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廃棄のスーツケースから、野良猫が寒い冬を越すための外猫ハウスを作成!

廃棄するスーツケースからつくった外猫ハウス

野良猫が外で暮らしているのは自由でいいなと思う人がいるかもしれませんが、その生活は過酷。
常に警戒していないと他の動物や人間に襲われる危険性があるし、新鮮な水やご飯にいつでもありつけるわけではないし、何よりも夏は暑いし冬は寒い。

夏の暑さよりも冬の寒さに弱い猫。
外で暖かく暮らせる猫のための家を開発しました。

 

きっかけは1匹の猫

 

いつもの散歩コースを歩いていた私。
ニャーニャーと猫から呼ばれる声が。
その声の元を辿ったら三毛猫(ミケ子と名付けました)がいました。

 

長年外で暮らしていたミケ子

しかし近づいてこようとはせずに警戒してました。
耳がカットされていたので誰かが不妊手術をした地域猫なのでしょう。

 

気になってその後も散歩している時にいないか探してました。
2023年、冬が異様に寒くて珍しく私の住む宝塚市でも雪が積もる日が何日かあったのですが全国的に強烈な大寒波の日がありました。
その日の後、凍えたまま死んでしまった猫の動画がTikTokなどで見られました。
私もあの三毛猫が気になって大寒波の日に探し回りました。
しかし見つからず、おそらく寒さがまだマシなところでひっそりと夜明けを待っていたのでしょう。

 

その3日後くらいに再びミケ子が現れたときはまさかの足元ですりすりしてきて、これは助けを求めて私のところにやってきたなと思い、急いで洗濯ネットを買ってミケ子を捕まえて家に連れて帰りました。

 

 
 
 
 
 
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家に着いてパウチをあげた途端一袋をぺろり。
二袋目の途中でお腹がいっぱいになったのか再び甘えてきました。
外にいた子がこんなにも甘えてくるなんて考えられません。
その後透明なおしっこと下痢をしていました。
その夜はとても甘えてきたので布団で一緒に寝ました。
気付いたら布団がびしょ濡れだったのですが、おしっこを漏らしてしまったのでしょう。

 

時間が経つたびに弱っていく

 

次の日、病院に連れていきエイズ白血病のウイルスチェックはどちらも陰性でホッとしたものの、時間が経つたびに元気がなくなっているのはやはり透明なおしっこにも症状が現れていたように腎臓が悪いのか。
血液検査をしてもらうとかなり腎臓系の数値が悪く、一旦ラクトリンゲルを皮下点滴。

 

その夜もちゃんとご飯を食べて寝たのですがなんだかどんどん力がなくなっていく感じがして、次の日に違う病院で血液検査の結果を見せて相談した結果、入院しました。
もうどうにもならないような状態なら退院させて家で看取るつもりでしたが、先生が家に連れて帰って給餌もしてくれて、少し持ち直した気配もありましたが結局入院中に死亡してしまいました。

 

 

 
 
 
 
 
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ミケ子の願い

 

腎臓が限界で、最後は暖かい家で過ごしたかったのでしょう。
保護した時の体重は2.2キロで撫でるとゴツゴツと骨の感触がするくらい痩せていました。
外の猫が急に懐いてくるのは助けを求めてる証拠です。
おそらく死期が近いと悟って本当は怖かった人間に助けを求めて甘えてくるのでしょう。

 

最後に家で看取れなかったのは残念でしたが信頼している先生が最後まで見守ってくれたのが救われます。
ミケ子は私に何を伝えにきたのか。
そう考えると今まで保護してきた猫たちのような家で幸せに暮らすことは全ての猫は厳しいかもしれませんが、外で暮らす猫にも暖かい居場所を作りたいということをInstagramで発信しました。

 

お声がけいただいたスーツケースの修理屋さん

 

最初は発泡スチロールに何かを加工して暖かくて丈夫な猫ハウスを作ろうと色々取り寄せて研究しました。
ある日メッセージボックスを開くと、大量の廃棄されるスーツケースがあるという連絡が。
しかも車で30分以内のところに。

 

行ってみると、海外旅行などで雑に扱われたスーツケースの修理をしている会社が。
どうしても直らないスーツケースは廃棄されるようで、これを猫の家として使えないかと相談がありました。
スーツケースは廃棄処分するにもお金がかかるし素材がもったいないし何か使えることはないかと模索していたところに私の投稿が目に入ったそうです。

 

知り合いのB型就労支援の会社にこの話を持っていき、穴を開けて断熱材を中に入れて廃棄のスーツケースと廃棄の断熱材から猫のための家を作ることに成功しました。
発泡スチロールより丈夫で穴の場所も自由に開けることができるのでできるだけ風が入ってこないような高さで調節もできます。

ようやく制作の体制が整いましたので、冬に向けてどんどんつくっていってもらいます。

 

外猫ハウスがお気に入りのゴメくん
外猫ハウスがお気に入りのゴメくん

 

外の猫にも幸せを。
家の庭に設置してくださる方、配る費用をご支援してくださる方、募集しております。
設置条件は必ず自分の家の庭で管理することと、虐待から守るために外から見えないような工夫をすることです。
大寒波の日にカイロや毛布など入れてくださるのも大歓迎です。

 

いつかいなくなるであろう一代限りの命を最後まで幸せに生きてほしい。
そんな願いでつくりました。
同じ想いの方の輪が広がって、外の猫が少しでも過酷でない環境で生きてほしいです。
どうか力を貸してください。

ネットショップで公開できたのですが、いつもすぐに売り切れになってしまうのでリクエスト登録お願いします!

 

https://kenkoshukan.stores.jp/

 

 

スマホでポチポチポイ活、古着買取、ヴィーガン食品やペットフードの買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!

 

猫スペースきぶん屋が皆様に協力していただきたいこと一覧

この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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