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猫カフェやペット事業のテナント撤退の費用は?臭いは残る?退店時に気をつけたいこと、選ぶ業者のこと。

このページにたどり着いた方は、猫カフェを運営している方、もしくはしたい方が多いと思われます。

どのくらいの費用がかかるのか、先に知っておかないと地獄を見ます。

2023年6月に退去した猫スペースきぶん屋のリアルな金銭事情をお伝えします。

 

 

【原状回復】にいくらかかるのかずっと心配だった

 

 

テナントを借りて契約すると、基本的に退去時のことが書かれている項目に【原状回復】という言葉が書かれています。

イメージとしては、いわゆるスケルトンと呼ばれるコンクリートがむき出しの状態。

契約書に原状復帰と書かれていたら、必ずスケルトンにしないといけないかというと、実はそうでもなく撤去時の大家との交渉次第です。

 

 

私は猫カフェの他に学習塾を運営していました。

その時も同じく【原状回復】という文字が契約書に書かれていました。

たちが悪いのが、その原状復帰の工事は管理会社指定の業者じゃないといけなかったこと。

管理会社、上から目線だったし態度も横柄で本当に嫌いでしたが、確実に工事業者とも癒着しています。

話を戻しますが、その学習塾はとてもきれいな状態だったので、退去時にスケルトンにすることはなく、このままの状態で置いててほしいと家主から言われたので、工事費用がかかりませんでした。

ラッキーです。

13坪の物件だったのですが、おそらくスケルトンにしていたら100万円ほどかかってました。

 

 

本題に入ります。

猫カフェの撤退費用は?

賃貸契約書には撤去時ににおいが残る場合、費用を請求するという一文が。

 

これ、どうしたものか。

 

 

におい専門の業者に見積もり依頼してみる

 

 

グーグル検索で、「原状回復 臭い取り」などで検索してみると、そういうキツい臭いの現場に強い業者さんが出てきます。

例えば首吊り自殺した現場の原状復帰って洒落にならないレベルの臭いが染み込むようで、専門の薬が必要です。

ゴミ屋敷や猫の多頭飼育崩壊の現場はこういう業者さんに任せておいたほうが良いと思われます。

ちなみにこういう業者さんに私が見積もり依頼したところ、「17坪の広さなら200万円くらいはかかると思っていてください」という返答が。

病むわ。

そんな金ないし。

夜逃げか死か。

リアルに考えましたよ笑

 

 

ただし、猫カフェは死体が長い間放置されているようなレベルではなく、アンモニア臭がちょっときついくらいのレベルではないでしょうか?

ちなみにうちは、一人スプレーをしまくる子がいます。

 

おしっこを撒き散らして臭いの原因を作ったそらくん

 

この子がほぼ臭いの原因を作り出しているのですが、粗相する猫がいる場合はうちと同じレベルだと思ってください。

 

 

普通の解体でも臭いは取れる?

 

 

結論から言うと、9割方臭いはなくなります。

もし猫が壁に粗相してしまっていても、おそらくは石膏ボードまでは染み込んでいても、コンクリートまでは染み込んでいません。

うちもそうでした。

ただし、窓際の一箇所と、入り口近くは床を剥がしても臭いが残っている状態でした。

 

原状回復工事でスケルトンになった店内の様子

 

解体工事をしても臭いが残っていたコンクリート部分
入り口の一段コンクリートが浮いている部分に茶色いシミが。 おしっこと床材の腐った臭いがしたので研磨サンダーで削りました。

 

 

入り口近くはおそらくおしっこの臭いと浸水したときに床材が腐っていたのとでなかなかの臭いがしましたが、研磨サンダーという工具で表面を削ってもらい、ハイターをぶっかけたら臭いがなくなりました。

 

 

 

そうして、無事入居時に払った保証金75万円はほぼ減ることなく返ってきました。

 

 

 

気になる工事費用は下の表に消費税がかかったのと、知り合いに現場監督代を支払って計80万円ほど。

 

猫カフェの原状復帰工事の見積もりの具体的な料金

 

200万円位かかると思っていましたが、半分以下で済みました。

ちなみに業者さんは、「原状回復 見積もり」で調べて相見積もりをしました。

 

 

相見積もりはとても大事で、エアコン工事をするときも大幅に費用が抑えられます。(業者さん泣かせではあるかもしれませんが)

上手に活用していきたいですね。

 

 

夜逃げする猫カフェオーナー

 

 

余談ですが、数年前に鹿児島で猫カフェのオーナーが猫を置いたまま夜逃げしたそうです。

相当運営に追い込まれていたのでしょうね。

 

にゃんcafe猫之坊の経営者が逮捕されたニュース

 

許せませんが、正直その気持ちが分かってしまう自分がいます。

赤字で希望の見えない日々を送ることがどれだけ辛いか。

基本的に支援してもらわないと成り立たない商売です。

簡単にはやめられません。

こういう撤去時の費用まで準備して、猫が路頭に迷わないようにしましょう。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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