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北風と太陽は動物愛護にも当てはまるか

北風と太陽と動物愛護

 

イソップ物語や日本昔ばなしで時々印象に残っている話があるのですが、誰もが知る『北風と太陽』。

あらすじを今さら説明する必要もないと思うので知っているという前提で書いていきます。

そもそも結論として旅人が服を脱いだのが太陽のやり方だったので、太陽のように寛容的に対応する方が得策という教訓になりました。

もし、旅人の服が北風の風で脱げていた場合はどうなるのでしょう(笑)

ようは使い方の問題だと思うんですよね。

 

 

初っ端から話はズレますが…

 

そもそも、太陽が正解という結論として子供に教えるのは個人的に絵本として偏っているなと。

ときには北風が活躍するような話も書いてようやく公平な目線で子どもたちもどういう時にどうすれば効果的なのかなと考えるようになるのではないかいと思っています。

 

 

同じように、アリとキリギリス。

アリの生き方が正解のような話の締めくくり。

これに関しては私は子供の時からあまり好きな話ではなかったのですが、今の時代はキリギリスのような生き方をしていても活躍している人はいっぱいいますし、アリのような働き方をしていて心が病んでいる人もいます。

逆もまた然りで遊んでばかりでどうしようもない人も、勤勉に働くことが楽しいという人もいて正解なんて人それぞれであり、アリが正解というオチを子供に伝えるのはあまり好きな話ではないなと。

 

 

適材適所と言いますか、場合場合によってこういう時はこういうやり方が効果的なのだなと自分で見つけていくことこそが『体験』。

なのでたくさん失敗してほしいし、自分で味わわないとわからないことばかりです。

何が正解、何が不正解というような教え方はついつい大人も子供に対してしてしまいますが柔軟な思考を持ちたいものです。

さて、回りくどくなりましたが大人も北風と太陽をうまく使い分けていきたいところですが、なぜか行政に対しては北風のやり方ばかりする人がとっても多くてこれはどうにも前に進まないなという場面をしばしば見かけます。

行政に伝える私達側がどこまでいろんな立場の人がいる中で自分たちだけの意見でなく公益性のある意見を出せるかが重要なのではないのかと思っています。

 

 

北風攻めと太陽攻め

 

北風が活躍する場面、やはりあります。

これは個人的な考えですが、圧倒的に反対が多い場合は北風的攻め方でいいのではないかなと思います。

例えば、コロナ禍の初期に「和牛券を配ります」と政府が言い出しましたよね。

国民の95%の頭の上にクエスチョンマークが出たと思います。

何言ってんだマジで??

まーた利権か??お友達か??

そんなくだらない意見が国会で出てくる時点でアウトだし、議論する時間の無駄。

北風で一掃してしまえばいいんじゃないかと思います。

 

 

けれど、世の中には大体のことが賛成と反対に分かれます。

7:3かもしれないし、5:5かもしれないし。

9:1くらいなら多分どちらかの意見で押し切られる場面が多いですが、3:7、4:6、5:5くらいの時が一番揉めます。

例えば原発の処理水の海洋放出はANN調査では「賛成」が54%、「反対」が33%。

揉めましたよね、いまだに揉めてますよね。

あまり書きすぎると予想外のところでコメントが来るかもしれませんので控えますが、本当に難しい問題。

賛成か、反対か、だけでそれぞれの立場で賛成、反対とだけ言っていても前に進みません。

正直問題が難しすぎて誰も答えを出せない状況で、どうすればいいのかなんて分かりませんが冷静に賛成派と反対派がどれだけ議論して案を出し合ってその時の最適解を導き出せるかが理想ではあります。

 

 

動物愛護と北風と

 

私は基本的に動物愛護の活動者とは仲良くしていません。

怖い顔して北風のような攻め方ばかりする人が多いので。

なのでマイルドな人を見つけると嬉しくなります。

 

 

行政には行政の立場があり、予算も限られている。

猫が嫌いな人にとっては税金を動物のために使うなという意見が出る。

私達の立場の意見ばかり通ると反対する人の意見が反映されず、そちら側からの不満が大きくなります。

なので、本当に難しい。

そんな中でどちらの立場もが納得しやすいのが地域猫活動で一代限りの命を見守ってこれ以上増やさないようにしましょうという取り組み。

動物愛護の立場からは、行政が全部保護してほしいという意見もあるかもしれませんし、猫嫌いの人からするとそんなことに税金を使わずに地域で住まさずに殺処分してほしいという意見もあるかもしれません。

どちらの立場もある程度納得できるのが地域猫活動なのかなと個人的に思っています。

 

 

行政に対して、自分の意見ばかり言っていてもあまり聞いてもらえないなと経験してきて思います。

なぜなら、反対側の立場の人を納得させられる要素がないから。

または、賛同してくれる人の少なさ。

今でこそ、世の中の動きが殺処分を減らしていきましょうという空気感になって、国や地方自治体がそれに対して予算を組むようになりました。

数の力は確実に必要だけれども、数の暴力になってはいけない。

賛同者を増やしつつ、反対派の意見にも耳を傾けて改善策を考える。

ようは長々と書きましたが、コツコツとやっていかないと変わりませんね。

がんばります、がんばりましょうね。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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