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動物愛護センターは引き取ってくれる?動物愛護法改正と愛護センターの歴史

「外に猫がいたので保護して動物愛護センターに電話をしたら、引き取ってくれませんでした。」

よくある話ですが、この問題を語る時に自分の目線だけでなく公務員の立場からも考えないとただの批判になります。

批判したくなる人の気持ちもわかりますが、もしこのような電話ですべての猫を引き取っていた場合どうなるでしょう?

動物愛護法の改正と動物愛護センターの歴史を勉強していきましょう。

 

 

引き受ける=殺処分だった時代

猫の乳飲み子は殺処分対象になりやすい

 

動物愛護センターとは名ばかりで、殺処分センターだ。

10年前はそういう時代でした。

基本的に乳飲み子は面倒を見る人がいないので即日殺処分。

子猫もたくさん連れてこられるのでキャパオーバーになると殺処分対象になります。

 

 

2012年の改正前の動物愛護法で動物愛護センターの引取についてこう記されています。

 

(犬及び猫の引取り)
第三十五条(略)

3 第一項本文及び前項の規定は、都道府県等が所有者の判明しない犬又は猫の引取りをその拾得者その他の者から求められた場合に準用する。

 

つまり、野良猫が産んだ赤ちゃん猫は誰かが動物愛護センターに連れていくと引き取らないといけないことになってました

 

 

ちなみにその前まではブリーダーやペットショップの売れ残りの犬猫も引き取り拒否できないという法律で、売れない犬猫は廃棄処分のように殺処分されていました。

飼い主からの持ち込みも説得はできても拒否ができない時代でもありました。

今はというともちろんどちらも拒否。

飼い主からの持ち込みは自分で努力して飼い主を見つけたか、本当に身寄りがないのか厳しくチェックされて同しようもない場合のみ引き取られます。

 

 

2019年の法改正で追加されたのが

 

動物の愛護及び管理に関する法律施行規則

(所有者の判明しない犬又は猫の引取りを求める相当の事由がないと認められる場合)
第二十一条の三 法第三十五条第三項において読み替えて準用する同条第一項ただし書の環境省令で定める場合は、次の各号のいずれかに該当する場合とする。

一 周辺の生活環境が損なわれる事態が生ずるおそれがないと認められる場合
二 引取りを求める相当の事由がないと認められる場合として都道府県等の条例、規則等に定める場合

 

つまり、負傷しているなどよっぽどな理由がない限り引き取りませんよと。

なぜなら、全部引き取ってしまうと動物愛護センターでは収容しきれず殺処分になってしまうからです、と。

動物愛護センターの職員がどれだけの精神的苦痛の中で殺処分しているか想像したことがありますか?

今の主流は自らの手で麻酔を注射して安楽死させます。

あなたはできますか?

できないのに「保護した子を引き取ってください。」というのは都合のいい話だなというのが個人的な意見です。

それが仕事でしょと言われたところで、限度なく引き取ることはできないのです。

 

 

もう一度書きますが、猫にとっても動物愛護センターがすべてを引き取って、キャパオーバーで日数の長い猫から殺処分されるのと、引き取られず外で生きていくのとどちらが生き残る確率が高いかというとおそらく後者。

動物愛護団体的には外で生きていくのは過酷なので本当はすべての猫を保護して家を見つけてやりたいですがまだそのフェーズではありません。

外で暮らしていくというのもしたくない選択ですが殺処分されるよりはマシかなと思ってます。

 

 

引き取ってくれない動物愛護センターは怠慢か

 

「それでも税金を使って運営されている施設が引き取り拒否できるのは納得できません。」

絶対にそういう意見もあります。

こちらは動物愛護団体にも言えることですが、たっぷりと予算があり、大きな収容スペースがあればそれも可能かもしれません。

ドイツに見に行ったティアハイムベルリンはとてつもない広さだったのですが、あんな巨大な施設がたくさんあれば全て引き取って殺処分せずに里親募集することは可能かもしれませんが、誰がそのお金を出しますか?

それを決めるのが行政であって、その行政の長を決めるのが選挙です。

 

 

動物愛護に力を入れてほしい。

そう思うならそう動こうとしている立候補者に投票を。

たかが投票するだけの選挙にもいかずに行政に対して不満を言っている人の多いこと。

声が届かないから予算もつかないし、自分の思い描いている街とは程遠い政策ばかりする。

もう一度書きますが、選挙に行きましょう。

動物愛護センターも予算内の活動しかできません。

限られた予算の中でどうやって動物たちの殺処分を減らせるかというと引き取らないこともまた選択肢なのです。

 

 

動物愛護センターの仕事は犬猫の世話だけではなく、むしろそこに避ける時間と人員はあまりなく、動物取扱業者がきちんと法律に沿った運営をしているか毎日チェックしに行ったり、ペットの近隣トラブルの解決のために仲裁に入ったり、どちらかというと人間の問題の方に労力を使っています。

相手の立場も理解すること。

一方的な意見ではなく相手の言い分も聞いた上で解決策の提案を。

そういう事ができる大人が増えればなと思っています。

 

 

動物愛護団体も継続するために力が必要です。

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参加しやすいものにぜひ協力してください!

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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