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デグーの値段と飼育費用を徹底解説|初期費用・月々のコストまで動物福祉の視点でまとめました

デグーの値段と飼育費用


この記事はこんな方におすすめです

  • デグーを飼いたいけど費用が心配な方
  • ペットショップとブリーダーの値段の違いを知りたい方
  • デグーの飼育費用を正確に把握してから迎えたい方
  • 動物福祉の観点からも正しい飼い方を学びたい方

はじめに|「デグーって高いの?」という疑問に、正直にお答えします

 

デグーを飼いたいと思ったとき、多くの方が最初に気になるのが「値段」ではないでしょうか。

「かわいいとは聞くけど、飼育費用がかかりすぎたらどうしよう」 「最初にどれくらいのお金を準備すればいいの?」

そんな不安を持ったまま、なんとなく衝動買いしてしまうケース——実はこれが、デグーの飼育放棄につながる大きな原因のひとつです。

 

環境省の「動物の適正飼養の普及啓発」に関する資料でも、ペットを迎える前のコスト把握の重要性が繰り返し指摘されています。費用を正確に知ることは、動物福祉の第一歩でもあります。

 

この記事では、デグーの値段と飼育費用について、初期費用・月々のランニングコスト・緊急時の医療費まで、一切隠さずに解説します。この記事を読み終えたとき、あなたがデグーを迎える覚悟と準備ができるよう、丁寧に情報をお届けします。


デグーの現状|日本でのペット事情とよくある問題

 

デグーは「衝動買い」されやすいペットのひとつ

デグーは近年、その愛くるしい見た目と賢さから人気が急上昇しています。チンチラやハムスターと並んで、小動物コーナーの「顔」として店頭に並ぶことも増えました。

 

しかし、その可愛さゆえに衝動的に購入されてしまうケースも多いのが現実です。

環境省が公表している「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)の運用状況によると、犬・猫に次いで、小動物の飼育放棄・遺棄に関する相談件数も増加傾向にあります。デグーは法律上「哺乳類」に分類され、適正な飼養義務が飼い主に課されます。

 

つまり、「思ったより費用がかかった」「世話が大変だった」という理由での放棄は、法的にも倫理的にも許されないのです。

 

デグーを取り巻く飼育放棄の背景

デグーが手放されてしまう主な理由として、以下が挙げられます。

  • 初期費用の高さを知らずに購入してしまった
  • ケージやヒーターなどの設備費用が予想以上だった
  • 病気になったときの医療費が高額で対応できなかった
  • 寿命が5〜8年と長く、長期的なコミットメントを考えていなかった

これらはすべて、事前に正確な情報を持っていれば防げた問題です。


デグーの値段はいくら?|購入場所別に徹底比較

 

ペットショップで買う場合の値段

ペットショップで販売されているデグーの値段は、一般的に以下の範囲が多いです。

 

種類・カラー 価格の目安
ノーマル(ブラウン) 3,000円〜8,000円
ブルー・サンドなどレア色 10,000円〜30,000円
特殊カラー(アガチ等) 20,000円〜50,000円以上

 

カラーバリエーションが豊富になった近年では、レアカラーのデグーが3万円〜5万円以上で取引されるケースも珍しくありません。

ただし、ペットショップのデグーはブリーダーの情報が不明なことが多く、健康状態や性格の素性がわかりにくい面もあります。

 

ブリーダーから迎える場合の値段

専門ブリーダーから直接迎えるデグーの値段は、ペットショップとほぼ同等か、やや高めに設定されている場合があります。

  • ノーマルカラー:5,000円〜12,000円程度
  • レアカラー:15,000円〜60,000円以上

価格が高くなることもありますが、血統・健康管理・性格形成の背景が明確であるという大きなメリットがあります。信頼できるブリーダーから迎えることは、長い目で見ると医療費の節約にもつながります。

 

里親・保護団体から迎える選択肢

近年、デグーの里親募集も増えています。費用は無料〜数千円程度の「迎え費用」のみというケースが多く、飼育費用全体を抑えたい方にとっては有力な選択肢です。

里親として迎えることは、すでに困難な状況にあるデグーを救う行為でもあり、動物福祉の観点から見ても非常に意義深い選択です。

📌 ポイント:デグーの値段だけでなく、その後の飼育費用も含めた「トータルコスト」で考えることが大切です。


よくある疑問に答えます|Q&A形式で解説

 

Q1. デグーの飼育費用は月にどのくらいかかりますか?

 

A. 月々のランニングコストは、おおよそ3,000円〜8,000円程度が目安です。

 

内訳は以下のとおりです。

  • 主食(チモシーやペレット):1,000円〜2,000円/月
  • おやつ・補助食品:300円〜700円/月
  • 床材・巣材の交換:500円〜1,500円/月
  • ケージ消耗品(かじり木等):300円〜1,000円/月
  • 電気代(冷暖房・ヒーター):1,000円〜3,000円/月(季節により変動)

1匹を丁寧に飼育した場合、年間で約36,000円〜96,000円のランニングコストが発生します。

 

Q2. 初期費用(環境整備)はどのくらいかかりますか?

