動物愛護センターから犬猫を引き取って飼いたいときはどうすればいいか
動物愛護センターで保護されている犬や猫を引き取りたい。
ぜひぜひその気持ちをを実行に移してほしいです。
その場合の手順はどうすればいいのか。
自治体によって差があるのですが大まかな流れと気をつけたい点をまとめます。
動物愛護センターに問い合わせしよう
まず、犬の話。
動物愛護センターで保護されている犬は地域によって事情が様々です。
基本的に多くの地域では迷子犬が中心に保護されています。
中には飼い主が飼育放棄した犬もいます。
基本的に、飼い主はもし自分の犬がいなくなったら警察と動物愛護センターに事情を話し、こういう犬を見かけたらすぐに連絡をもらえるように手続きをするものですが、しばらく経ってもそれをしない飼い主であるということはおそらくもう飼いたくない可能性が高いです。
もしかしたら吠えるのがやめられなくて近所迷惑になるから放棄したとか何かしら理由があると思いますが最後まで責任を持って飼う覚悟をして決めてほしいです。
田舎に行けば行くほど野犬の収容も多く、迷子犬とは事情が変わります。
犬は特に幼少期のしつけが大事で犬と野犬とでは全くレベルが違い、野犬はまず人に怯えないようにトレーニングすることからスタートです。
中には驚いて噛み付いてしまうような子もいて、トレーニングが本当に大変です。
野犬でも子犬の時から保護されて人と接しているのと、大人になってから捕獲されて収容された犬とでは全然違います。
素人が手を出せるレベルなのかどうなのか、動物愛護センターでもトレーニングを積んでからの里親募集となりますがよく癖を聞いて確認する必要があります。
長く外で暮らしてきた子は脱走癖があるかもしれませんのでそれも必ず対策をしてください。
よく野犬の子を連れて帰って脱走させた話を動物愛護団体の方から聞くのですが、思った以上に色々トラブルがあるので相当な覚悟がないと大人の野犬出身の子を引き取ることは大変です。
本当はこういう子にこそ幸せを掴んでもらいたいのですが一筋縄ではいかないのが現実です。
次に猫の話
猫に関しては日本中どこでも悩みは同じで、野良猫が子供を出産したというケースで収容されることが多く、基本的に生後3ヶ月以内に保護された子猫から育てたら人馴れする確率は100%に近いです。
誰が連れてきたのか、全く懐いていない大人猫の収容を見かけたりもするのですが、攻撃性があり懐かないと判断されたら適性がないので殺処分になる可能性があります。
懐いてない猫をわざわざ捕まえて動物愛護センターに連れて行くようなことはやめてください。
基本的に引取拒否されますが、生活に支障が出るなど何かと難癖をつけると引き取られる場合があり、猫嫌いな人の気持ちもわかるのですが地域猫活動などをして1代限りの命を暖かく見守ってくれることを願っています。
最近は動物愛護センターで毎月譲渡会が開かれているところもありますが、基本的にいつでも見学可能で事前に予約の連絡を入れていればスムーズです。
動物愛護センターの仕事上、犬の鳴き声が騒音にならないような車でないといけないところに建てられていることが多いのでアクセスが悪くて苦労するかもしれません。
引き取りまでの流れ
基本的にどこの動物愛護センターでも事前に飼い主になるための講習を受けることが譲渡資格になることが多いです。
いきなり行っていきなり引き受けられるわけではありません。
急がずしっかり準備をした上で話を進めていきましょう。
子猫の里親希望であれば4~11月は子猫の収容が多い時期で他の時期は猫が外で妊娠、出産をしないので滅多にいません。
基本的に県内の人が譲渡対象ですが、問い合わせてみてください。
一番気をつけておきたいことがトライアル期間の有無を確認すること。
特に先住猫や先住犬がいる場合、相性が悪くて無理ですとなった時にトライアル期間を設けていない場合は返すことができません。
そのまま相性の悪い子を一緒に住ませるのも飼い主もその子達もストレスになるので、先住猫や先住犬がいる場合は絶対に確認してください。
そして、トライアル期間がない場合は動物愛護センターではなく動物愛護団体にこういう事情でトライアル期間を長く設けてほしいと事前に伝えておけば大体は了承されます。
動物愛護センターからの引取費用はそこまで高くなくて、むしろ動物愛護団体よりも安価なので私的にはもう少し費用を高くしてほしいなと思ったり。
職員さんが事前に家に訪問して、どの部屋で育てるか、脱走対策はできているかなどをレクチャーしてくれるところもあります。
家の間取りや留守の時間、家族構成など聞かれることは動物愛護団体も同じですが細かく思われる方もいらっしゃるかもしれません。
また、60歳以上の方には子猫の里親募集受付はしていないところもあり、要確認です。
飼い主が先に亡くなってしまって残された猫が動物愛護センターに収容されるということがないように年齢制限は必要です。
時々いるのですが…
「動物愛護センターで殺処分寸前の猫を引き取ってきました!」みたいなことをSNSでアップする人。
それに対して称賛する人。
動物愛護センターを見に行ってみてください。
多くの動物愛護センターはよっぽど多頭飼育崩壊が起きたり引き取りが重ならない限り殺処分はしません。
殺処分寸前の…とか、今の時代は乳飲み子の場合対応できずに殺処分になるセンターもありますが、健康な猫の場合はありえません。
動物愛護センターの印象を悪くすれば一般の人の足は遠のきます。
動物愛護センターが行きづらい閉鎖的なところになってしまうのはよくありません。
皆がペットショップで買う前に動物愛護センターに行ってみたり、動物愛護団体に問い合わせしてみたりと、そういうことがしやすいように怖いイメージをなくすことも大事です。
積極的に動物愛護センターに関わり、できることで支援を。
ふるさと納税で支援することもできます。
いつか外で生まれる猫の数が減り、所有者のいない猫が全て収容できて皆里親さんのお家で暮らせる行政が完結できる動物愛護活動を目指してます。
まだまだそこまでたどり着くには長期戦になりますが、動物愛護団体も動物愛護センターと良い関係をつくって活動しやすい環境を作っていきましょう。
スマホでポチポチポイ活、古着買取、ヴィーガン食品やペットフードの買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!
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