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耳カットしている猫は保護すべき?保護猫団体は譲渡する猫も耳カットするの?不妊去勢時の色々な疑問を解決

耳カットしている猫は保護すべき?

 
外で暮らす猫を見ると片方の耳がV字型に切られていることがあります。
これは虐待ではありません。
不妊去勢手術をしている印としてカットしています。
なぜそんなことをする必要があるのか、飼い猫もすべきかなど書いていきます。

 

 
耳カットする必要はあるのか

 
耳を切るなんてかわいそう、よくそんな非人道的なことができるなと文章で書くと思われるかもしれませんが、個人的に大切な行為であり人馴れしそうにないなど保護できない猫は手術してその土地へ戻します。
その時に手術した印として耳を1センチほどV字に切るのですがその耳カットがあるから次に捕獲器に入ってもすぐに逃がせます。
耳カットしていなければ病院で確認しなければならず、猫からすると手術したのにまた捕まえられて麻酔を注射されて雌の場合はお腹を切り開かれたらたまったものではありません。
必ず印をつけて無駄なことが起きないようにしましょう。

 

 
そして、耳カットしているかどうかでその土地の地域猫活動が進んでいるかどうかも判断できます。
耳カットしていない猫がたくさんいるようであれば、繁殖期に子猫が生まれて気づいたら20、30匹の集団ができていることがあるのでそうならないように早めに対処しましょう。

 

 
そもそも外で暮らす猫を手術するのはかわいそうで、自然とはかけ離れているという意見もありますが、これをしないと殺処分される命がどんどん増えることと、猫による糞尿の被害で地域が大変なことになります。
手術して元の場所に戻す活動をTNR活動と言うのですが、まだまだ子猫がたくさん生まれて活動者が毎年のようにキャパギリギリまで頑張って里親さんを探している現状を考えると生ませなくするということも猫と共存する上で現時点では必要な活動だと考えています。

 

 
猫の保護団体は譲渡の時に耳カットをしないといけないのか

 
今は不妊去勢手術の技術も進み、体重が1キロあれば手術できます。
大体生後3〜4ヶ月くらいですね。
手術をし終わってから譲渡する場合、譲渡対象の猫でも時々耳カットを必ずする団体さんがいます。
理由を聞けば、もし脱走した時に捕まっても手術される必要がないと分かりやすいからとのことですが、私はする必要がないかなと思っているのでしません。
するしないはその団体の考え方の自由なので正解はありませんし言い合わそうつもりもありません。

 

 
個人で保護猫を飼っている人が手術時に耳カットをするかどうかも自由ですが大半はしません。
動物病院の先生に耳カットしてくださいと伝えたら多分驚かれます。
わざわざする必要もないことなので。
万が一脱走した時の対策は耳カットよりもマイクロチップの方が飼い主の情報も出てくるので有効で、ペットショップから買った場合は必ずマイクロチップを装着することが義務付けられています。
いずれ動物愛護団体から譲渡される保護猫も義務付けられるようになるでしょう。
それだけ脱走が多くちょっと窓を開けているだけでもいなくなってしまうので気をつけましょう。

 

 
耳カットしている猫は保護すべき?

 
私は耳カットをしている成猫を時々保護します。
そういう場合の理由は人に懐きすぎて警戒心がない場合がほとんどです。
そういう猫は家で暮らした方が幸せだろうということと、不用意に人に近づいてしまうので虐待される可能性があることです。

 

 
しかし、人が近づいたら逃げるような猫をわざわざ捕まえて保護する必要はないかと考えています。
人馴れしていない猫を家で飼うのはとてつもなく大変なことで、生涯懐かない可能性もあります。
地域猫として生きていくということも猫にとっては人間の家で暮らすよりも良い場合があります。
言葉が通じ合えたらどれだけよいかと何度も思いますが、猫がうちに来たいと言ってくれれば迷わず保護できるのに、、、

 

 
その地にいるということはきっと普段ごはんをくれる人がいるから留まっているのだと思います。
一代限りの命を皆で見守っていくためにも耳カットされている猫がどういう意味があるのかも広げていきたいですね。

 

 
外で暮らす猫にも暖かい居場所を。
個人の庭限定ですが、廃棄されるスーツケースを猫の家にしました。
たくさん制作をお願いしていきますのでよかったら庭に設置して寒い冬を越せるように地域猫の面倒を見てやってください。

 

外猫ハウス

 

https://kenkoshukan.stores.jp/items/6512abf020d29903fdade953

この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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