 

A. 最低限でも30,000円〜60,000円程度を見込んでください。

 

初期費用の内訳は以下のとおりです。

必要アイテム 価格の目安
大型ケージ(高さ60cm以上推奨) 8,000円〜25,000円
回し車(サイレントホイール等) 3,000円〜8,000円
給水ボトル 500円〜2,000円
食器・牧草入れ 500円〜3,000円
砂浴び容器+砂 1,000円〜3,000円
砂浴び用砂(チンチラサンド等) 500円〜1,500円
床材 500円〜2,000円
ヒーター・サーモスタット 3,000円〜8,000円
かじり木・ステージ類 2,000円〜5,000円
キャリーバッグ(通院用) 2,000円〜5,000円

 

合計目安:約21,500円〜62,500円

これに本体(デグーの値段)が加わるため、総スタートコストは3万円〜10万円以上になることも珍しくありません。

 

Q3. 医療費はどのくらいかかりますか?

 

A. デグーの医療費は犬猫に比べて安価なイメージがありますが、実際は1回の診察で5,000円〜15,000円かかることも。

デグーがかかりやすい病気と、その医療費の目安を挙げます。

  • 不正咬合(歯の噛み合わせ異常):処置・通院で10,000円〜50,000円以上
  • 消化器疾患(チモシー不足などが原因):5,000円〜30,000円
  • 腫瘍(特にオスはリスクが高い):手術で50,000円〜100,000円以上
  • 呼吸器疾患:5,000円〜20,000円

重要なのは、デグーを診られる動物病院が限られるという点です。エキゾチックアニマル専門の獣医師がいるクリニックを事前に探しておくことが必須です。

 

📌 動物福祉の視点から:ペット保険に加入しておくことで、緊急時の経済的負担を分散できます。デグーに対応したペット保険は少ないですが、一部の会社で小動物プランとして提供されています。

 

Q4. デグーは1匹で飼えますか?費用は変わりますか?

 

A. デグーは群れで生きる動物のため、2匹以上での飼育が理想的です。

デグーは非常に社会性の高い動物で、単独飼育ではストレスを抱えやすく、精神的な問題から過食・拒食・自傷行為につながるケースもあります。

2匹飼育にすると費用は増えますが、動物福祉の観点からは2匹以上を強く推奨します。食費や床材は1.5〜2倍になりますが、ケージや設備は共用できるため、1匹あたりのコストは下がります。


実際の飼育費用シミュレーション|1年間でいくらかかる?

 

1匹飼育・スタンダード構成の場合

 

費目 初年度 2年目以降(年間)
デグー本体 5,000円〜30,000円
初期設備費 30,000円〜60,000円
食費・消耗品 30,000円〜60,000円 30,000円〜60,000円
医療費(健診含む) 10,000円〜30,000円 10,000円〜50,000円
合計(概算) 75,000円〜180,000円 40,000円〜110,000円

 

2匹飼育の場合、食費・医療費は増えますが、精神的健康が保たれるため病気リスクが下がり、長期的には節約になる可能性もあります。


デグーを飼うメリット・デメリット

 

メリット

  • 賢くて懐きやすい:デグーはげっ歯類の中でも知能が高く、名前を覚えたり、手乗りになったりする個体も多いです
  • 臭いが少ない:ハムスターやウサギに比べて体臭が少なく、室内飼育でも快適に過ごせます
  • コミュニケーションが豊富:20種類以上の鳴き声で感情を表現し、飼い主との絆が深まります
  • 寿命が長い:適切な飼育環境では5〜8年生きるため、長く一緒にいられます

デメリット

  • 初期費用・飼育費用が意外とかかる:この記事で解説したとおり、トータルコストは高め
  • 温度管理が必須:デグーは暑さ・寒さに弱く、エアコン管理が欠かせません(理想は18〜24℃)
  • 単独飼育がストレスになる:社会性が高いため、できれば2匹以上が推奨
  • 診られる病院が少ない:エキゾチックアニマル対応の病院を事前に探す必要があります
  • 夜行性に近い活動パターン:夜間に活発になるため、騒音が気になる方もいます

実体験から学ぶ|デグーを迎えた先輩飼い主の声

 

ケース①:費用を知らずに迎えてしまったAさんのケース

東京都在住のAさん(30代・女性)は、ペットショップで一目惚れしてデグーを購入しました。しかし、当初は「小動物だから安く飼えるだろう」という認識だったといいます。

「最初の1年で、ケージや設備、医療費を合わせて15万円以上かかりました。不正咬合になってしまって、月1回の通院で1回8,000円が半年続いて…。知っていれば心の準備ができたのに、と後悔しました」

