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平飼い卵と普通の卵の違いは?こだわりや動物福祉の差

平飼いの鶏たち

 

平飼い卵が最近スーパーで見かけるようになりました。
値段が普通の卵の倍くらいするけれど、何が違うの?
味は倍美味しいの?
食べたことのない人なら平飼い卵の意味も分からないし、平飼いでない卵はどう生産されているかも想像できないと思います。
比べてみましょう。

 

平飼い卵と普通の卵の味の差は?

 

平飼い卵の味は?

スーパーの棚に並んでいる卵。
パッケージがなかったら見た目は一緒なので何の区別もつかないですね。
普通の卵の中にもビタミンEの多い卵とアピールしているもの、なんか響きが美味しそうな名前のもの、色々あります。

 

私自身、卵の味自体を通常の卵と平飼い卵と食べ比べてみたら分かるのですが、普通に料理に使われている卵が平飼い卵なのか普通の卵なのか区別できるかと言われると無理です。
卵ご飯や卵焼きなど卵ベースの料理で食べ比べたら美味しいとは思いますが、チャーハンの卵が平飼い卵かどうかで味がものすごく美味しくなるかは微妙かもしれません。

 

黄身の色も平飼い卵でも様々。
実は黄身の色は普段何を食べているかによって色が変わるので野生的な生活をしていると薄いし、パプリカやマリーゴールドなどを含めた餌を食べさせると濃くなります。
黄身は濃い方が美味しく見えるので餌を変えているだけです。

 

結構よく聞く話ですが、本当にこだわった平飼い卵を食べたら普段卵アレルギーの人が反応しないとのこと。
科学的なデータはありませんが餌や抗生物質が関係しているのかもしれませんね。

 

そもそも平飼いでない卵ってどんな卵?

 

私は卵はのびのびと牧場で放し飼いにされて、毎朝鶏の巣から収穫するものだと思っていました。
牛乳も、パッケージのイラストのようにほのぼのと暮らしている牛のお乳なのかなと。

 

平飼い卵でも法律上の規定がないため、いろんな育てられ方をされています。
広い場所をのびのび散歩しているような鶏もいれば、ケージに入れられていないけれどぎゅうぎゅう詰めの満員電車のような環境で育てられてても平飼いは平飼い。
EUは平飼いの規定を数値化しています。
最低どれくらいの広さに1匹という細かい決まりがありますが日本はありません。
そして、日本の平飼い卵は全体の5%ほどで残りの多くはケージで暮らしている鶏です。

 

このケージが問題になっています。
バタリーケージといってA4サイズの用紙1枚に鶏が入っていて、一生をそこで過ごします。

 

鶏のバタリーケージ

圧倒的なメリットは1人の従業員でたくさんの鶏が管理できるので卵一つの値段が安くなることです。
スーパーで並んでいる卵が安い恩恵を受けているのは事実ですがこういう裏側があることも知っておいてもらいたいです。

 

一度バタリーケージの養鶏場に見学に行きましたが壮絶な景色でした。
あの中に一生いるのは気が狂いそうです。
生きる喜びをこの子達は感じているのだろうか。
悲しくなりました。
悲しくならない人もいます。
安いのであれば鶏がどんな環境であろうとも構わないという意見も間違いではありません。
人それぞれ答えを出してスーパーの棚でその回答を示してほしいです。

 

平飼い卵のコストパフォーマンスは悪いかもしれません。
しかし、動物福祉を考えると圧倒的にこちらが鶏のためになります。
需要が増えるとケージに閉じ込められずに自分の意思で自由に動ける鶏が増えます。

 

オカルト的な話ですが

苦しんでいる鶏の感情が入った卵の波動はどうなのか。
日々自由に生きる鶏の感情が入った卵はどうなのか。

科学では証明できません。
負の感情の食材を食べたら病気になるのかは分からないことですが、個人的に感情のエネルギーの良いものをできるだけ食べたいです。
怨念という言葉があるくらい感情には力があると思っていて、多少値段が高くても苦しんで育っている(ただの主観です)鶏の卵よりも動き回れる環境の鶏の卵を選んでいます。

 

オカルトがオカルトでなくなる可能性もあるのが薬剤耐性菌という話。
抗生物質を使いすぎて抗生物質が効かない菌が現れています。
すでに世界で年間70万人の死者数と言われていて、このまま対策しなければ2050年には癌よりも薬剤耐性菌で死ぬ人の方が多くなるという予想がされています。
狭い空間で効率よく、病気にならないように薬を使いながらたくさんの鶏を飼育するということはそういうリスクもあります。

 

優先順位は何なのか

EUをはじめ、いろんな国で畜産動物の在り方が国として議論され、実際にルールを決めて数値で規制したりと動きがあります。
日本はというと、そういう話をしようとすると畜産業者が政治家に資金を提供し、自分たちが不利にならないように圧力を与えたことがありました。

アキタフーズの代表も当時の農水省の吉川大臣も有罪判決を受けましたがカネで政治の方向性を決めるのはあってはならないことです。

 

吉川元農水省大臣とアキタフーズの有罪判決

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220526-OYT1T50130/2/ より引用

 

安さを一番優先する。
動物福祉を一番優先する。
いろんな意見があり、確実にまだ安さを優先する人の方が多く、平飼い卵を飼う人は少数派です。
しかし、犬や猫の動物福祉の必要性を感じここ数年で大きく変わった動物愛護法のように、畜産動物の動物福祉を必要とする声が確実に増えています。
農水省は2023年、初めてアニマルウェルフェアのガイドラインが示されました。

鶏や豚、牛など家畜にとっての快適性など、より良い飼育環境をつくるための農水省指針

10年、20年先のことになると思いますが、バタリーケージが廃止される動きになると予想しています。
その背景には動物も幸せに暮らしてほしいという思いから。
そこにはバタリーケージ廃止を反対する人の声もたくさんあるでしょう。
本当に優先すべきことは何なのか。
一人一人の意見が求められています。

 

 

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めちゃくちゃ美味しいのでぜひ食べてください(^^)

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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