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ヴィーガン生活は意味がないのか。環境、健康、動物のことを考えてみる

ヴィーガンになっても意味がないよ。

様々な立場の人からそんな声が聞こえます。

おそらく一般的な【意味がない】という意見はそんな生活をしても何も変わらないしヴィーガンの人みたいになりたくないという意見。

変に悪目立ちしすぎてツイッターではよく炎上していますが、ヴィーガン=キツい人だと思われがちです。

意味がないというよりも変なイメージが先行しすぎて嫌われているだけなのかもしれませんが、変な人はごく一部です。

 

ヴィーガンになることに本当に意味がないのか。

環境面、健康面、動物福祉についての面から考えていきます。

 

 

ヴィーガンと環境問題解決

 

そもそも近年ヴィーガンという言葉をよく聞くようになったのは、環境問題に取り組む人が増えたから。

元々ヴィーガンの人からしたら、「動物搾取を辞め、犠牲をなくす」という信条でやってきたのに「地球環境のために」という理由で始めた人を批判する人もいるんですって。

どっちでもええやん、と第三者目線から見たら思いますが。

そういう言い争いがあるとどうしてもイメージは悪くなりがちですが、本当はものすごく素晴らしい活動です。

 

 

なぜ環境のためにヴィーガンになるかというと、地球温暖化の原因になる二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガスの排出量が減らせるからです。

何で減るのか。

それは畜産動物のゲップであったり、食べないことにより飼料を生産する量も減ることや新たにその飼料を生産するための畑を作るために森林を伐採するという行為を防げるからです。

二酸化炭素、メタンガスの排出量が減らせるのは間違いありません。

けれど、地球温暖化、気候変動が起きているかと言われるとこれがまた様々な説があり論争を繰り広げています。

 

 

地球温暖化が起こっているかどうか、良くも悪くも注目されたのはスウェーデン出身の環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんかと思われます。

彼女は、気候変動のことを知り、このままでは私達に生きる未来はないということで毎週金曜日を学校を休んでデモ活動をしていました。

Friday For Future(フライデーフォーフューチャー)の頭の文字を取ってFFFという活動団体名を各国でされている人がいます。

正直最近の行動はちょっと異常な監事がするので個人的に支持してません。

地球の平均気温が3℃上昇すると、氷河が溶け、海水温が上昇して、存在自体がなくなる国もあり、島国である日本もかなりの影響があります。

海面上昇だけではなく、強烈な雨や台風などの天災が起こりやすくなるとも言われています。

なので、1,5℃の上昇までにとどめましょうというのが国連が目標設定している数字です。

ちなみに2022年時点ですでに1,1℃上昇していて残りわずか0,4℃。

BBCではこんな報道が。

 

BBCニュース 2027年までに気温上昇は1,5℃を超える見込み

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65645190

 

 

2023年の夏、連日真夏日で外に出たら一瞬でのぼせてしまうサウナのような状態の外で、高校球児が昼間に野球をするのはやばいという論争まで出てくる始末。

私が小学生の頃の夏とは明らかに変わってきていますし、35℃以上の気温に体が慣れるかというと全く慣れなくて夏は外で過ごせなくなるくらいのやばさになりました。

頼むからこれ以上気温は上昇してくれるなと思う反面、私自身は人間のせいで地球温暖化が起きているのか地球や太陽のリズムで温度が起きているのかは分からないという答えを持っています。

気候変動に敏感になりすぎると、コロナ騒動のように人は不安で変な行動に出ます。

この3年間振り返って、ただ単にCovit19の存在がなくなったわけではなく国が5類に下げたことによって何もなかったかのように多くの人が忘れてますよね。

メディアが煽らなくなったら日常が戻りましたが、人間は不安や恐怖を感じると冷静な判断ができなくなるものです。

気候変動についてメディアが煽りだすとまたやばい行動をする人が出てきます。

ペットボトル自粛警察とか(笑)

 

 

地球温暖化の話が長くなってしまいましたが、起こっているかどうかよりも今自分ができることを考えて行動に移すことのほうが大事ですよね。

石油由来の製品が地球温暖化の原因になってなくても、水筒を持ち歩くほうがゴミを出さなくて済みます。

火力発電が地球温暖化の原因になっていなくても、エネルギーを節約することで化石燃料の使用を減らせるし家計にも優しいです。

畜産動物の飼育が地球温暖化の原因になっていなくても、確実にアマゾンの森林は伐採されていて生き物の住処が奪われたり地球の森林の面積はものすごい勢いで減少しています。

お肉を減らすことで森林や水資源を守ることにも繋がります。

完璧を目指さなくても、一番環境負荷のある牛肉を減らしたり、週に1日動物性のものを食べないという行動をみんなですると大きく変わります。

 

 

ヴィーガンと健康

 

ヴィーガンの人は不健康だ。

そんなイメージを持たれている方も多いですよね。

2023年、人気ヴィーガンインフルエンサーのジャンナ・サムソノヴァさんが死亡したニュースがありました。

 

人気ヴィーガンインフルエンサーのジャンナ・サムソノヴァさんが死亡したニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/8f37bc89e1ac5c9a79c93568adbe2db4edbba267

 

 

6年間 水を飲まず、フルーツと野菜ジュースで過ごし、死因は餓死だったとか。

その極端な食生活がコレラに似た感染症を引き起こおこし、食事を受け付けずに餓死に繋がったと言われています。

 

 

はっきりいいますと、こういうニュースで注目を浴びてしまうのがヴィーガンですがこんな食生活はヴィーガンというジャンルでもなく悪いけれど不健康極まりないものだと思っています。

普通のヴィーガンの人はこんな食生活ではないです。

ただし、ヴィーガンが健康かと言われるとそれもまた疑問視するし、健康というジャンルにおいてカテゴライズはできるけれどその人その人の体質もあり確実に当てはまるわけでもありません。

動物性のものを食べず、サプリメントなどでビタミンB12を補わなくても健康でいきいきしている人もいます。

ヴィーガンの食生活を始めて体質に合わずに辞めたという人もいます。

やってみないと分からないけれど、健康を損なってまで続けるものではないと断言します。

 

 

では、逆に肉を食べることと健康の関係は?

