ヴィーガンの人がペット、犬猫を飼うときは肉、魚を与えるのか。ヴィーガンペットフードは?
ヴィーガンの人が葛藤しやすいのは自分が飼っているペットに対して何を食べさせるのかということ。
畜産現場のことを知ってしまって動物搾取をやめたいと思う人ほどペットに対して肉や魚が主な原料のペットフードを与えても良いのかという矛盾。
動物性のものは家に置いておきたくもないという気持ちも分からなくもないです。
私自身、ヴィーガンのレトルト食品を販売しながらその隣には同じく販売している大量のペットフードを毎月仕入れています。
一体どれだけの肉を今まで使ってきたのだろうか、単純計算で5年×年間4000キロで20000キロ。
そんな私にヴィーガンのレトルト食品を売ってほしくないという声もありましたが、ペットと人は別で考えたほうが良いと思っています。
市販のヴィーガンペットフードもありますが、その危険性は?
調べてみましょう。
そもそもヴィーガンは健康なのか?
健康を考えてベジタリアンになりました。
そんな話はよく聞くのですが、健康を考えて一切動物搾取をすることをやめましたというヴィーガンの人は正直あまり聞いたことがなくて、健康のためにヴィーガン生活を取り入れていたけれど体調を崩したという声のほうが個人的に今まで聞くことも多くありました。
ヴィーガンが健康かどうかという話をネットで検索すると、たいてい行き着くのは栄養の話。
ビタミンB12が動物性の食品から出ないと摂取しにくいという話や、鉄分など特定の栄養素不足の話があります。
ちなみにどの映画で見たかはっきりと覚えていないのですが、ビタミンB12は昔は土のバクテリアの関係で野菜からでも摂取できたのですが、今の農業の方法と土壌の環境によりビタミンB12が野菜から摂取しにくくなったそうです。
なので、サプリメントで補いましょうという話の流れになっていることが多く見られます。
サプリメントで補わないといけないような食生活は果たして健康なのか。
こんなことはひとりひとりの捉え方が違うので、論争の元になりますが少なくとも私はペットに対してサプリメントを使ってまでヴィーガン食を食べさせるのはどうかと思っています。
人間と違って自分で選択できず、飼い主の選択に委ねることしかできない立場なのでなおさら。
ヴィーガンペットフードのホームページを見てみると…
先に私の立場を書いておくと、ヴィーガンペットフードについてはまだまだわからないことが多く、推奨する立場ではありません。
けれど否定したいとも思わないし長期的に見た時のデータをどれだけ集めれれるかでこれからの普及するかどうかが変わってくるかなと思っています。
ヴィーガンペットフードの販売会社のホームページがヴィーガンペットフードのことを一ミリも否定する訳ありませんよね。
私もそうですが、基本的に販売したいなら自社商品のデメリットになるような話はわざわざ掲載しないしなんでもかんでも情報として載せると買いたくなくなる人もでてきます。
私がこういうヴィーガンペットフードを販売するならば実績のある機関において科学的に証明されていることや、有名っぽい人の推奨を得ること。
オックスフォード大学の研究結果によると…とか書くとみんなあまりオックスフォード大学のことは知らないけれどなんとなく信用できそうな気がしますよね。
東京スポーツによると…、週刊実話によると…、ととか書くと情報源に信憑性がないですが、BBCによると、とかロイター通信によると、とかは信じやすくなるのです。
例えばこんな文章。
「犬ぞりレースの犬にミートフリー(肉なし)食を与えた実験において、血液学的に正常値が確認された。」
-「英国栄養学ジャーナル」誌より
英国栄養学ジャーナルと書かれるとなんとなくすごそうですがどのレベルの信憑性があるのが調べてみないと分かりませんよね。
私自身、検索してみたのですがどのような機関なのか英語でびっしりのホームページではよく分からず日本人の弱点ですよね。
現地の人に聞いてみたいです。
アメリカの獣医師の〇〇先生推奨、とかも正直お金を払えばなんぼでもそれっぽいこと言ってくれます。
私もその手法を使って自社のペットフードを有名な先生に推奨してもらおうかなと考えた時期もありましたが、獣医師にも正解や考え方は人それぞれで難しいもんだなと思って面倒になってやめました。
結局のところどうなの?
私の友達には犬に一切肉を食べささないという人がいますが、その犬は健康に育っています。
人も犬も結局は体質はそれぞれで合う合わないはあります。
全体的な話をすると、現代医学の父と呼ばれるヒポクラテスは、「自然から離れるほど健康から遠ざかり、やがては病気になる」という言葉を残しています。
人間でも加工食品ばかり食べていたら病気になります。
犬猫の場合の自然とは?
一般的に犬は肉の割合が多い雑食、猫は完全肉食だと言われています。
猫が草を食べるのは尖った葉っぱが胃の粘膜を刺激し、毛玉を吐き出すのを助けるためだと言われていて植物を食べる目的ではないそうです。
では、キャットフードに使われている小麦やとうもろこしはというと猫自身は炭水化物を必要としませんが、人間と同じで炭水化物を分解してできる糖は体内で優先的に使われるエネルギー源でペットフードに含まれていたほうが、栄養バランスがいいというのがペットフード業界の今の主流な考えです。
ただし過度な量は危険で、穀物や小麦が成分表示の一番初めに書かれているフードは個人的におすすめしません。
ヴィーガンペットフードははたして自然なのかと言われると私としては疑問を持ちます。
逆にほとんど肉や魚だけを食べていてもイヌイットの寿命は68歳でカナダ全体の平均寿命より10歳短いというデータが出ていて健康ではなく、バランスよく摂取するのが大事なことかなと。
ヴィーガンの考え方が人に対してもまだまだ議論が多い中、特に完全肉食の猫に食べさせるのは結論が今の時点では出せません。
10年後くらいに分かることが多いのではないでしょうか。
健康に良いかどうかわからないけれど、お肉を食べさせたくはないというレベルの考え方だと私は虐待でしかないなと。
無理やりヴィーガンを強制された1歳の赤ちゃんが栄養失調で餓死とかいうニュースもあります。
逆に知り合いの高校生は自ら選んで中学の時からヴィーガンの食生活を取り入れていて健康そうに育っています。
本当にわからないことばかりの中で、人間ならば体調が悪ければすぐに訴えることができますが、動物はそうはいきません。
病気になってからでは遅いです。
もし与えるのであれば、ヴィーガンペットフードと通常のペットフードを別々の皿で2つとも与えて好きな方を食べさせるというのが現時点では犬猫にも選択肢を与えられてベターな行為かなと思います。
弊社も配合にこだわったペットフードを販売しています。
よかったらネットショップを覗いてみてください。
スマホでポチポチポイ活、古着買取、ヴィーガン食品やペットフードの買い物で支援など皆様にしてもらいたいことをまとめています。
参加しやすいものにぜひ協力してください!
関連情報