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サメがいなくなると海はどうなる?フカヒレはもう食べるべきではない理由

サメが激減している理由

 
サメに襲われて人間が死亡したというニュースが稀にあったり、映画のジョーズなどでサメは怖いイメージがあって悪者扱いされやすい動物です。
しかし、今、サメが減っていて問題になっています。
減っている原因とその影響を調べてみました。

 

 
サメがいなくなるとどうなるか

 
地球上からサメがいなくなってもシャチなど大型の捕食者がいるから生態系は狂わない。
そんなわけはありません。
全ての生き物に役割があり、どんな生き物も絶滅してしまったら生態系が狂い思わぬところで影響が出ます。
予想できる範囲外のことが起こると取り返しのつかないことになります。

 

 
サメがいなくなると予想されることは、サメが餌にしている大型の魚やアザラシが捕食者がいなくなることで増えます。

 

海の食物連鎖ピラミッド

大型の魚やアザラシが増えると食物連鎖のピラミッドの一段下の小型の魚が激減します。
その結果、大型の魚やアザラシは食べるものがなくなり生きていけなくなります。

 

 
そういう意味では鯨の数の調節をするために日本が捕鯨をするのは間違っていないという話にも繋がりそうですが、これはこれで難しい問題で調査捕鯨という名目でありながら実際は商業捕鯨であったことなどが批判されています。
基本的に人間が手を加えなくても海の中の食物連鎖はうまくバランスを取っていて自然の力の凄さを思い知らされるのですが、陸も海も人間の手によってこのバランスが乱れているのは事実です。

 

 
陸の話に関してはオオカミが有名で、現在シカや猪が日本の山で増えてしまって農作物の被害など問題になっています。

問題の根源は人間が自分たちの都合でオオカミを捕獲しては殺していたという当時は狂犬病の流行で世間がパニックになっていた状況も分かりますがあまりにも安易な考え方すぎます。
この件については下記の記事で詳しく書きました。

 

狼が再び日本に戻ってきたらどうなる?自然を再生させたイエローストーンのオオカミたち

 

 

なぜサメが減っているのか

 

50年間でサメは70%以上減少しています。
サメ以外にもサケ、サンマなど食卓に並ぶ魚が獲れなくなっていると報道されていることが多いですがサメに関しては食べないのであまり知られていません。

 

 
全体的に漁獲量が減っているのは地球温暖化の影響やプラスチックの影響だと言われますが、個人的に人間が獲り過ぎているのが一番の原因だと思っています。
なぜサメが減っているのかというとフカヒレや油やキャビアなどの高級な食材を目的とした乱獲と、網にかかってしまったサメは基本的に使い物にならないのでヒレだけ切って捨てます。
フカヒレに加工されて高級食材として売られるわけですが、ヒレを切られたサメはもちろん死にます。
人間にとっては網にかかると邪魔な存在で、獲物を横取りする存在なので減ってくれた方が利益が上がるので都合が良いのかもしれませんが、海全体で見ると先ほども書いたように食物連鎖のバランスが崩れて何が起こるか分かりません。

 

 
エイやまんぼうに至ってはあまり食べられないし網にかかるとただのゴミ扱いにされるのでクレーンで穴を開けて海に捨てます。
トロール漁業、本当に残酷なんです。
イルカや亀やアザラシなどなんでも獲れてしまい、人間が食べない生き物は捨てられますし死にます。

 

 
決して人間が襲われて危険だから駆除している訳でもなく、サメが人間を襲って死亡する事故は年間4件前後です。
逆に人間がサメを殺している数は1億匹以上。
とんでもない数字ですし、当たり前ですがこんなに死んでたらそりゃ7割減ります。

 

 
漁業の話はストローのこと、イルカ漁のことを過去に記事にしましたが、とにかく問題が大きすぎるし日本だけの問題ではありませんし世界中が一致団結して取り組まないといけないのにも関わらず世界は魚を中心に日本食ブームで水産資源は減っているのに漁獲量が増えています。

フカヒレやキャビアを食べないようにしたからといってもそもそも日本人のほとんどが年間一回も食べないような食材であり、行動したところでそこまで変わらないかもしれません。
鶏のように平飼いの卵を買いましょうという代替案を選べるわけでもなく、ただ漁のあり方を世界中で変えていくような動きをできるわけでもなく本当に悩ましい問題です。

 

 
無理やり希望を書くとしたら知らない人がほとんどであり伸び代がたくさんあることで、知った人が増えたら変えられる可能性があること。
アニマルウェルフェアという言葉が浸透しつつありますが海の命にも尊厳を。
今はそんな考え方が普及することを願って書くことしか私はできませんがいつか変わると信じています。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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