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保護猫がケージに入れたら鳴く場合の対策。パターン別に解説します。

保護猫がケージに入れたら鳴く場合の対策。パターン別に解説します。

 
猫を保護した、もしくは保護猫を譲り受けた。
とりあえず落ち着くまではケージに入れて慣らせようとしたけれど、鳴き止まないからどうすればいいかわからない。
そんな時の対策方法なのですが、なぜ鳴いているかをまず把握し、そのパターンを見極めましょう。

 

 
なぜ鳴いている?そのパターンを考察

 
どんな環境で育ったのか、どのくらいの年齢かなど色々な要因が絡み合って猫は鳴きます。
ちなみに私は保護猫活動をしているのでこんなことはしょっちゅうですが、対策をしたからといってすぐに鳴き止むわけではなく結局は人と環境に慣れてもらって時間が解決することがほとんどです。
ケージから出した方がいい時、出さない方がいい時がありますのでまとめていきます。

 

 
1.ガチの野良猫を捕まえて保護した場合

 
これは、TNRで手術する前の日に多いパターンでもありますが、例えばその地域で毒餌が撒かれていて外で生きていたら死ぬ可能性がある時などやむなく懐いていない大人の野良猫を保護することもあります。

前者の場合は手術が終わってリリースするまでの我慢です。
捕獲器全体に布を被せて外が見えないようにすると鳴き止むことが多いです。
間違ってもかわいそうだからとよしよし撫でようとしたらパンチされてとてつもないダメージを喰らうのでやめておきましょう。
ケージから出してしまうと二度と戻らない可能性が高いのと、家でケージから出すとパニックになって走り回ります。

 

 
やむをえない理由で大人の野良猫の捕獲をして家で飼う場合は、できるだけ先に捕獲器に入っているうちに不妊去勢手術をしておくことをお勧めします。
ケージに移し替えた後に動物病院に連れていくキャリーケースに入ってもらうのはものすごく難易度が高いです。
一度、手術まで3日間予約が取れなかったことがあり、ガチの野良猫を3段ケージに移し替えてその中で手術日まで飼育したことがありますが、キャリーに入れるのが本当に大変で、手術日当日の時間に間に合うかギリギリまで粘って、洗濯ネットを顔に被せることに成功してそのまま何とかチャックを閉められたので連れて行けましたが怖いし暴れ回って全然捕まえられないし大変です。

 

 
もし、人慣れしていない大人の野良猫を保護して飼う場合はできるだけ狭い一段ケージで育てて人慣れトレーニングすることをおすすめします。
孫の手などでヨシヨシのトレーニングをしながらご褒美のちゅーるをあげていると段々と少しずつ触れて猫パンチされなくなってきます。
その猫の性格によってどのくらいの期間で慣れるのか全然検討がつきませんが、大人の猫は環境の変化に弱いので外でべったりくっつく子でも1ヶ月くらいは夜鳴きする可能性がありますし、全く人に関わったことのない猫であれば一生懐かない可能性もあります。
それを覚悟して飼うしかない状況であれば仕方ないですが、基本的にTNRをしながら人馴れしている猫を優先する方が今は大事かなと思います。

 

 
2.慣れている大人猫を譲り受けた場合

 

動物愛護団体から大人の保護猫を譲り受けた場合は、ケージでしばらく様子を見ることをおすすめします。
高確率で新しい部屋に入ったらパニックになり、部屋の隅っこから出てこない可能性が高いのと、下手すれば予想外のところから脱走することがあるので、まずは1週間を目安にケージで生活させて様子を見てみましょう。

 

 
最初からベタベタでケージから出しても甘えてくる場合はケージに入れる必要はありません。
元々甘えん坊だけれど、新しい家にびっくりしてしまった猫は時間が経てばほとんどの場合また元通りの甘えん坊になります。
ケージの中でヨシヨシしたりご飯をあげたりして信頼関係を築いていきましょう。

 

 
それでも鳴き続ける場合は寂しいからの可能性が高いです。
私のところのように猫に囲まれて生活していた猫は、1匹でいることをとても寂しがってしまいます。
これは猫の性格によりけりで、1匹の方がストレスを感じない猫もいるので大人猫を飼うときはいきなり2匹というのは元々仲が良かったペア以外では適さないことがあるので気をつけましょう。
まずは1匹、そして寂しそうにしていたら2匹目を検討してみてください。
2匹目は子猫の方が仲良くなりやすいです。

 

 
3.子猫で怯えていて鳴く場合

 

このパターンは動物愛護団体あるあるです。
生後3ヶ月くらいまでの猫は人に懐きやすいので私は優先的に保護します。
しかし、当たり前ですが最初はいきなり捕獲されて連れてこられた新しい環境に怖がります。
その環境に慣れるまで、3日から1週間が目安です。
その期間中は鳴いても仕方ないと覚悟の上でやってます。

 

 
鳴かないようにするコツはやはり愛情を込めて育てることです。
安心して、人間に甘えたいという気持ちになれば怖くて鳴くことはなくなります。
ただし、甘えたいからケージから出せと鳴くことがありますが。

とにかくスキンシップとちゅーるなどのご褒美を。
指からちゅーるを舐めて、おもちゃで遊べるくらいになればケージで育てずに一室自由に動き回れる空間で育てていきましょう。

保護主さんは寝不足ならないように別の部屋で寝たり耳栓したり、工夫をしながら自分の体調管理を一番優先して健康第一で活動してください。

 

  
4.甘えん坊が鳴いている場合

 
大人猫も子猫も、部屋の中では静かなのにケージに入れると鳴くことがあります。
考えられるのは、自由に動き回って遊びたいことと、飼い主に甘えたいこと。
基本的に猫はケージで飼育するのではなく室内を自由に動き回って育ててほしいです。
私の場合、一日中ケージ飼育する人はお断りします。
そこまでして猫を飼う必要があるのか、そして猫はその環境で幸せなのかしっかり考えて自分のためだけでなく猫の幸せのために飼うようにしてください。

 

 
留守の間、部屋をぐちゃぐちゃにされることもあります。
それが猫です。
そういうのも愛嬌だと思って飼う覚悟をしてから里親探ししている団体に問い合わせてください。
ちなみにうちで譲渡する猫は普段ケージに入れずに店の猫と一緒に過ごさせているので、先住猫がいる環境が喜びます。
ケージに入れると出せと主張して鳴きます。
わがままに育てていますが猫の幸せを思って自由に育てています。

 

 
まとめ

 

色々な理由でケージに入れると鳴きますが、懐いている猫に関しては基本的に来客時などを除いて部屋で自由に暮らす環境をつくってください。
懐いていない猫に関してはケージの中でしばらく人馴れ訓練が必要です。
大きく四つのパターンを書きましたが、共通して言えることは信頼関係を築いて猫が不安を覚えないように優しく接していけば自然と改善していきます。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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