動物愛護活動は自腹ですべきことなのか。保護猫ボランティアがもんもんとする現実と打開策。
「猫がいるのですが保護してください。えっお金取るんですか?寄付もらってないんですか?」
こんな失礼な電話がしょっちゅうかかってきてイライラする動物愛護活動ですが、猫のためにと自腹で活動している人も多いです。
これではいけないと私はしつこくお金について投稿しているのですが、保護猫ボランティアは自腹でするような活動なのか。
私が思う打開策を書いていきます。
ボランティアは便利屋ではない
猫がいるから動物愛護団体に問い合わせたら連れて行ってもらって当然。
なぜならこの人たちの役割であり仕事だから。
そんなノリで保護依頼の電話をしてくる人がいるのですが、そもそもそちらまで行くのにも時間を使いますし、交通費もかかりますし、その後に初期医療をするのも病院代がかかりますし、半日潰れます。
猫のためにやってるんでしょという軽い言葉を投げつけられることもあるのですが、猫のためにやってるからお金が必要なんでしょうが。
国から補助金をもらっているのだから保護するのは当たり前。
いやいや、あんた自分で調べてみてよ。
どこにも野良猫を保護してお金をくれるような補助金はないぞ。
最近群馬県安中市で動物愛護団体が保護したら補助金を出す(実費の半分)という制度ができましたが、全国の中でそんなことは稀です。
補助金があればどれだけ楽だったか。
高級車を買えるくらいに猫のためにお金を使ってきたぞ。
気軽に保護してくれと言われると本当に腹が立つのです。
まず依頼してきた人がができることは何なのか。
お金を出せるのか。
だれか数日でも預かれる人を探せるのか。
自分で里親希望の人を探せるのか。
できることをまず言ってから保護依頼の電話をしてきてと言いたい。
自腹でする覚悟を
古い考えのボランティアが多いこの動物愛護業界。
50~70歳位の人がほとんどで、私が猫カフェをし始めたのは30歳の時だったので業界の中ではピチピチの若者でした。
新参者が目立ったことをするから出る杭は打たれるということわざがあるように嫌がらせもたくさんされたのですが、嫌がらせしてきたのは同じような猫の保護をしている人たち。
お金儲けに利用されるのが嫌だったんでしょうね。
そういう層の人達がこの間、活動は自腹でする覚悟をしなさいとSNSで投稿していました。
いやいや、あんたらも動物病院で募金箱を設置させてもらっているのにどの口が言ってるのかとツッコミどころ満載でしたが自分のことは良くて他人のことを許せない精神がおかしな人はどの世界にも一定数います。
この歳になってスルースキルを覚えましたが相手にするほど無駄な時間はありませんね。
なぜこの人たちがこんな事をいうかというと、「私達は自腹で長年続けてきたのだから甘えるな」と。
いやいや、時代が違います。
私達はバブルを経験したことはないし、会社員としてどれだけ働いても給料は上がらないし、子供を持つことは贅沢と言われるような時代を進んでいます。
自分の生活は夫の給料で成り立つので自分のパート代を猫に費やす、というような時代の人とは全く考え方が違うわけです。
そもそもですが、寄付をもらってはいけないという法律はどこにもないし、動物愛護法であるのは譲渡する際にかかった実費以外の費用を請求することは動物取扱業者の販売という届け出をしていない限りできないくらいで、活動の支援を集めてはいけないとどこにも書かれていません。
法律で禁止されていないことを何故他人から制限されないといけないのか。
寄付を生活費にしてはいけないと法で定められていたらユニセフも国境なき医師団も団体として成り立ちません。
頭の悪い人は放っておいたらいいんです。
ただし、集める時に猫のためだけに使いますと書いておいて、自分の生活費に使うのは嘘ですのでやめましょう。
自分の生活費にも使いたかったら正直に書いたらいいし、それを分かってくれる人が支援したらいいし、それだけのことです。
次世代にバトンタッチするための打開策
次の世代がこの過酷な動物愛護活動に参加しやすい環境を整えること。
それが私の使命でもあると思っています。
具体的に、この活動を継続していくためには資金が必要だということを認知を広げること。
寄付を集めることを気を使わない雰囲気作りを。
困った時に困っていると言って手を差し伸べる人を増やすこと。
保護猫活動者もある意味ビジネスと同じで資金繰りを意識しないとガッツと気合と根性だけでは継続できない活動です。
どうすれば資金を捻出できるのか。
得意不得意は各自それぞれあるでしょうが、脳みそをフル回転させながら常に考えておくべきことです。
本当は、行政が中心になってボランティアという形で補助するような仕組みが一番なのですが、財源確保の問題があるのでまたそれは別の機会に書きます。
私のように通販事業など何かしらのビジネスと掛け合わすということは本来であれば不要なことで、そんな回り道をせずに寄付だけで活動費も給料も賄えるように世間がこの活動を認めないとなと思う今日このごろ。
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