WHOが発表した発がんリスクのタイプ分けが

 

WHOが発表している発がん性リスクの高い物質

 

グループ1 人に対して発がん性がある。 という断定している表現のグループに【加工肉】が。

ベーコンやソーセージですね。

子供がバクバク美味しそうに食べていますが怖くなります。

タバコやアルコールと同じレベルのリスクだそうです。

 

グループ2A 人に対しておそらく発がん性がある。 と表現する上から2番めのリスクのグループに【畜肉】が。

食べ過ぎは要注意です。

 

 

肉を全く食べないか、食べる量が少な目の人では、大腸がんのリスクが低い可能性のあることが、英オックスフォード大学の研究で発表されています。

ただし、0か100かで肉を食べなければ癌にならないということでもなく当てはまる人もいれば当てはまらない人もいて、可能性の問題です。

肉を食べるリスクもあれば、逆に肉を食べないリスクもある。

ヴィーガンの人の主張は肉を食べるリスクばかり伝えて食べないリスクを伝えないから自分たちにとって都合の良い情報を伝えているだけで信憑性がないと友人が言っていましたが、物事を伝えるときは確かにメリット・デメリットをどちらも伝えてメリットのほうが大きいということを提示することが大事ですね。

 

 

これは私の個人的な意見です。

食生活同様にストレスも病気の原因になります。

何かを我慢するストレスは体に大きな負担になります。

肉が好きだけれど、地球環境の話、動物の話を知ってしまったから我慢してヴィーガンの食生活を取り入れる。

取り入れた結果、美味しくて肉を食べなくても全然問題ないのであればそれでいいのですが、肉を食べたくて食べたくて仕方がないと思うようになったら逆に健康に悪いかなと。

なので、完璧にやめることよりも今よりも量を減らすことを続けていくことのほうが大事だと思っています。

環境問題は一人が頑張ったところで社会全体で見るとほとんど影響がありませんが、沢山の人が少しの変化を起こすことでガラッと変わります。

無理せずできる範囲でできることを。

 

 

ヴィーガンと動物福祉

 

環境問題でも取り上げられた畜産について。

単に飼料が大量に必要だったり、そのために森林が伐採されて動物のすみかが失われたり自然環境が破壊されたりということだけではありません。

そもそも問題なのは畜産業界のあり方。

私達はお肉をそれなりの安い金額で買えていますし、鶏は多くても1日に1個しか(一日の周期を16時間に錯覚させるウィンドレスケージもありますが)産まないはずなのになぜ10個入り200円とかで買えてしまうのか。(政府の補助金のおかげもありますが)

 

 

ペット業界もそうですが、利益を上げるためにやることは、いかに狭い場所でたくさん生産できるか。

一番わかり易いのが鶏のバタリーケージ。

一生をiPad一枚分くらいの狭いケージの中で過ごします。

なので狭い場所で大量に効率よく卵が生産できるわけですが、鶏からしたら耐えられない状況で一生を過ごします。

近年、動物福祉という言葉をよく聞くようになりましたが、確実に以前とは動物に対する意識は変わっています。

昔は子猫が生まれていても川に流したり穴をほって埋めるのが当たり前。

動物愛護センターに殺処分してもらうために持ち込んだりと明らかに今のシニア世代の動物の扱いは雑に思えるわけですが、犬や猫だけでなく畜産動物にも幸せに生きる権利をという考えを持つ人も増えたし、昔から当たり前のように開催されてきた沖縄県糸満市のハーレーという祭りのアヒル取り競争がメディアに取り上げられて大炎上したり、岐阜県本巣市の上げ馬神事で馬が壁を登ることを失敗して殺処分になるニュースが全国から批判されたり。

時代が変わりましたね。

 

 

畜産動物に関しては、環境を良くするとその分のコストが消費者にかかります。

卵や肉の値段が上がると家計に直結しますので全員が全員賛成するわけもなくとても難しい議論になります。

個人的にはやまほど意味のない使い方をしている税金をこういうことに使ってほしいと思ってます。

まだまだまだまだずっと先のことになると思いますが。

けれど確実に一歩ずつ前進しているのです。

 

 

まとめ

 

ヴィーガンには意味があるのかないのか。

答えはあなた自身が決めてください。

私は動物福祉のために少しずつ肉を減らし、卵は平飼い卵を購入しています。

ヒステリックにならず、できることをコツコツと。

ヴィーガンに意味があると思う人が増えると、畜産動物の数自体が減るだろうし、確実に森林伐採のペースも遅くできます。

地球温暖化が食い止められるかどうかは前に書きました通り起こっているかどうか正解を出すことが難しいですが、たとえ人間が原因で地球の温度が上がっていたとしても他人に攻撃的にならずやれることをやりましょう。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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