カラスを保護することはできる?鳥獣保護法とさわるときの注意点
カラスを保護したことがあるという知り合いがいます。
雛の時に巣から落ちたのか一羽でいたところを保護して育てて5年くらい生きたそうです。
ちなみに日本のカラスの寿命は15〜20年なんですって。
驚きの長さ。
さて、本題。
日本の法律でカラスの保護は許されているのか調べました。
鳥獣保護管理法とカラスの保護
基本的に日本では野生の動物を保護することは禁止されています。
猫の保護ができるのは猫は愛玩動物であり本来は野生でいる生き物ではないからです。
よく、燕の雛が巣から落ちても手を出してはいけないといわれるのは人間が保護をすることで野生で生きていけないという意味もあるかもしれませんが実際は巣に戻すこと自体は法律に反することではありません。
燕の雛を保護したというブログ記事がたくさん出てきますが、野生に還す目的で一時的に飼育することに関しては法律としてはよろしくないようです。
ただし、瀕死の状態で保護しないと死ぬ可能性が高い場合は許可を取ると保護することができます。
雛や卵のある巣を撤去することも禁止されているのは有名ですが鳥獣保護法違反で罰せられます。
同じくカラスに関しても巣を破壊することやみだりに傷つける行為などは法律で禁止されています。
そして怪我しているから保護をするということも自治体に届出して許可を取る必要があります。
しかし、その許可も取りづらいらしく、どちらかというと行政はカラスを減らしていきたい立場なので難航するそうです。
保護しても受け入れてくれる動物病院もなかなか見つからないというのが現状です。
とはいえ、人間の良心として怪我しているカラスや死にそうな雛がいたら保護したくなりますよね。
カラスの里親募集サイトがあるのを発見しましたが、皆様骨折したり死にかけたりしたカラスを保護して野生ではもう生きられそうにないからと里親さんを見つけようとしてます。
放っておいたら死ぬ命で、カラス一羽が死んだところでと普通の人は思うでしょうが放っておけない人もいますよね。
私もそういう現場に出くわせば保護してしまうと思います。
覚悟のない行動がカラスを苦しめることも
カラス自体は懐いて飼育することができるそうです。
しかし、まあまあデカいし飼っているという実例が少ないし動物病院でも診てくれないところがほとんどだし寿命は長いのでなかなか大変です。
雛の間に育てて成長すると50センチくらいの大きさで鳥籠もかなり大きめのものが必要になり思ったよりも大きいし飼えないとなってしまうと人間の手で育ったカラスは野生に戻ることもできません。
かわいそうだからと保護しても飼えないのであればそれが余計にカラスを苦しめる結果になる可能性があります。
野生動物は自然治癒力が高く、しばらくすると飛び立っていくくらい回復することもあります。
明らかに骨折していたり大量の血を流しているというような状況でない限りは見守ることも大事です。
保護する時の注意点
カラスに限らず外で暮らす生き物はどんな菌やウイルス、虫を保有しているか分かりません。
私自身、猫の保護で部屋にノミが侵入してきてたくさん噛まれて数日間痒みで嫌な思いをしたり、白癬というカビが人間にも感染して痒さとグチュグチュの傷ができたりといろいろあります。
猫に引っ掻かれたことにより死亡した例もあるくらい野生の環境で育った生き物は菌やウイルスが怖いです。
キツネのエキノコックスが有名ですが野生動物を安易に保護してしまうと自分の命に関わる危険性もあることを頭に入れておいてください。
カラスに関してはそこまで危険な菌やウイルスを保有していることは少ないそうですが何か体に異変を感じたらすぐに病院へ行きましょう。
しばらくの間は触った後は消毒など徹底しましょう。
まとめ
線引きが難しい野生動物の保護ですが、1秒を争うような深刻な状況で見過ごすこともできないかもしれませんし、どこの動物病院でも診てくれないかもしれません。
何が良いという正解を見つけられませんでしたがやれる範囲で無理のない行動が大切ですね。
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