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馬は動物愛護の対象になる?上げ馬神事で話題になった法律上の考え方

2023年上げ馬神事が4年ぶりに行われたということでメディアに取り上げられましたが、大炎上。

 

上げ馬神事で殺処分したことが大炎上

 

なぜ炎上したかは普通の人にとっては当たり前の感覚である、馬の扱いについて。

ほぼ直角の坂というよりも壁を登らせようとして、失敗したら当然馬も転落します。

馬はサラブレッドなので足がとても細く、簡単に骨折します。

馬の骨折は人間のように治療できる場合もありますが、治療できずに3本足ではあの巨体を支えることができず一生歩けなくなるので殺処分されることに。

 

 

はたして上げ馬神事は動物愛護法で規制できるのか。

これからどうなっていくのか。

考察していきます。

 

 

そもそも馬は動物愛護の対象か。

 

動物愛護法の対象は法律で

人に飼われている「哺乳類、鳥類、爬虫類に属する動物」及び飼い主の有無にかかわらない全ての「牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと、あひる」

と定められています。

 

馬と書かれていますで動物愛護の対象です。

だから上げ馬神事が炎上したのかというとまた話が別で、おそらく時代がそういうことを求めなくなったからであり、4年前になぜ炎上しなかったかというと一部では問題にはなっていましたが多分知らない人が多かっただけですね。

4年ぶりに実施されたということでメディアに取り上げられたことが意図していない方向で注目されて現地の人は困惑したかもしれませんね。

けれど、あんなものが伝統とは私は思いませんし、時代が変わったら形も変えるべきです。

 

 

無形民俗文化財に指定されている伝統行事だからいいのか

 

まさかこんなにも叩かれるとは思ってもいなかったでしょうが、その声を受けて主催者も馬が怪我をしないような構造に変えるという方針をメディアに伝えていました。

頂上の壁を越えた回数で農作物の作柄などを占うということが伝統だそうですが、そんなもんで占うなと。

 

三重県の教育委員会の出した勧告です。

 

勧告では
▽動物愛護管理法を順守し、馬を威嚇する行為などを根絶することや
▽人、馬ともにけがのないよう徹底した安全管理のもとで行うこと、
それに、
▽実施主体を明確にして、指定文化財としての今後のあり方を検討することなどを求めています。

この神事をめぐり県教育委員会が勧告を行うのは平成23年以来2回目です。

県教育委員会の福永和伸教育長は、会議のあとの記者会見で「文化が受け継がれるためには、時代ごとの考え方や世相に合わせ柔軟にかたちを変えていくべきだ。勧告の方針にそって善処してほしい」と述べました。

 

 

同じようなことをやり続けていたらそのうち逮捕されるくらいのレベルになってきてるのではと個人的に思ってます。

これだけ取り上げられて同じことをしていたら警察も動かざるを得ない状況に世論がさせているでしょうね。

 

 

競馬は虐待?

 

動物虐待とは、動物を不必要に苦しめる行為のことをいいますが、例えば競馬の鞭は?

私はいつかこれが虐待の対象になるだろうなと思っています。

競馬界は闇が深すぎて、メディアも報道を封じ込まれる可能性もあり、国営なので何かに守られているのか国会でも取り上げられることが少ない。

イギリスでは鞭は7回までという決まりがあるそうで、イギリス遠征をした武豊騎手が7回を超えてしまって制裁を受けました。

鞭は早く走るための合図であり、本気で叩いているわけではないという人もいますがこればかりは騎手に本当のところを聞いてみたいものです。

 

読売新聞 競馬の鞭についてイギリスがルール化

こんな記事も https://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/20220806-OYT1T50201/

 

 

ばんえい競馬というのが北海道にあります。

競走馬がそりをひきながら走るばんえい競馬はかわいそうだという声は一般の人からはもちろん、競馬好きな人も指摘しています。

そりがどのくらいの重さかというとなんと450キロ。

ばんえい競馬のそりの重さは450キロ

 

そこに人間が乗ったり身につける装備で更に重くなります。

そんな重たいものを引きずりながら2つの山を超えるレースです。

普通の競馬に出場しているサラブレッドは早く走るのは得意ですが、こういう重いものを引きずるのは苦手で、ばんえい競馬は農業用に訓練されている馬になります。

 

ただでさえ過酷なレースを週1回こなし、勝てない馬は殺処分されて馬肉に。

レース中に顔面を蹴るショッキングな動画が出回り全国から苦情の嵐。

それでもインターネットで馬券が買えることになったのも後押しされ、存続の危機が危ぶまれていたばんえい競馬が黒字化してしまうということに。

お金が動くと止められませんね。

関わるのはやめてほしいです。

 

 

結局法律よりも大事なこと

 

どれだけ動物愛護法が改正されようと、私達が無関心であればこういうことは発覚しないし話題にしなければ誰も動かない。

同時期に沖縄県糸満市のハーレーでアヒル取り競争が開催され、全国から批難されました。

ハーレーのアヒル取り競争が大炎上

 

アニマルライツセンターが警察に主催者と首を掴んだ男を逮捕するように告訴したのですが、警察は動かず。

沖縄の動物に関する感覚は明らかにおかしいのを現地に行って知りましたが、これを止めるのは現地の声も全国からの声も必要です。

 

動物の命、権利も考えるようになった今の時代。

伝統だから引き継いでいくという考え方ではなく、伝統でもおかしなことは変えながら引き継ぐように変わっていってほしいです。

 

 

まだまだ私達が知らない動物が無駄に苦しめられている伝統行事、たくさんあると思います。

一つずつ変えていきましょう。

無駄に命が奪われることを黙っていては容認していることと同じになります。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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