやゴミは人間以外の誰が原因でしょうか。

間違いないですね。

昆虫が減っているのも高い確率で農薬をまいたり開拓してすみかを奪っている人間の問題。

アマゾンの森林が日々減少しているのは確実に人間の問題です。

起こっている、起こっていないの議論よりも、確実に人間が引き起こし、人間が解決できることをひとつずつ行動していきましょう。

そんな中でヴィーガンになることで解決できる問題を取り上げていきます。

 

 

1、森林伐採

 

木を伐採する重機

 

そもそもアマゾンを始めとする森林はなぜ減っているのか。

大きな原因は、森林を伐採しその土地を畑にし、大豆やとうもろこしなどを育てるからです。

なぜわざわざそんなことを?

畜産動物の飼料を生産するためです。

 

 

知り合いがアマゾンに行った時にアマゾンに住む人が言っていたそうです。

「他に仕事があればそれをするけれど、何もないのでこれをするしかない」と。

どこの国でもお金をもらわないと生活できず、お金を得るためには手段を選べない環境の人たちがいます。

世界の需要を見ると、牛肉、豚肉、鶏肉の消費量はいずれも増加傾向で、この50年間でおよそ5倍に。

その分、飼料も5倍必要なわけですが、その飼料を作る仕事は絶えずありつけるわけです。

 

 

もし、肉の消費量が減ったらこの人たちの職もなくなってしまうじゃないか!

という意見も聞こえてきそうです。

永遠に存在する仕事はありません。

今の時代に飛脚がありますか?

MDウォークマンを生産する会社がありますか?

そのうち新聞というメディアも過去のものになるかもしれません。

時代が変わると仕事も変わっていくべきで、その畑を飼料用の作物でなく、他の作物にすればいいのではと思っています。

そこまで気にせず肉の消費量を減らせるのであれば減らせる人から少しずつ。

 

 

2、水資源を守る

 

水不足で乾いた田んぼ

 

牛肉1㎏を生産するのに使う水の使用量は約20,600リットルと言われています。

豚肉1㎏を生産するのに使う水の使用量は約5,900リットル。

鶏肉1㎏を生産するのに使う水の使用量は約4,500リットル。

野菜で置き換えると、キャベツ1キロを生産するのに使う水の使用量は約117リットル。

大豆はちょっと多めで2,500リットル。

 

大豆を出してしまうと、鶏肉とあまり大差ないよねとなってしまいそうなのですが、圧倒的に消費するのは牛肉。

水ではなく食料で考えると、牛肉1kgを生産するために11kgの穀物が必要だと言われています。

食べた分がそのまま増えるような効率の良さであればいいですが、それだと人間は毎年何キロ太るんだという話になってしまいますよね。

とにかく牛肉は効率が悪いです。

ヴィーガンにならなくても牛肉をやめるだけで大きな変化です。

 

 

水の話に戻ります。

今現在、世界で水不足に悩まされている人は人口の約4割。

人口増加を考えると未来はもっとこの割合が高まり、2人に1人が水不足に悩まされるそうです。

水資源が豊富な日本では考えられないことなので、他人事のように思えてしまいますが、水不足で悩むという日常生活はかなり地獄です。

 

 

畜産動物が増えすぎて、その分人間が飲める水を畜産動物に回しているのが現状ですが、少しずつ減らしていくことで水が行き届く可能性があり、奪い合いで戦争が起こることを防ぐことができるかもしれません。

肉の消費量を減らすことはそれほどインパクトがあります。

 

 

3、飢餓の問題

 

先程も触れましたが、牛肉は圧倒的に生産性が悪いです。

一日観察していたらよくわかりますが、本当にたくさん食べます。

理想論ですが、もしその飼料を作る畑を、人間が食べる農作物を作る畑に変えることで、2021年時点で世界で8億2,800万人が飢餓に苦しんでいると言われていますが、十分に行き渡るのです。

人口100億人になると、食糧不足で戦争が起こるかもしれないという不安もありますが、量だけで考えると畜産動物を育てるために与えている農作物を人の食べるように回すとまだまだ足りるんです。

 

その話は詳しくわかりやすくまとめられているのかこちらの動画。

 

 

2分半でここまできれいにまとめられて伝わりやすい名作です。

ぜひご覧ください。

 

 

4、汚染問題

 

畜産汚染問題とは家畜の飼育に伴って周辺の環境を汚染したり,悪臭,害虫など生活にとって不快な問題を引き起こす問題ですが、私の祖父母の田舎の家は養豚場があり、田舎に帰ったときはそのにおいに慣れるまで苦痛で仕方なかったです。

畜産農家やその周辺に住む人は特定の病気になりやすいとデータを出したのが、たしかアマゾンビデオでも観ることができるフード・インクという映画。

畜産地域での水の汚染など、詳しく解説されていますが見ているとネガティブな気分になります。

 

フード・インクという映画

 

 

まとめ

 

長々といろんな問題を書きましたが、ヴィーガンが正解、気候変動は確実に起きているという視点で物事を説明しようとすると、その界隈の人にしか伝わらず、わたしたちが知ってもらいたいのは一般の人。

起きているか起きていないかわからない問題で議論するよりも、私達が引き起こしてしまっている問題を見つめ、未来のためにできることを完璧に求めず少しずつ前進を。

とにかく今はお肉の消費量が多すぎます。

テレビ番組を見てもグルメレポートはお肉が大半。

もうやめにしませんか?

このままでは本当に地球の資源がもたない可能性があります。

コオロギ食よりもまずはお肉を減らそう。

一人ひとりが週1日だけでもお肉を食べない日をつくろう。

一人ひとりの選択の積み重ねが社会を形成します。

 

 

ちょっとずつお肉を減らしていきたい方へ。

そんな思いの方が手に取りやすいレトルトのヴィーガン対応食品を開発しました。

カレーが特に推しなのでぜひ食べてみてください(^^)

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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