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保護猫カフェで申請できる補助金、助成金は?運営に困ったときの対処法

猫カフェの補助金

 

保護猫カフェを開こうと思ったら、対象になる助成金、補助金はあるのか。
例えば障がい者支援や人間福祉の関係は補助金があるから成り立つビジネスであり、国が手厚く補助しています。
同じように猫カフェにも保護したら補助金がもらえたりするかとか、オープン時に何かしらもらえるものはもらっておきたいですよね。

猫カフェをオープンする時に使えそうな補助金を探してみましょう。

 

猫に対する補助金はない

いきなり残念な結論を書いてしまいました。

私自身、2014年に保護猫カフェを開いた時に助成金、補助金の対象になるものはないか調べました。

猫を保護するからといって補助金、助成金が出ることはありません。

今後はそういう活動に補助金を出す自治体が出てくるかもしれませんが、第一種動物取扱業として運営しているところに使われるというのはなかなかハードルが高いでしょうね。
ちなみに助成金と補助金の違いは、対象者がその助成金の条件に該当するならばほぼ100%もらえるもの。
補助金は予算や定員が決まっているので条件を満たしていてももらえない場合があります。
どちらもなかなか資料作りが大変なので行政書士さんに頼むとかなり楽です。
大体相場は補助金の金額の10〜20%くらいです。

 

自治体によって出る補助金が違います。
該当の市町村、そして県のホームページで調べましょう。
私の場合、兵庫県宝塚市で始めたのですが当時の施策は半年以上空いているテナントを借りると家賃補助が出るものがありました。
しかし、半年も空いてない物件を借りたのでもちろん対象外。
基本的に半年も空いてる物件は、中身がスケルトン状態だったり立地が悪かったりであまりいい物件が出てこないのも現実です。

今はこんな補助金が。

120万円、でかいですね。

 

宝塚市店舗等魅力向上チャレンジ補助金

 

 

持続化補助金の「創業枠」では、特定創業支援等事業による支援を受けることで200万円の補助金があったりと、結構な金額のものもあるので調べてみることをおすすめします。
コロナ期間から話題になっている事業再構築補助金もかなり難易度が高いようですが、最高金額も高いので今事業をしていて追加で猫カフェをしたいという人は狙ってみるのもいいかもしれません。

 

保護猫カフェをNPOで運営したら補助金はある?

 

NPO法人は補助金、助成金が多いイメージですが、これも猫関係で保護したからといってもらえるものはありません。
NPO関係なしに人を雇う時にトライアル雇用助成金など雇用するともらえるものもあり、難易度はそこまで高くないので人を雇うつもりの方は有効活用してみてください。

調べたらこんなにもあるんですね。

何かしら該当すると思います。

 

 対象の助成金
・労働移動支援助成金
・中途採用等支援助成金
・トライアル雇用助成金
・地域雇用開発助成金
・人材確保等支援助成金
・通年雇用助成金
・キャリアアップ助成金
・両立支援等助成金
・人材開発支援助成金

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/index.html

 

NPOで補助金はありませんが、猫カフェではなく猫のふれあいのみのサービス提供ですと非収益事業としてみなされます。
ドリンクを出すとサービス業になるので収益事業になります。
私の場合、ふれあいのみで入場料をいただく形で非収益のみの事業運営になり、法人税がかからないのは大きなメリットです。

 

認定NPOになると、寄付をいただいた方に税控除が受けられるのと、法人からももらいやすくなるので制度自体はおすすめなのですがその分ものすごく作業が多くなり、その分の人件費を賄えるレベルのNPO法人でないとやるメリットはあまりありません。
目安として年間2000万円くらい寄付を集めてて、専門の経理スタッフと税理士を雇えるくらいのパワーがあることが目安かなと。

響きがかっこいいからと条件を満たしていて申請するとあとあと大変なことになり、寄付は集まらないのに作業と人件費、税理士への手数料が増えるばかりというパターンも想定しておいてください。

 

運営に困ったときの資金調達

保護猫カフェは基本的に入場料だけで成り立っていくビジネスモデルではありません。
想像以上にお客様が来ないのがリアルな話でコロナ禍もあり年々店舗数は減っています。
補助金、助成金を頼りたくても全然対象にならない。
本当はこういうことにも補助金が出ないと社会課題は解決しませんね。

 

資金繰りが苦しくなったら資金調達のための寄付を考えましょう。
ただし、寄付も1度目は集まっても2度目、3度目となるたびに支援者が減るのが通常です。
寄付が集まっているうちに猫たちの居場所がなくならないように動かないと自分の首どころか猫の首も絞めてしまいます。

寄付を募るのは勇気がいりますし、集まらなかったときの絶望感は半端ないですがやるしかありません。
猫カフェほどやめるのが大変なビジネスもなかなかありません。
飲食店であれば明日やめようと思ったらやめたらいい話ですが、猫カフェの場合は猫をどうするかが最大の悩みです。

 

諸行無常の響きあり。
うまくいっても必ず衰える時期がやってきます。
下手したら初月から赤字のままダラダラと続けて有り金がなくなってやめようにもどうしようもなくなる事態も考えられます。
いいことしようと動いたらものすごい苦しい世界が待ってしまっているという保護猫カフェの今の現実。
子ども食堂もしかりですが、こういうビジネスモデルがうまくいってみんなが真似できるようにならないと世の中の課題は解決できませんね。

 

9割が赤字で、1割の黒字の店のほとんども自分が食っていける給料でギリギリの生活。
補助金、助成金も頼れない。
ハードなビジネスですがやり続けようと思ったらもういくつか収入の軸を増やしていくことを最初から視野に入れながら進めていくことが成功の道を作ります。

 

 

私の場合、通販事業で猫カフェの赤字をカバーしています。

ただの通販ではなく、社会の動物福祉向上のための動物性食品を使わないカレーなどヴィーガン対応食品や平飼い卵を消費しようと呼びかけるためのクッキーやプリンを販売しています。

よかったら覗いていってください(^^)

 

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参加しやすいものにぜひ協力してください!

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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