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断る勇気を。動物愛護団体の多頭飼育崩壊が続いています。

動物愛護団体は断る勇気が必要

 
自分が手を差し伸べないと目の前の犬猫が殺処分されてしまう。
そんな脅迫概念に駆られる人は動物愛護活動者の中に結構います。
結果として頑張りすぎてキャパを超えているのに受け入れてしまう。
その先に待ち受けているものは。

 

 
受け入れすぎ問題

 
栃木県那珂川町の動物愛護団体が多頭飼育崩壊でSNSで話題になっていたり。
長崎県平戸市でおそらく動物愛護活動者の男性が犬の死体三頭を放置したまま九頭の犬を飼育しているというニュースがあったり。

 

 
多分、この人たちは活動を一生懸命にやってきてどこかで資金繰りや体力的なところがおかしくなってしまい蓋を開けてみたらえらいことになってしまっている状況。
なぜ世話できないレベルなのに受け入れるのだ‼
そう言いたくなりますが、最初に書いた「自分がやらなければこの子達は殺処分されてしまう」という脅迫概念に駆られてしまっている状態だと予想してます。

 

 
こんなことは珍しくもなく一時期私が知っている団体もこんな状況で、もう明らかに受け入れる場所も資金もないのに保護依頼があれば受け入れ続けるような追い込まれている心理。
結果として自分たちの生活も追い込まれるくらいに活動が今後できるかどうかの瀬戸際になり、無理せずできる範囲でして、できないことは断ることを条件に資金援助をしたことがあります。

 

 
私自身は正直自分がキャパギリギリの時に保護依頼があると滅入ります。
それでも断りますし、他の団体を探すなり自分でできる範囲のことをまずやってくださいと伝えます。

 

 
断る勇気を

 
すごくドライなことを言いますが、全ての犬猫を救うことは無理だと思ってます。

前提を全ての犬猫を殺処分されないようにとすると多頭飼育崩壊など別の問題が起こります。
殺処分はもちろんされたくないですが、私自身はどれだけ生涯で猫を幸せにすることができるかを重視していますし、今日明日でいきなり世の中が変わることもなく殺処分は自分がどれだけ頑張ったところで微量しか減らせないし、いつか来るその日までは殺処分される命もあるということを前提に動いてます。

 

 
そして、自分1人の力の小ささも知ってます。
どれだけ頑張っても面倒見れる頭数は限られていますし、動物愛護管理法で動物愛護団体にも従業員一人当たりの頭数制限が設けられました。
当初動物愛護団体の頭数制限は反対意見も多かったですが、多頭飼育崩壊を起こさないためにも、管理している犬猫の幸せのためにも私は必要だと考えます。

 

 
できないことはできないし、法律違反して動物取扱業を取り消しされると活動できなくなるし。
なので無理はしません。
「目の前の命が殺処分されてもいいの?」と聞かれたら、質問者にそっくりそのまま返したい。
そこまで言うならばあなたがなんとかするべきではと。
なぜ自分ができないことを人に押し付けようとするのか。
自分でできることを考えてもらわないといつまで経ってもしんどいのは動物愛護団体になります。

 

 
もう二度と京都府八幡市のアニマルホーダーの死体遺棄ネグレクト事件を繰り返さないために。

 

神ボランティア増山事件 京都府八幡市

 

正常な判断ができるうちに断ることを覚えないと。
自分が頑張る活動ではなくみんなで支える活動を。
できることは人それぞれ。
保護している人だけが苦しまないようにしないといけませんね。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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