古着を動物愛護の活動費に!保護猫活動を続ける特定非営利活動法人GOOD ANIMALの取り組み
保護猫活動を続けることにおいて、一番大切なものは?
情熱?やる気?
そんなもの、あって当たり前なので語りません。
ものすごくドライなことを言うと、一番大事なものは【健全な資金繰り】だと思っています。
というのは、代表である私の目線になりますが。
活動資金をどう生み出すのか
実際にお金に悩む動物愛護団体はほとんどではないでしょうか?
チャリティグッズを作ったり、寄付を募ったり、皆様必死にされています。
資金が潤沢で余裕のある活動をしています、というような話はほとんど聞きません。
私も2014年に猫カフェをオープンしてから、とにかく苦しい日々が続きました。
どうすればこの状況から脱却できるのか。
どうすればみんなが無理なく続けられる愛護活動の形を作れるか。
10年間ずっと考えてきて、色々やり続けてもまだ答えは出ませんが、少しずつ手段が増えてきました。
現金の寄付のハードルは高い?
この記事を読んでいるあなたは寄付をしたことがありますか?
どんな団体に【現金】の寄付をしましたか?
思い返してみてもらいたいのですが、現金の寄付をしたことがあるという人の多くは
・ユニセフなど大きくて有名な団体
・信用している団体
・赤い羽根募金のような半強制的な空気感の寄付
・かわいそうな写真を見てとにかく急いで寄付した
のどれかではないでしょうか。
大きくて有名≒信用できるという方式も出来上がっていて、なんとなくユニセフだったら良い使い方をしてくれるだろうと寄付したこともあるのでは?
有名ということは時に大きな武器にもなりますが、誰もが有名になれるわけでもなく、有名になるための莫大な広告費もありません。
現金の寄付というのは相当ハードルが高く、動物愛護団体は医療費や家賃などで現金が必要なのになかなか集まらないのが現状です。
アマゾンほしいものリストからたくさんの物資は届くけれど、今一番必要な病院に支払うためのお金が足りないというケースはよくあります。
現金がほしいのです、なんていうと炎上しそうですが一番管理しやすく使いやすいのは間違いなく現金なのです。
支援する方も、募る方も参加しやすい方法は?
このアンマッチをどうすれば解消できるのか。
現金を作り出すためにどう動けばいいのか。
集まった物資を転売するわけにもいきません。
自分が有名でなくても参加者を募りやすい方法を。
上の条件が揃ったらきっと活動がうまく回るはず。
ということで、まず試したのが家にある不用品を回収してフリーマーケットで販売。
全く上手くいかなかったし、コロナ騒動もあってイベント自体がなくなるし、散々な結果でした。
次に目をつけたのが古着。
譲渡会に来てくださる方に子供服の古着を買ってもらおうと考えました。
結果はやはりうまくいかず。
猫を飼いたい人と古着を買いたい人とはまた層が別ものなので、ほとんど手にしてもらえず。
それではこの集めた古着を古着屋で買い取りしてもらって現金化をしてみては?と思いつき、知り合いに連絡。
快く承諾してくださり、すぐにInstagramで発信しました。
結果的に2回目まではうまくいかなかったものの、改良を重ね、やっと黒字化しました。
参加者は1000円で古着発送キットを購入し、1000円のストアクーポンをプレゼント。
古着の送料は着払いで、実質無料で古着を送るだけで支援できます。
この企画を、うちの団体だけでなく動物愛護をしている方々に関わってもらえるように只今やり方を検討中です。
私達が目指す方向性
特定非営利活動法人GOOD ANIMALが目指すのは、すごく力のある人がすごく大きな場所を作ってたくさんの犬猫を保護する、という形ではなく、誰もが参加しやすい動物愛護活動の土台を作ることです。
そして、次世代にバトンタッチするために色々なやり方を模索しています。
2014年、猫カフェきぶん屋というお店を宝塚市の仁川駅前でオープンしました。
収益を生み出し、持続可能な保護猫活動をというテーマで9年間やってきましたが、今もその方向性は変わっておらず寄付を頂いたり通販サイトでお買い物をしてもらったり、皆様のお陰で10年目に差し掛かります。
私だからできていること、では他の人がこの活動を続けることには繋がりません。
けれど、古着を集めて活動費に充填するということは結構ハードルが低いはず。
この企画に次世代へのバトンタッチができる可能性を感じています。
ぜひぜひご参加ください。
動物愛護活動をされている方も、同じようにしたいという方はぜひお問い合わせ下さい。
スマホでポチポチポイ活、古着買取、ヴィーガン食品やペットフードの買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!
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