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平飼い卵とアニマルウェルフェア。鶏の生きる環境を私達が変えていく

放し飼いの鶏

 

アニマルウェルフェアという言葉が少しずつ聞くようになったここ最近。
日本は世界と比べてかなり遅れていると言われていますがスーパーに平飼い卵が置かれだし、アニマルウェルフェアのことを考えて選択をする人が増えています。

アニマルウェルフェア発祥の地イギリスよりも半世紀遅れていると言われている日本ですが、これからの予想と私達ができること。

 

アニマルウェルフェアの始まり

 

アニマル・マシーン―近代畜産にみる悲劇の主役たち

アニマルウェルフェアは1964年にルース・ハリソンさんという動物愛護活動家の出した本『アニマル・マシーン 近代畜産にみる悲劇の主役たち』の中に工業的な畜産の現状がへの批判が書かれ、その情報を知った人たちが市民運動を起こし、世論がどんどん高まっていったそうです。
世論が高まるどころか、肉屋や畜産農家が襲撃されるくらいの危険な行動もありました。

 

元々ヨーロッパは動物は人と同様に権利を持つという考え方があったからものすごい勢いで広がったのでしょう。
現実を知って行動するということの積み重なりが世の中を変えていくという事例をつくります。
日本ではその考え方が最近になって少しずつ議論されつつある現状でヨーロッパに比べて動物福祉が半世紀遅れていると言われています。

 

そもそもインターネットが普及するまでは情報を取ることはテレビや本、新聞でしかなくたとえ同じような本が日本で販売されても一部の人しか手を取らないだろうし、読んだ人が行動を起こすかというと微妙で、良くも悪くもイギリスで起きた市民運動のように過激的で政府を動かすことにまでつながる想像ができません。

 

 

知ったら変わるのか

畜産動物の飼育環境が過酷すぎるからおかしいと言ってデモを起こしたりすることは日本では国柄としてないでしょうが、知ることで選択を変える人はたくさんいると思います。

 

メディアが報道するのは放牧されている自由な鶏ばかりでバタリーケージで育てられているなんて想像できなかった私の幼少期。
こういう情報を知ることができたのは自分が発信者にもなれ、知り合いの発信している情報もリアルタイムで見ることができるようになったSNSの普及が大きいでしょう。
私自身は知って実際に見に行って、悲しい気持ちになったので選択肢を変えました。
値段が高ければ食べる頻度を減らした方が鶏のためだなと思い変えましたが、この答えは人それぞれです。

 

人それぞれなのですが、知ることで考えが変わる人はたくさんいます。
私が発信した情報に共感してくださり、平飼い卵を使ったクッキーやプリンを購入してくださるお客様がたくさんいらっしゃることが本当に嬉しいです。

 

今日明日、急には変わらない

知る人が増え、選択を変えている人が確実に増えています。
事実として平飼い卵はそれなりに売れているそうです。
では、いきなり政府が今年いっぱいでバタリーケージをやめますという法律をつくるかといえば国中が混乱してしまいます。

畜産業の現場がまず対応できませんし、生産量が減ると卵不足になりいろんなところで支障が出ます。
2023年に鳥インフルエンザが過去最高に流行して殺処分数も過去一番多かったのですが卵が足りなくなって国中が大変なことになりました。

 

現実を変えたいけれど、今日明日にいきなり変わることではなく10年、20年と時間をかけながら少しずつ移行していきます。
今はまだ法律の強制力もなく、農水省が動物福祉のガイドラインを出しただけなので移行期間にも入っていません。
ただし、明らかに変化の潮目の時期に差し掛かっています。

 

まずはおかしいと思った人から選択を変えてみる。
平飼い卵は値段が高いので大変かもしれません。
同じように飼育環境の良い牛や豚の肉も高いです。
高ければ食べる頻度を少し減らす。
週1日くらい肉や卵を食べない日を作る。

 

近い将来、私が生きている間に少なくともバタリーケージは廃止されると思います。
代わりに少し身動きが取れて止まり木があるエンリッチドケージが導入されるかもしれません。
それが動物福祉にとって良いか悪いかは正直微妙ですが身動きの取れないバタリーケージで一生を過ごすよりはだいぶマシかなと。

 

 

善きことはカタツムリの速度で動く

いきなり完璧百点満点にはなりません。
まだマシ、ベターの積み重ねで少しずつ改善されていきましょう。
本当は動物のために早く変わってほしい。
けれど、我慢の期間が必要です。
10年先を見据えて伝え続けること。

 

人間、見たくないものには蓋をして目を逸らします。
どんな環境で肉が生産され、どうやって屠畜されているか知らないから気軽に焼肉食べ放題に行ってしまう。
もし、スーパーに殺してる瞬間の映像を流し続けたら誰も買いたくなくなりますよね。
私自身、知りたくなかった現実がたくさんあります。
しかし、知ったから選択を変えれたしこうやって発信して共感の輪を広げています。
世の中知りたくないことばかり。
けれど、目を逸らしていたらファストファッションをたくさん買うことで異国の貧困問題に加担してしまっていたり、無知は罪なりという言葉があるように知らないことが残酷な選択になっていることもたくさんあります。

 

知る勇気を。
変える行動を。
私達一人ひとりの行動が世の中を変えていきます。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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