福岡県ふるさと納税制度の動物愛護枠。福岡県動物愛護センターの殺処分が激減した理由を直接伺って聞いてきました。
2023年4月。
福岡市の東部愛護センターからの古賀市にある福岡県動物愛護センターを訪問しました。
かつて日本で最も殺処分をしていた動物愛護センターのうちのひとつです。
見せてもらった殺処分機からは禍々しい雰囲気が漂っていましたが、今ではほとんど使われておらず。
動物愛護センターを支援することで殺処分が減るので紹介させてもらいます。
福岡県動物愛護センターへ
かつては殺処分しまくりの数字だけの指標で見ると大変な動物愛護センターでしたが、ガバメントクラウドファンディングで新しい猫舎ができたりと近年はなかなか気合が入っているセンターだと聞いていました。
びっくりしたのは案内してくださった職員さんの熱心さ。
福岡県動物愛護センターは公益社団法人が行政の業務を委託し運営していて、そちらに出航している行政からの職員さんなのですが、許すならば何時間でもこの施設についてプレゼンしたいという、動物愛護センターは結構隠したがるところが多かったのにこちらのセンターはどんどん理解してほしいという姿勢に驚かされました。
かつて野犬も野良猫もたくさんいて全国ワースト1位だった福岡県の殺処分数がどのように変わっていったのか詳しく聞きました。
大きく殺処分が減少した転機となったのは動物愛護管理法の改正で引き取り拒否ができるようになったことだそうです。
それまではそもそも県内に犬や猫が多く、県民が持ち込むのでひっきりなしに収容され、とてもじゃないけれど里親募集する余裕もないくらい毎日毎日たくさんの犬猫がやってきては収容期限が切れて殺処分する日々を送っている場所でした。
野犬に関しては引き取り拒否出来ませんが年々数は減っているそうで、猫に関しても引き取り拒否をすることにより殺処分する数も減ってきた中で動物愛護センターに収容された犬猫の譲渡に力を入れることができるようになりました。
平成21年に成犬及び猫の譲渡事業開始。
平成22年に犬猫の団体譲渡事業開始。
平成25年に一般からの寄付金受入開始。
動物愛護センターの方針が殺処分数を減らしていくことに変わったのはこの数年の間ですが確実に成果をあげています。
ここまでくるのに大変な思いをされていたでしょうし、殺処分をすることでも引き取り拒否をすることでも罵声を浴びせられるような世界です。
全国ワースト1の殺処分数だった福岡県動物愛護センターで殺処分を担当していた職員さん。
自分は75万匹の犬猫を殺処分してきたと話してくださいました。
最初は気が狂いそうな仕事だったけれどよくも悪くも慣れてしまったこと。
同僚の子供が父がこの仕事に就いているということで学校でいじめにあったこと。
死んでいった動物への思いなど色々なお話を聞かせてもらいました。
殺処分という言葉が出ると、動物愛護センターが悪いというような意見がありますが、想像してみてください。
毎日毎日拒否もできずに収容されてくる犬猫。
一週間すれば期限が来て新しい犬猫の受け入れのために殺処分されること。
売れ残った犬猫、飼い主が飼育拒否した犬猫の引き取りも断れなかった過去。
本当に悪いのは動物愛護センターでしょうか?
私は動物愛護センターだけでは対処できない社会全体の責任だと思っています。
今ではほとんど殺処分することもなくなったそうです。
職員さんが目の前にいる子を生かすためにミルクボランティアさんを募集したり掃除してくださるボランティアさんとも連携して熱心に運営されています。
動物愛護センターで地域猫の不妊去勢手術ができるようになったりと年々パワーアップしているのは予算が増えているからという理由もあるでしょう。
かつて日本で一番殺処分が多かった県なので今もなお野犬や野良猫が県全体で見ればまだまだいます。
動物愛護センターがなぜ生かす方針にできなかったかという収容が多すぎたからです。
収容が少ないとその分目の前の命を生かせるようになります。
収容もかなり減ってきて目の前の命を生かす方向で運営していくようになった福岡県動物愛護センター。
話を聞いてみたい、もっと知りたいという人は是非問い合わせてみてください。
ふるさと納税の枠はなぜか動物愛護が単独ではなく「県内の公営物の管理者と連携し、道路、河川、海岸の清掃や環境保全、その他愛護活動を行うボランティア団体を支援します。」となっているのですが、公益社団法人なので直接福岡県動物愛護センターに寄付をすることもできます。
よかったらぜひ支援してください!
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