猫スペースきぶん屋 猫スペースきぶん屋

保護猫を助けるNPOを設立したい。認定NPOは?その手順と年間費用と手間と。

動物愛護の活動を自分でしたいです。

そんなあなたにお伝えしたい、どのような形が今の規模ならベターなのか。

NPOの立ち上げや費用、動物愛護管理法のルールなどをリアルな体験談を交えてお伝えします。

 

NPO(特定非営利活動法人)を設立すべき?

 

費用面のことを先に書くと、NPOの立ち上げ時は行政書士に資料を依頼すると10~30万円くらいが費用としてかかります。

NPO立ち上げ自体の費用は株式会社のように資本金が必要だったり登記するのに収入印紙を購入したりは必要がなく、立ち上げ費用自体は無料です。

ちなみに行政書士に依頼しなくても自力で手続きすることもできます。

私の場合、株式会社の登記はそのへんのホームページのフォーマットをコピペして簡単にできましたが、NPOは面倒な資料が多すぎたので断念。

しかし、友人は自力ですべて資料を作って無事NPOの設立まで手続きを終わらせていました。

 

 

肝心のメリットの部分。

NPOだから社会的に信頼があるので、支援を集めやすい。

そう思っているでしょ??

実はNPOだからといって寄付が集まりやすいわけではありません。

逆の立場からすると、世の中に沢山のNPOがある中でわざわざ知らない団体に寄付する人は稀です。

どちらかというとあなたのことを信頼しているから支援しているのだよというお気持ちです。

私も正直NPOを立ち上げる必要があったのかと言われると微妙。

たまたまこのコロナ騒動で持続化給付金などの国からの援助があったので立ち上げていてよかったなと思いましたがそれ以外は結構面倒な手続きが多いです。

 

 

NPOの運営にかかる費用は?

 

特定非営利活動法人は非収益事業しかしていない場合は、株式会社のように毎年法人税を払わなくてもよいこと、黒字でも法人税が発生しないことが一番のメリットです。

株式会社は最低でも年間82000円の法人税が必ずあります。

税理士費用が10万円前後でやってくれる先生を見つけたら楽ですが、NPOを立ち上げるべきかどうかはまずはこの費用次第です。

年間100万円規模で支援が集まって、税理士費用10万円かかってたらもったいないですよね。

年間1000万円規模であれば、そのくらいの税理士費用は特に負担にはならないですが。

規模が小さいうちは任意団体(サークルのようなもので収益事業をしていない限り税金はかからない)でいいのではと個人的に思います。

 

 

認定NPOは?

こちらもメリット・デメリットはほかのサイトで税理士さんが詳しく書かれているものを見たほうが参考になるかもしれませんが、手続きや決算作業が一般のNPOと比べ物にならない大変さがあります。

そのくらいきっちりしているから寄付している方への税金の優遇があるわけですが、専門の経理を雇って、専門の税理士にやってもらうくらいの規模感であればメリットがあるのかなと。

私の団体の場合、一番の壁である年間100人から3000円の支援を集めるということはクリアしているのですが、認定NPOとして運営するためのスタッフを雇うメリットがある規模感でもなく、自分の団体を大きくしたいわけでもなく、今のところ認定NPOにする必要性を感じていません。

 

 

任意団体とNPOのメリット・デメリットは一般的なサイトには社会的信用と銀行口座が作りやすいということとが書かれていますが、任意団体でも代表が信頼されていたら特に問題なく支援は集まるし、認定NPOだから放っておいても支援がたくさん集まるわけでもありません。

銀行口座は任意団体でも簡単につくれる銀行があります。

ゆうちょでもつくれます。

 

 

NPOの立ち上げ以外にすることは?

 

 

動物の保護をするために必要な手続きは管轄の動物愛護センターに行き【第二種動物取扱業】を申請する必要があります。

ただし、年間10匹を超える場合のみ。

それ以下の場合は手続きの必要はありませんが、NPOとしてやっていくならば10匹を超える規模感になるのではないでしょうか。

それ以下の場合も上記の理由で任意団体でいいとおもいます。

 

ちなみに第一種動物取扱業は私のように猫カフェなどビジネスとしてやっていく場合に必要です。

ほかにはペットホテル、繁殖業、生体販売業、ペットシッター、トリマーなどがあります。

例えばNPOとしてペットホテルを運営するとなると収益事業になり、NPOでも法人税が発生します。

 

 

動物取扱業の有無に関わらず、猫なら二段ケージで体長とケージの大きさの規定があります。

ずっとケージで過ごさせることも違法になり、自由に部屋の中を動き回れる時間の確保など色々規定がありますので必ず始める前に目を通しましょう。

近年、動物愛護団体でも狭いケージの中に一日閉じ込めていたりと悪徳ブリーダーの悪口を言えないような環境の活動者もいます。

業界全体の評判が悪くなるのでやめましょう。

 

 

結論

 

形から入るよりも、行動から入るべきだと思っています。

結果を出しながら運営方法を変えていったらいいのでいきなりNPOを立ち上げてうまくいかなかった時、それまでにかかった費用や解散にかかる手続費用なども用意しなければなりません。

2年に1回役員変更をし、その度に議事録を自治体に提出。

年1回の活動報告書の提出。

立ち上げ時に3人の理事と1人の監事と計10人の会員を集めるなどなど面倒なことも多く、NPOの乗っ取りも仕組み上可能です。

私の場合、株式会社から事業を分けてNPOにしましたが、なんやかんやで結構事務作業に時間を取られて面倒なことが多く、本当にしたい猫の活動が一番忙しくなる夏場に決算を迎えるという変な時期に立ち上げてしまったのもあり、色々やり直したいこともありますがNPOを立ち上げてよかったかどうかと聞かれると優先順位はそこまで高いことではないかなと思っています。

 

 

スマホでポチポチポイ活、古着買取、ヴィーガン食品やペットフードの買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!

 

猫スペースきぶん屋が皆様に協力していただきたいこと一覧

この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

SNS LINK

この著者の記事一覧

関連情報

コメントは受け付けていません。

特集