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ふるさと納税で西宮市の動物愛護を支援!西宮市動物管理センターがすごい!日本トップクラスの充実した制度を紹介

西宮市動物愛護基金

ふるさと納税の使い道が選べるというのは私たちが納めた大切な税金が自分の意思でこういうことに使われてほしいと決められるのでそこに関しては今までにない良い切り口の制度だなと思っています。

もし可能なら私の場合、動物のために使ってほしい。

各地の自治体で動物愛護に使われるということがちらほら出てきましたが西宮市の事例がすごいので紹介します。

 

圧倒的な充実した予算

西宮市動物管理センターは2014年に殺処分の問題を解決していくにはどうすればいいのかと情報を得たかったので訪問してきました。
立地としては地の人であれば車があれば難しくない海辺の場所にありますが、市外に住む土地勘のない人にはたどり着くのが難しい場所かもしれません。
車で行くのが一番楽です。

 

2014年に訪れた時にはすでに殺処分数は1桁。
当時全国で犬猫の殺処分数が20万匹台だったのにも関わらずかなり少ない数字です。
殺処分対象の猫は病気や大怪我で治療の見込みがない子と、人馴れが難しいと判断された子ですが動物愛護活動者が受け手となることで殺処分はほとんどなかったようです。良くも悪くも、ですね。

そこにどれだけ行政の援助があるかがこれからの課題でしょう。

 

近年の西宮市の状況はどうなっているのか知りたくて2021年に再び話を聞きに行きました。
知り合いのツテで市議会議員のたかのしんさんと一緒に勉強をしに。
たかのしんさんは動物愛護に関しては知識がほとんどないということで詳しい議員さんよりもそういう議員さんに一緒に聞いてもらった方が面白いかなと。

呼び出された職員さん、私が動物愛護の活動をしているということで最初は何か指摘されるのではと身構えておりましたが、制度がすごすぎて指摘どころか参考になることばかりでした。
わざわざこの日のために詳しいデータ資料を作っていただき、殺処分数の推移だけでなくロードキルの件数、ふるさと納税の予算、一般会計の予算の推移など全て教えてくださって、ぜひ皆様に紹介したいという気持ちになりました。

 

今も実質的な殺処分はゼロです。
殺処分数にカウントされるのが、収容中に亡くなった自然死、乳飲み子が力尽きてしまった子も含まれるのですが世間がイメージするような、キャパオーバーで殺処分せざるを得ないという状況での殺処分はありません。
令和2年度も殺処分は24件ありますが、収容中に死亡22件、生きられないほどの負傷をしている子の安楽死が2件で理由のない殺処分はありません。

西宮市の犬猫殺処分数

西宮市ではロードキルの数もカウントしているので地域猫活動とロードキルの関係性がすごく分かりやすいのですがこれも10年前に比べると約半分。

西宮市の猫のロードキル数

他の市とは力の入れようが違うなと思ったのが市の予算。
地域猫活動をやっていこうと始まった当初の一般会計予算は120万円でした。
予算と現場の動きが合ってないと誰かが負担することになるので手術までの一連を手伝う猫ボランティアさんの意見を聞きながら色々変えていき、2022年は420万円に。
予算の使い方も年々変わっていき、最初は雌猫だけ5000円の補助でしたが今では市外の病院でも手術費が補助されていて雌10000円、雄5000円出ます。
手術専門のスペイクリニックで避妊去勢手術をすれば実質無料です。

 

西宮市の地域猫助成金の予算推移

ちなみに宝塚市も補助金はあるのですが市外の病院では使えないことと、宝塚市の獣医師会が値段設定を統一していていくらか自腹でしないといけないこと、そして手術の予約が結構先でないととれない病院が多いことが難点です。

 

動物愛護に力を入れていく市の方針で地域猫活動を広報誌で呼びかけて、2022年時点での活動登録者は184名。
その地域で必要がなくなり減る人もいれば新たに登録する人もいます。
この点もすごすぎる。
この人数で地域猫活動を進めていくと確実に生まれてくる命も減り、殺処分、ロードキルも減ります。
ここまでが一般会計の予算の使い方です。

 

 

ふるさと納税で動物愛護基金が設立されて

西宮市の動物愛護基金設立

そしてふるさと納税も含む予算の使い方として、ボランティアさんに負担のないような予算分配がされています。
具体的に動物愛護管理センターから引き出した猫のミルク代や医療費は全て税金から賄います。
ミルクボランティアさんがある程度の大きさまで育てたあとは動物管理センターに戻し、里親希望の方が現れたらセンターの職員さんが面接、トライアルと進めてくれます。
正直一番難しい里親さん探しを市がやってくれるのは動物愛護活動者としてはプレッシャーなく猫の保護ができるので羨ましいなと。

 

譲渡会は春から秋にかけての子猫シーズンで収容のピーク時には土日に動物管理センターでします。
土日の休みの日に譲渡会をしてセンターの職員さんの文句はなかったのかと聞いたら誰からも文句はなかったそうです。

基本的に公務員の仕事の中でも動物愛護センターは特殊で配属されたくないという話も聞きますが、今回お話しした獣医師免許を持つ職員さんは勤務して1年半殺処分をすることがなく大切な命を守れる場所に配属されてよかったとおっしゃってました。

 

予算があるとできなかったことまで手を伸ばせます。
逆に言うと予算がないと救える命の数が限られます。
ふるさと納税のプラスアルファの予算増額が一般会計の予算よりも多い西宮市の動物愛護のふるさと納税。
まだまだパワーアップしていくかもしれませんし、逆にこの調子で猫が減っていき必要がなくなることも願いながら、よかったらぜひ皆様に各地の動物愛護センターへのご支援をふるさと納税でしてほしいなと思っています。

 

 

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参加しやすいものにぜひ協力してください!

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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