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大豆ミートを食べているヴィーガンは矛盾してない?こんなことよりも大事なこと

大豆ミートを食べることは矛盾しているか

 
ヴィーガンの人が大豆ミートの唐揚げをアップしている投稿を見たけど、結局肉を食べたいんじゃん。
その行動、矛盾じゃない?という声を聞きますが、肉に寄せた味や食感の大豆ミートを食べることは矛盾しているのか。

どんな心境で食べているのか調べてみました。

 

 
ヴィーガンの人が大豆ミートを使う理由

 

大豆ミートの唐揚げが美味しそう 

 

肉に似た食感を出せるということでよく使われているのが、大豆ミート、車麩、おからこんにゃく、豆腐です。
どれも揚げ物にしたら鳥に近い食感で、味付けによって本物の鳥の唐揚げのような料理になったり、タンドリーチキンのようになったり、チキン南蛮のようになったり。

 

 
いや、それって結局肉を食べたいだけじゃないか。
なぜ肉を食べずに大豆ミートを食べるのか。
という質問に対して回答は色々あります。

 

 
1.肉の味は好きだけれど、動物性のものを摂りたくない

 
味の好みは人それぞれですが、ヴィーガンの人が肉の味を嫌いだからヴィーガンになっているというわけでもありません。
畜産業界におかしいという声をあげるために行動として動物性のものを摂らないと決めている人もいます。
お肉を食べたいけれど我慢しているから大豆ミートを食べる。
それだけのことです。
矛盾ではなく食べたいけれど食べないだけ。

 

 
ちなみに、大豆ミートの進化はこの数年で凄まじくほぼ肉と変わらないレベルにまでになっているのがミンチ系。
私の通販サイトで販売しているボロネーゼもほぼ肉です。
ミンチ系は下ごしらえさえしっかりすれば味も食感も肉のミンチと同じような扱いができ、ハンバーグがほぼ肉と変わらないクオリティになります。

 

 
焼き肉チェーン店でも大豆ミートの焼き肉がメニューとして出てきました。

 

ネクストミーツがイトーヨーカドーなどスーパーで販売 

 
焼き加減が肉と違ってすぐに焦げるのと火が通っているのかどうか分かりづらいのが難点ですが、タレをつけて食べたら肉に近い食感でご飯が進みます。

 

 
2.肉のクオリティを再現して驚かせたいから

 
ヴィーガンに興味を持ってもらおうと、料理を振る舞う人がいます。
そういう人が提供する大豆ミートの料理に私も何度も驚かされましたが美味しいです。
油を使った料理と、濃いめの味付けをすれば黙っていれば肉なのではないかと思うほど。

 

 

そのリアクションを見たいし、肉を減らそうと思う人が増えたらいいなということで大豆ミートの料理を極めていく人がいます。
おからこんにゃくマイスターという資格もあるそうで、おからこんにゃくのカツは個人的に好きです。

この人たちは肉を食べたいからというよりも、大豆ミートの味と食感が好きだから食べていて、肉に未練がある人は個人的な見解ですが知り合いには少ないですね。

 

 
3.映えを狙うため

  
こちらもヴィーガンでない人に興味を持ってもらいたいという気持ちやただの自己満足でもあるかもしれませんが、SNSに投稿する時に野菜だけではやはり味気ないので、大豆ミートの料理を使うことで豪華に見えたり。

 

 
もし私がヴィーガンのことに全く興味がなくて、ヴィーガンの人のアカウントをフォローした時にこの人毎日サラダしか食べてないなという印象を持ったら自分にはヴィーガンは無理だなと思ってしまいますが、大豆ミートの料理を一品入れることでこれはちょっと食べてみたいぞと興味を持つ一歩になるかもしれません。

 
色々述べましたが、はっきり言ってこんなことはどうでもよくて、、、

 

 
議論するな

 
矛盾しているかどうかでいちいち議論する暇はありません。
好きにしろ、なんです。
食べたきゃ食べたらいいし、他人の行動にいちいち口を挟む必要もないし。

 

 
そんなことよりも自分はどうなりたいか。
それが重要。
私は完全ヴィーガンではありませんが、肉を減らしてます。
なぜなら、日本の畜産業界のあり方に疑問を感じるから。
日本の動物福祉のランクは最低のGランクです。

 

https://toyokeizai.net/articles/-/374562?display=b より引用

食べる食べないの議論以前に牛、豚、鶏その他動物の生きる権利についてもっと議論しなければ。
知らない人が多すぎるし、知らないのにヴィーガンの人を馬鹿にする人は好きになれません。

 

 

地球のためにヴィーガンになるという人が肉を食わなければ完璧かと言われれば、そもそも農業自体が公害であり肥料や土壌汚染、生態系への影響などいろいろありますし、自然栽培の野菜以外食べないということになるとはたして全体の食糧はそれで賄えるのかという問題も出てきます。

 

 
どんな行動をしたところでツッコミどころは満載で、突き詰めれば地球のために死ぬのが一番貢献できるみたいな結論になりかねません。
なんなら人間を滅ぼすことが一番地球に優しいみたいな思想が広がってしまうとそれはそれでおかしくなるし完璧を求めるほど矛盾も生じます。

 

 
できることをするだけ。
できないこともたくさんあるけれど、常に100点満点を目指さずにやれる範囲で。
ヴィーガンの人が本当は肉が好きだってなんだっていいじゃない。
対立することこそが問題解決の一番の遠回りです。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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