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保護猫が全然懐かない場合の対処法。嫌われることしてないかチェックしましょう!

保護猫が全然懐かない場合の対処法

 
私は10年間で150匹以上の猫の面倒を見てきました。
その中で全く慣れなくて全然触らせてくれなかったけれどなんとかお家が見つかった猫が4匹。
全て雌猫です。
その後、里親さんのお家で触れるくらいには人馴れしました。
感覚的な話ですが雄猫はなんやかんやで懐いてくれますが雌猫は一度嫌われると全然懐いてくれず。
懐かなくて困っている人に試してみてもらいたいことを書いていきます。

 

 
そもそも保護猫は懐かないのか?

 

この記事を読んでくださっている方がどのような経緯で猫を引き取ることになったのかによって違ってきますが基本的に生後3ヶ月くらいまでの子猫は懐きます。
私に懐かなかった上で書いた猫は4匹中3匹が3ヶ月を超えたあたりに保護した猫でした。

 

 
猫は生後1ヶ月までに人と接点があれば懐きやすいと言われていますが3ヶ月を超えたあたりから懐かない猫はなかなか懐かず苦労します。
保護の活動以外にTNR活動という外にいる猫の不妊去勢手術をして元の場所に戻すことでこれ以上増やさない活動もしているのですが、懐きそうな猫は基本的に元に戻さずに保護しています。
その見極めが生後3ヶ月を超えているかどうかと超えていても攻撃性があるかないかで判断します。
なので、むやみに外にいる人馴れしていない猫を捕まえて家で飼おうとするとなかなか大変な思いをします。
(逆に外で人にベタベタ馴れている猫は虐待の心配もあるのですが…)

 

 
外で捕まえた生後3ヶ月以内の猫も最初は威嚇してきます。
人馴れするのに最低3日くらいは時間がかかりますし、2週間してようやく触れるようになったりする猫もいます。
人馴れするまでに猫に嫌われるようなことをすると一生心を閉ざしてしまうかもしれません。
最初に紹介した猫のうちの1匹は、最初はヨシヨシできたのに下痢が始まって薬を飲ませてから私のことを嫌いになり全く触らせてくれなくなりました。
今は里親さんのお家でたまに触らせてくれる程度には人馴れしたそうですが、ちょっとしたきっかけで猫に嫌われると全然懐いてくれないので気をつけましょう。

 

 
動物愛護団体から受け入れる場合はまず性格のチェックを。
ビビリなのか甘えん坊なのかで家に連れて帰ってから懐くスピードも変わってきます。
ビビリの猫は3日くらいごはんを食べなかったりおしっこをしなかったりと緊張しているので、そんな時に無理に仲良くしようと構いすぎると余計にビビります。
とにかく最初は猫が家に来た嬉しさを落ち着かせて場所に慣れるまで大人しく見守りましょう。

 

 
猫に嫌われる要因

 

特定の人にだけ懐かない猫もいます。
私の店のメイくんは昔父親の顔を見ただけでシャーと威嚇する嫌われっぷり笑
父親が何か嫌なことをしたわけでもないのに何か似たような人に嫌なことされたのかめちゃくちゃ怒ってました。
今は顔を忘れたのか全く威嚇してません。

 

 
男性の声が苦手な猫、逆に女性の声が苦手な猫などタイプは様々ですが共通点もあります。

 

1.子ども
大きな声ではしゃぐ子どもは基本的に猫は苦手なので里親募集する時も小さな子供がいるお家では子供の適性と猫との相性を見ます。
追いかけ回したり寝ているところをベタベタ触ったらストレスになるので子どもが落ち着く年齢になるまで待つのも一つです。

 

 
2.足音や声が大きい人
まあこれは猫に限らず人間も苦手な人が多いですよね笑
男性のダミ声、女性の高い声が特に苦手な傾向があります。

 

