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鳥インフルエンザと平飼い、バタリーケージの感染率の違いは?平飼いなら殺処分しなくていい?

平飼いとバタリーケージの鳥インフルエンザの発症と殺処分の違い

 

密集率の高いバタリーケージと低い平飼いとでは鶏の鳥インフルエンザ発生時の殺処分率は変わるのか。

平飼いであれば密集していないので殺処分しなくてもいいか。

家畜の殺処分に関しては家畜伝染病予防法が大きく関係していますがどのような法律の定めにより全羽殺処分されていて被害を最小限に抑えるためにはどんな飼い方をすればいいのか調べてみました。

 

 

悲惨な数字と感染率

 

鶏の殺処分数推移
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01560/ より引用

 

 

2023年、1700万羽という過去最高の鶏の殺処分数でしたが、2021年もなかなか多く、今までは数年に一度ペースの感染流行だった鳥インフルエンザも近年ではヨーロッパでは通年で感染が確認されたり日本でも流行のペースが早まっています。

このままでは2024年、2025年のどちらかもまたこのレベルの殺処分があるかもしれません。

卵の流通費用よりも個人的に鶏の命が大量に奪われてしまうことが悲しくて仕方ありません。

 

 

感染は主に渡り鳥から海外から日本に運ばれて、野鳥から小動物や人間などの生き物が媒介となって鶏が感染し発症します。

なのでヨーロッパで通年で感染が確認されているということはそれだけ日本でも感染のリスクは高まっています。

感染はあるものだという方針で対処していかないといけないような問題になりつつあります。

そして感染も一羽の鶏から一気にその鶏舎の鶏に広がるくらいの感染力であり、致死率は75%。

殺処分しなくても病死でほとんどの鶏がやられてしまうとんでもないウィルスです。

 

 

政府の方針としてこのままのやり方で大量の殺処分することは経済界にも混乱を招くために分割管理という鶏舎を分けて管理する人、道具をそれぞれ独立させる方針でいますが、どこまで効果的なのかこれからの結果を見ながらトライアンドエラーを繰り返していくでしょう。

トライアンドエラーを繰り返す間にも鶏は殺処分されてしまいます。

ウィルスに関して完璧な方法はありませんが、こうも繰り返されるのであれば人間の食習慣の見直しをしていかなければならない時代がやってくるかもしれませんね。

 

 

平飼いであれば殺処分しなくてもいいか?

 

バタリーケージの密集した環境は感染が拡大すると止められません。

では、平飼いであれば大丈夫であり殺処分しなくてもいいかと言われるとNOです。

家畜伝染病予防法においては1羽でも感染が確認されたら全羽殺処分になります。

密集率や飼育数は関係ありません。

 

 

平飼い、バタリーケージの感染率の違いはというと、農林水産省が正確なデータを出しています。

こちらを参照ください。

 

https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/index-51.pdf

 

鶏の殺処分内訳

 

平飼いでも結構な数が殺処分されています。

と思ったら、平飼いの鶏の殺処分はすべて肉食用の鶏でした。

知ってましたか、肉用の鶏はバタリーケージで管理する必要もなく満員電車のような鶏舎で成長させます。

なので基本的に平飼いなのですが身動きが自由に取れるかといえばギュウギュウ詰めで満足に取れずストレスもものすごいことになっているでしょう。

鶏卵の鶏も同じようにギュウギュウ詰めで育てているところもあれば、イオンのようにEUの基準を取り入れて飼育しているところもあります。

こちらのデータは1700万羽のうちの400万羽ほどのデータになるのではっきりとは言えませんが、すべてケージ飼いの鶏です。

同じく2021年はアニマルライツセンターさんのデータによると平飼いの鶏卵用の鶏は殺処分がなかったということです。

 

 

なぜ平飼いの鶏卵の鶏は殺処分がなかったのか

 

平飼いの鶏卵の鶏の殺処分がなかったということは、鳥インフルエンザが確認されていないということ。

平飼いなので500~1000羽の面倒を見ている小規模農家さんが多いでしょうが、おそらく隠蔽はできません。

なぜなら感染スピードと致死率を考えるとどう隠そうとしてもバレます。

つまり、鳥インフルエンザに発症しなかった確率が相当高いのですが、なぜなのか。

 

 

私個人の考えとしてはストレスと免疫力の差かなと思います。

学校など同じ環境にいてもインフルエンザにしょっちゅう感染する人とまったく発症しない人がいますが免疫力の差ですね。

空気中には必ずインフルエンザウィルスが存在していますが発症しない人は神がかり的な方法でウィルスを触れないように避けているわけではなく、体の免疫機能が働いて発症する前に体内でウィルスを処分しています。

 

 

ストレスの多い環境にいると、感染症だけでなくあらゆる病気になりやすくなります。

それは活性酸素がたくさん発生するからなど色々な説がありますが、私個人としてはタバコよりもストレスのほうが体に悪影響を及ぼすのではないかと思っています。

私自身、サラリーマンをしていたころは満員電車で通勤し、朝から営業成績で詰められてノルマを達成しなければ帰らせてもらえず誰も電話に出ない夜9時まで営業電話をさせられてストレスで死にたい時期がありましたがその時はしょっちゅう風邪をひくしなかなか治りませんでした。

今はというとコロナ騒動で気をつけているからか、この3年全く風邪を引かず。

しんどいなと感じたらすぐに仮眠を取りますし、無茶をしなくなったのもありますし、猫の活動をしてお金がなかったりで精神的に追い詰められることもなくなったのでストレスはあまり溜まっていません。

 

 

バタリーケージで暮らす鶏はどれだけストレスの多い環境で過ごしているのか。

人が4畳半の部屋の中だけで暮らしていくのもなかなかの苦痛ですが身動きは取れるし寝返るもうてるしその空間では好きなように暮らせます。

しかし、鶏は常に身動きの取れない状況で清潔感のないケージで周りにも同じ環境の鶏がいて地獄のような状態。

人間がずっとカプセルホテルで生活して大便も小便も床に垂れ流しだったら発狂しますよね。

鳥インフルエンザに感染しなくても病気になって死んでいく鶏、そして数日間発見されず死骸が置きっぱなしの状況でどんな心境か想像するとゾッとします。

鳥インフルエンザウィルスが体内に入ったら発症する確率は平飼いの飼育環境とは比べ物にならないでしょう。

いくら消毒してもウィルスは殲滅できませんし、そうなるといかに鶏の免疫力を高めるかが勝負になります。

 

 

今のところ、平飼い卵の鶏のほうが殺処分になる確率は低いでしょう。

鶏の飼育環境以外にも鳥インフルエンザ拡大防止のためにも平飼い卵を選ぶということは大事な選択であり、国が政策として徐々に平飼いに移行するように進めてもらいたいです。

鶏の未来のためにも行動できる人が少しずつ増えていきますように。

平飼い卵を選ぶということはインパクトのある消費活動になります。

高いので毎回手を出すのは難しいかもしれませんが、3回に1回変えてみるとかできる範囲でぜひお願いします。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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