猫スペースきぶん屋 猫スペースきぶん屋

保護猫がエイズ、白血病に感染している確率は?

保護猫がエイズ、白血病に感染している確率は?

 
ペットショップで買った猫がエイズ、白血病に感染していることはしっかりしている業者であれば感染経路がないので基本的にないです。
しかし、外で暮らしていた保護猫は親からの遺伝や感染している猫と喧嘩をするということがあり、稀に陽性反応を示す時があります。
どのくらいの確率なのでしょうか?

 

 
環境によって変わる確率

 
ネットの情報を調べていても正確な数値は出てきません。
動物病院のブログを見ると、外猫の20〜30%がエイズに感染しているというような内容があったり、50%の猫がエイズか白血病に感染していると書かれているブログもあります。
それは流石にありえない数字だと思います。

 

 
高くてもエイズ、白血病のどちらかに感染している猫の割合は10%以下だと個人的に思っています。
ちなみに私は今まで200匹近くの猫の譲渡をしてきましたが、奇跡的にエイズ白血病に感染している猫はいませんでした。
地域差もあると思いますが、私が活動している宝塚市で猫エイズだったという話は滅多に聞きません。

 

 
猫仲間の話では、〇〇県のとある地域で保護した猫は皆白血病の感染だったということも。
蔓延している地域があるのは事実です。
あと、多頭飼育崩壊の場合、飼い主がいい加減な人が多いので外で拾った猫を検査せずにそのまま家で他の猫と一緒に飼って、家の中に出入り自由というような飼い方をしていて家にエイズ、白血病が蔓延している環境という場合もあります。
余談ですが、多頭飼育崩壊は近親相姦の猫が多いため、奇形が出やすく幼少期に過酷な環境で育ったので寿命が短い猫が普通の猫に比べて多いです。

 

 
保護した猫がエイズ、白血病いずれかに感染していた場合

 
まず、先住猫がいる場合。
猫エイズは唾液で感染することはまずなく、感染力もそこまで高くないので一緒にしている人が多いです。
先住猫に感染させたくなくて一緒にいさせたい場合は白血病もそうなのですが5種混合ワクチンを先住猫に接種することをおすすめします。
ただし100%防げるわけではないので気をつけてください。

そして、すでに感染している猫に接種しても意味はありません。  
猫エイズは発症しないことも多く、ストレスのない環境で過ごすと最後まで発症せずに寿命を迎える子が多いそうです。

 

 
問題は白血病。
陽性の子は基本的に2〜3年の寿命だと言われています。
そしてあまりデータがなく感染のしやすさは私の猫ボランティア仲間はケージで隔離していたけれど先住猫にも感染していたと言っていて正直どこまでのレベルなのか分かりません。

唾液にウィルスが潜んでいるので食器を分けることの徹底や、体を触った後の手洗いの徹底は大事です。
致死率も感染の強さも猫エイズよりも強力だと思ってます。

 

 
短い寿命の白血病キャリアの猫をずっとケージで過ごさせるのもかわいそうだなと思いつつ、そうは言ってられないのが保護猫活動のキャパの現状。
私がもし白血病キャリアの猫を保護した場合、一室借りて自由に育てようと思っています。
その時は支援を募るかもしれませんが、ぜひよろしくお願いします。

 

 
TNRの時に感染が分かった時は

 
TNR活動時に、念のためエイズ白血病の検査をしたら陽性だった。
そんな時はどうすればいいのか。
リリースをするとその地域に感染が拡大してしまうかもしれない。
しかし、保護して全く懐かず、ストレスで発症してしまうかもしれない。
どちらの可能性もあり、とても難しい問題です。

 

 
理想は保護して部屋で自由に暮らさせることでしょうがそんな簡単に保護できませんよね。
現実的なことを考えたらリリースですが、その地域全部の外猫の手術を徹底的にすることがやれることでしょうか。
猫エイズの妊娠での母子感染はあまりないそうですが、子育て中に噛んでしまって傷からウィルスが侵入することはあるそうです。
しかし、私が今年保護した6匹のキジトラは母猫がエイズ陽性でしたがみんな陰性でした。

白血病に関してはウィルスが唾液に多く存在しているようで、毛繕いなどでも感染します。
リリースすべきなのか100点満点の正解や答えはありませんが、やはりリリースするとしたらこれ以上拡がらないようにその地域の猫の去勢避妊手術の徹底をすることが大切です。

 

 
もし仮に、キャリアを持った子を保護したら、その病気に詳しい先生を探しましょう。
動物病院によって得意不得意や経験の差はあります。
発症した時もどうすれば楽に過ごさせてやれるかを事前に知っておくことが大事ですね。

エイズ白血病の陽性の猫がいたらその地域の猫の保護、TNRはとにかく頭の片隅にキャリア持ちの猫がいる可能性を考えて、もし陽性が出た時にどうするかも考えながら活動しなければいけませんね。
本当に難しい問題ですが、陽性の猫を保護する場合は1人で抱え込まず助けを求めることも大事です。

 

 

 

スマホでポチポチポイ活、古着買取、ヴィーガン食品やペットフードの買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!

 

猫スペースきぶん屋が皆様に協力していただきたいこと一覧

 

この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

SNS LINK

この著者の記事一覧

関連情報

コメントは受け付けていません。

特集