 
3.においがキツい人
香水ぷんぷんつけてお店に来る人がいたのですが猫たちは寄ってこず。
アロマとかは苦手だけでなく毒になる可能性があるので基本的に猫と触れ合う時は人工的な香りをつけないようにしましょう。

 

 
猫を迎え入れてから懐くまで

 

とにかく焦らずに落ち着いて接することです。
かわいくてついついかまってしまったり大きな声で話しかけてしまうものですが、猫からしたらいきなり知らない家に連れてこられて怖いので安心させてあげることが大事です。

 

 
キャリーから出した瞬間から安心しきっている猫もいますが特に生後2〜3ヶ月くらいの子猫はすぐに順応します。
性格によって様々ですが部屋の隅っこで固まってしまう場合は一旦ケージを用意してその中で過ごした方が猫としても安心できます。
ケージの中でごはんを食べてうんちをしてぐっすり寝たら、ここは安心できる場所なのだと認識していくのでそれまでは時間差がありますがゆっくり見守ってあげてください。

 

 
愛護団体から引き取る場合はほぼないケースですが、威嚇してきたり猫パンチしてくる場合。
個人的に攻撃性がなくなるまでケージで飼うことをお勧めします。
ケージから出しても部屋の隅っこで隠れてしまってそのまま進展がない場合があるのでケージの中でちゅーるをあげたりしながらパンチしてこなくなるのを待ちましょう。
それでも全然懐かない猫もいます。
正直その場合が一番大変なのですが、時々ケージの外に出しておもちゃなどを使って運動させながら基本的にケージで触れるようになるまで嫌がらない程度にヨシヨシすると徐々にですが懐いていきます。

 

 
猫が懐くおすすめ方法3選

 

1.ちゅーる
基本的にどの猫もちゅーるが好きです。
そしてパンチされても手に届かないようなあの形が素晴らしい。
近づけてシャーと威嚇されても口の中や鼻の上にちょっとつけてみるとぺろぺろし始めます。

こんな感じです。

 

 

 
 
 
 
 
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そしておいしさを知ってしまったら段々ちゅーるを出しても威嚇せずにぺろぺろし始めます。
その後、私は手の甲にチュールをつけて舐めさせます。
もし噛もうとしてきても手の甲なら指に比べてダメージが少ないので。
手の甲をクリアできたら指であげます。
そこまでできるようになったら人馴れする可能性がぐんと高まります。

 

 
2.おもちゃで遊ぶ

 

何のおもちゃでもいいのですが食いつきの良いものを探しながらよく遊ぶものが見つかったらたくさんそのおもちゃで遊びましょう。
遊んでいるうちに人間に近づいてくるようになるのと、ビビらずに環境に慣れて信頼関係が築き始められる段階です。
ビビリの猫は全くおもちゃに食いつきませんのでちゅーるでまずは攻めていきましょう。

 

 
3.触る

 

ちゅーるを指から舐めるようになればある程度の確率で触っても攻撃してこなくなります。
威嚇だけする猫もいますが攻撃してこないのであれば短時間触ってみましょう。
猫は自分が触られたら嬉しいポイントがここに違いますがどこかにあります。
多いのは首周りや尻尾の付け根。
好きなポイントを見つけたら顔の表情が変わります。
そこを重点的に撫でてやるとすりすりしてきたりお尻を立てて気持ちよさそうな仕草をするようになったりします。

 

 
最後に

 

懐かない猫が心を開く瞬間って本当にたまりません。
泣きそうになるくらい感動します。
それがいつなのか分からないので私もいつも不安になります。
このまま懐かなかったらどうしようと考えたりもしますが経験を積んでからは懐かなかった猫はいないので(攻撃性のある猫を保護しなくなったのも要因ですが)とにかく焦らず無理せず猫の警戒心を取りながら好きなものを探しておやつを与えてみたりおもちゃで遊んでみたり。
最高の瞬間を迎えられるようにお祈りしています。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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