Aさんの経験は、費用を正確に知ることの重要性を教えてくれます。

 

ケース②:2匹で迎えてよかったBさんのケース

千葉県在住のBさん(40代・男性)は、最初から2匹のデグーを迎えました。

「1匹だけ飼っていた友人のデグーが強迫行動(同じ場所をぐるぐる走り回る)を起こしていて、それを見て2匹にしました。うちの子たちはいつも寄り添って寝ていて、ストレスのサインがほとんどない。コストは上がりましたが、動物福祉的にも正しい選択だったと思っています」

2匹飼育は費用こそ増えますが、デグーの幸福度という観点では最善の選択のひとつです。


飼育前に必ず確認したい注意点

 

① 飼育環境の温度・湿度管理は妥協しない

デグーの適正温度は18℃〜24℃、湿度は40〜60%が理想とされています。夏の高温・冬の低温はデグーにとって命取りになります。エアコンの常時稼働が必要になるため、電気代は年間を通じて意識してください。

 

② チモシーは「主食」として常に与える

デグーは草食性が強く、チモシー(牧草)を常に食べられる状態にしておくことが健康の基本です。ペレットだけでは不正咬合や消化器疾患のリスクが高まります。チモシーの質にこだわることが、医療費の節約にもつながります。

 

③ 砂浴びは定期的に行う

デグーは砂浴びによって皮膚・被毛を清潔に保ちます。水浴びは厳禁です。週に数回、専用の砂(チンチラサンドなど)で砂浴びできる環境を整えてください。

 

④ ケージの大きさは「広すぎるくらい」でちょうどいい

デグーは活動量が多く、運動不足はストレス・肥満・病気につながります。ケージは高さ60cm以上、幅も60cm以上のものを推奨します。「小動物だから小さいケージでいい」は誤解です。

 

⑤ 診療可能な動物病院を必ず事前に探す

デグーはまだ「エキゾチックアニマル」扱いの医療機関が多く、すべての動物病院で診てもらえるわけではありません。迎える前に、かかりつけ医を決めておくことが鉄則です。日本獣医師会のホームページや各自治体の動物病院リストも参考にできます。


動物福祉の未来から見たデグー飼育

 

「命を最後まで責任持って飼う」時代へ

2020年の動物愛護管理法改正により、日本ではペットの適正飼養に対する社会的要請がより明確になりました。「飼育放棄・遺棄」は厳罰化され、最大で1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象となります(第44条)。

これはデグーのような小動物にも適用されます。「小動物だから」という認識は、法的にも倫理的にも通用しない時代です。

 

欧米に見る小動物の動物福祉基準

欧州連合(EU)では、動物の5つの自由(Five Freedoms)という概念が飼育基準の根幹をなしています。

  1. 飢えと渇きからの自由
  2. 不快からの自由
  3. 痛み・傷・病気からの自由
  4. 正常な行動を表現する自由
  5. 恐怖と苦悩からの自由

日本でもこの考え方は徐々に浸透しており、「いのちを飼う」ことの責任がより明確に問われるようになっています。

デグーの飼育費用をしっかり把握し、適正な環境を整えることは、この「5つの自由」を保障することと同義です。

 

小動物へのペット保険普及という課題

現在、日本のペット保険市場における小動物向けプランはまだ限定的です。しかし、デグーを含む小動物の飼育人口の増加に伴い、対応保険の選択肢も少しずつ広がっています。

飼育費用を長期的に安定させるためにも、ペット保険の活用は今後ますます重要になっていくでしょう。


まとめ|デグーの値段と飼育費用、正直に向き合うことが幸せへの第一歩

 

この記事では、デグーの値段と飼育費用について、以下のポイントを解説しました。

  • デグーの本体価格は3,000円〜50,000円以上と幅広い
  • 初期設備費は30,000円〜60,000円以上が目安
  • 月々のランニングコストは3,000円〜8,000円程度
  • 医療費は1回あたり5,000円〜15,000円以上になることも
  • 2匹以上での飼育が動物福祉の観点から推奨される
  • 温度管理・チモシー給餌・砂浴びが飼育の三大基本
  • 動物愛護管理法のもと、最後まで責任を持つことが飼い主の義務

「思ったよりお金がかかる」と感じた方もいるかもしれません。でも、それがリアルです。正直に費用と向き合えた人こそ、デグーに最高の環境を与えられる飼い主になれます。


もしこの記事を読んで「それでもデグーを迎えたい」と思えたなら、今すぐ設備リストを作成して、迎える準備を始めてみてください。デグーとの暮らしは、その費用以上の喜びを必ず返してくれます。


参考情報

  • 環境省「動物の愛護及び管理に関する法律の解説」
  • 日本獣医師会「エキゾチックアニマルの適正飼養について」
  • 農林水産省「動物の福祉に関する国際動向」
  • Five Freedoms(英国農場動物福祉委員会、1979年提唱)

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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