平飼い卵使用のプリンを食べたい!おすすめ通販商品 ハッピーな循環を作ろう きぶん屋ハッピープリン
動物のことを考えた買い物を。
そう意識する人が増えてきたように感じています。
具体的にどんな買い物か。
例えば牛乳を買うにしても、乳牛が少しでも環境の良い暮らしをしているものを買いたいとか、豚肉を買うにしても妊娠ストールが使われていなくて身動きが取れる環境を整えている業者から買いたいとか。
私自身、猫の保護活動をしなければこんな視点でモノを見ることはなかったでしょうが、やはり犬や猫、愛護動物の対象である子たちだけでなく畜産動物やその他の動物も幸せに生きられる環境を作りたい。
ということで、今日は平飼い卵と平飼い卵を使ったプリンについて。
そもそも卵はどう生産されている?
平飼い卵と検索してこのページに辿り着いた人はおそらくこの話はご存知なので読み飛ばしてください。
ブログを読み漁っているときにたまたまこのページに辿り着いたあなたにぜひ知ってもらいたいこと。
私は卵は鶏が産むものだということは知っていましたが、その程度しか知らず、昔スーパーファミコンで牧場物語というゲームソフトにハマっていたときに漠然と小屋の中で自由に暮らしているものだと思っていました。
https://k4gameswork.tokyo/super-famicom/bokujou-monogatari-sfc/%E3%82%88%E3%82%8A%E5%BC%95%E7%94%A8
こういう感じ。
またやりたくなるわ、名作です。
けれど、現実はこんな平和な暮らしではなく、残酷。
ただし、この残酷さが卵の値段を安くしていて私達が恩恵を受けているのも事実。
平飼い卵以外はどんな育て方をしているのかというと、日本の鶏の多くはバタリーケージの中で一生暮らします。
そもそもひよこの時点でオスは殺処分されます。
卵を産まないし、うるさいし、肉にするにしても飼育が大変なので畜産動物としては向いてないからです。
これはまた別記事で書きたいのですが、ヨーロッパでは卵の時点でオスメスを判別し、オスの卵は孵化させないようにして殺処分をなくす動きが広がっているようです。
バタリーケージとはどんなのかというと
イメージ的にA4用紙一枚のスペースで一生を過ごします。
ご飯や水には困らないかもしれません。
けれど、ただ生きて卵を生むだけに毎日を過ごすことを想像すると閉所恐怖症の私は動悸がします。
敷料、巣、砂場、止まり木などは設置されておらず、金網に足が引っかかって骨折したまま死んでしまう子もいます。
2年~3年この中で過ごしたら、徐々に排卵能力が衰えたり卵の大きさが規格外になってしまうので一斉に殺処分。
2023年の冬に鳥インフルエンザで国内の1300万羽の鶏が刹処分されましたが、バタリーケージで飼育している養鶏場は10万羽飼育しているような規模でしているところもあり、一羽感染したら全て殺処分。
平飼いだったら殺処分しないわけではないのですが、一件あたりの規模のレベルが違いすぎます。
メリットは卵を安価で大量生産しやすく、日本で飼育されている鶏は1億羽以上いますがその94%はこのバタリーケージで飼育されます。
世界的にはバタリーケージ廃止の動きが多いのですが、日本は元農水大臣が養鶏業者のアキタフーズから賄賂を受け取って問題になったりと、この話は全然進んでいません。
バタリーケージを廃止し、エンリッチドケージという新たな飼育かごが広がっています。(日本は全然です)
EU基準では【1羽当たりの飼養面積は、最低750㎠、巣箱、敷き料、止まり木などを設置する】という広さや設置の規定があります。
色々な意見はありますが、私が思うにバタリーケージよりはマシ、程度のものです。
平飼い卵は正解か?
では、平飼い卵はのびのびと放牧されていて自由に動き回っているのかというと、分かりません。
なぜなら法律で平飼い卵と表記するにはこうしなさいという規定がないので、極論ケージに入れてなくても6畳の部屋で100羽200羽ぎゅうぎゅう詰めで全く掃除をしていない不衛生な環境でも平飼いと言えるわけです。
その業者に訪問してみて自分の目で確かめてみないと分からないのが現状です。
そして、環境が良い=生産できる数が少なくなる=高価になる
という図式が成り立ってしまい、わたしたちが完璧な環境を求めるほど高級で手が出ない食材になります。
それでいいんです、卵は貴重なものですという意見もあれば、卵は食べたいので手の届く範囲で環境を改善してほしいという声も。
極論は自分の家で育てて卵を産んでもらうことが鶏にとっても良いのでしょうが、そうは問屋が卸さないのがこのご時世。
バランスがとっても難しいのです。
ハッピープリンに使う卵は?
平飼いの卵で常温保存できて、手土産に配りやすくて平飼い卵のことを伝えやすい商品を作りたい。
ヴィーガンに関する記事にいつも書いてますが、いきなりこういう問題を話し出すと人は引きます。
基本的に知りたくないものには触れたくないのです。
けれど、知ってもらわないと問題は解決しない。
活動者のジレンマです。
どうやったら聞く姿勢を持ってもらえるか
まずは【おいしい】から入っていくことが大事だと思っています。
そこから「この卵は平飼いの卵を使ってるんだって!」と話し出すと、何それと相手も会話に入ってくれます。
この平飼い卵、ものすごく入手が難しいです。
まず、工場でプリンを作ってもらうために『冷凍卵黄』が必要で、それを平飼い卵で取り扱っている会社がほとんどありません。
その会社も数社の養鶏場と契約しているため、どんな環境で育てているかもなかなか公表してくれません。
正直に言いますと、養鶏場によっては皆様が求めている環境ではないかもしれません。
ただし、普通の卵バージョンの試作プリンと比較してみたのですが明らかにまろやかさがあって平飼い卵のほうが美味しかったです。
平飼い卵がこんなにも手に入りづらいとは思ってなくてかなり苦戦しましたが、味には自信があります。
選択肢が限られる中で卵を選びましたが、もっと選択肢を広げるためにもっと平飼い卵の存在を知ってもらってそれを生産する業者も増えてもらわないと。
そもそも法律でバタリーケージで飼育することをもっと議論してもらって動物にとって苦痛でない環境を整えてもらうためにも私達の声の数がとても大事ですし、選挙でアニマルウェルフェアを公約に掲げる人を応援していかないと話も出てきません。
ちなみにアイキャッチ画像にしているこの写真は、愛媛県で放牧されて暮らしている鶏と、鶏をこよなく愛する元国会議員堀越啓仁氏と撮ったもの。
こういう話を国会でする人がまた現れてほしいです。
アニマルウェルフェアは票になる。
そんな空気をみんなで作っていきましょう。
なめらか系の見た目に反して結構ボリューム感のあるプリンが完成しました。
ぜひ食べてください(^^)
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