猫スペースきぶん屋 猫スペースきぶん屋

猫から学ぶ生き方、死に方

猫から学ぶ生き方、死に方

 
今、私はちょっとテンション高めでこの記事を書いています。
というのも、今週看取りかもしれないなと思っていた腎不全のゴメくんが1日4食食べて体重をキープしているからです。
全く食べない状態からまさかの回復。
もしかしたら最後に私に安心させようと元気な姿を見せてくれているのかもしれません。

看取りの時にいつも学ばせてもらうどんな生き方、死に方がしたいのかということを書いていきます。

 

 
死と向き合う大切さ

 
私の親族に余命宣告を受けてもうすぐ亡くなりそうな状態の方がいます。
本人は70代でまだ生きたいと思っていて治療に必死。
まだまだ孫の成長を見たいし、やり残したことがたくさんあるから生きたいと思うのでしょう。
まだまだ生きたいと思える人生を歩んできたということは本当に幸せなことですね。

私もその方とお別れするのはとてもつらいのですが、本音を言うとずっと元気でいきてほしい。

けれど、そんなことはありえないし、受け入れないといけない現実。

本人が受け入れられていないのが見ていて一番つらいところです。

人はいつか死ぬ。
分かっていても日々の暮らしの中で忘れてしまう。
死について語ることはなんとなく話しづらい空気感がありますが、自分のためにも残された人たちのためにも大事なことです。
日頃からいつ死んでも悔いのないような生き方をしたいものですが、なかなか難しいですよね。

 

 
ゴメくんの話に戻ります。
以前書いたことがありますが、ペットは死ぬ前に一時的に元気になることがあります。
もしかしたらこのまま回復するのではないかと錯覚するくらいのいつもの姿を見せてくれることがあります。
けれど、その後にまた悪い波が来てしまい、そのまま逝ってしまうという経験をした人は結構います。

ゴメくんも、おそらく今その時期で、腎臓の数値は1ヶ月前よりも悪化しています。(食欲が増したから悪くなった可能性もあります)
獣医さんとは、どうすれば楽に最期を過ごさせるかという話をしてきましたが、1週間毎日4食食べているのでまだまだ逝く気配はないです。
2日に一回の点滴と、口内炎の痛み止めの薬とサプリメントを使っています。

 

 
悔いのない人生を。
まさにゴメくんがその生き様を見せてくれていて、好きなもの食べて好きな場所で日向ぼっこして過ごすといういつもの日常を楽しんでいます。
私もいつ看取ってもいいように心の準備ができるくらいたくさんの時間を過ごせました。
悔いなく逝くということは残された人にとってもとても大切なことだなと肌で感じています。

 

 
コロナで看取れなかった3年間

 
最期の期間をどう生きるかと看取るということはとても大事なことだなと痛感するわけですが、この3年間、コロナのパニックで病院は面談禁止になり最期を共に過ごせなかったという経験をした人も多いと思います。

5類になり、マスクをしている人も少なくなり、やっと日常が戻りつつありますが5類になった瞬間にウイルスがなくなったり弱くなったわけではなく、5類になってたくさんの人がコロナに感染して亡くなったわけでもなく。
一体この3年間はなんだったのか。
特に人生の最後の時期を迎えていた人にとってはやりたいこともできなくて亡くなってしまった人も多いでしょう。
面談もできず1人病室で亡くなった人もたくさんいます。
本人も遺族もめちゃくちゃ悔いが残ります。

 

 
メディアがコロナの報道をしなくなり、世間も段々と忘れている雰囲気になっていますが3年も続ける必要はなかったと思っていますし明らかに政策の失敗であり、パニックになった人たちの冷静な判断ができない結果が反映されたと思っています。
たいした致死率でもないウイルスに感染しないことが一番の優先なのか。
もっと大事なことはたくさんあったはず。
それをできずに逝ってしまった人の無念を繰り返さないためにも常に死に向き合い、大事なことはなんなのか、残された時間でやりたいことは何なのかを意識して生きていたいものです。

 

 
逝き方

 
残された人たちのためにも逝き方はとても大事だと思っています。
萬田先生という「家で死のう」という本の著者で緩和ケアの医師のお話を聞いたことがあります。
死期がある程度予想できるので、最後にやりたいことをさせて見届ける。
退院して家で過ごしたり、旅行したり。
残された親族が満足そうに見届けているんですよね。
めちゃくちゃおすすめです、ぜひ読んでほしいです。

 

 

 

 
病気と最後まで闘わない選択をする。
最後は好きな場所で過ごす。
現代の医学が発達して素晴らしいこともあれば、当たり前に昔は家で皆死んでいたのがほとんどの人が病院で最期を迎えるようになりました。
私自身、どれだけ具合が悪くても最後は入院しないし、病気と闘わないし、死を受け入れると決めています。

 

 
残された人たちが明るく見送れるように。
多分ゴメくんは今私に対してそういう振る舞いをしてくれているのだと思います。
明らかに数値が悪いし貧血で動くのもしんどいはずなのに、いつも通り過ごしています。

最後の言葉が「無念」だったら、見送る方ももっとこうしてやってる良かったとか色々考えてしまいますよね。

 

 

いい人生だったと最後に言えるように

「まったくいい人生だった!」
ワンピースのDr.ヒルルクの死に方がとても好きで、こういう言葉を残せて私も逝けたらなと思ってます。
ゴメくんは、言葉でなく行動でそれを示してくれています。
なので、私も後悔なく見送れそうです。
とはいえ、まだまだ生きそうな気もしているので引き続きやれることをやっていきます。

 

 

スマホでポチポチポイ活、古着買取、買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!

猫スペースきぶん屋が皆様に協力していただきたいこと一覧

この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

SNS LINK

この著者の記事一覧

関連情報

コメントは受け付けていません。

特集