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毛皮のコートを着ないことは動物愛護につながるか。毛皮のつくり方を知ってみると…

一昔前、芸能人を中心に毛皮の製品が流行ってましたよね。

グーグルで検索して出てくる芸能人の毛皮を身に着けている画像は一昔前のものばかり。

毛皮を身につける芸能人たち

毛皮のコートはセレブの象徴。

流行に疎い私でも、大学生の頃(2000年代)はなにかとパーカーとかにファーが付いていて意識してなくても毛皮が。

毛皮と言っても動物の毛を集めただけだろうと当時は思ってましたが、知らないって罪ですね。

今となっては絶対に着ない毛皮。

動物愛護と直結する話です。

 

 

毛皮の生産現場

 

毛皮として使われやすい動物は

ミンク、ウィーゼル、セーブルなどのミンク類

シルバーフォックス、ブルーフォックスなどのフォックス類

オオヤマネコ、リンクスキャットなどのキャット類

ラビット、チンチラなどのラビット類

カラクルラム、チベットラムなどのラム類

などなど。

 

画像を載せようとすると全部グロい。

原型が分かるような剥ぎ取り方をしているものも。

なので載せません。

 

毛皮の原料になる動物は、野生の動物を捕まえて毛皮を剥ぎ取るかというとそんな面倒なことはあまりせず、畜産動物と同じで工場生産のような効率の良い仕組みで育てられます。

そもそもファッションのためだけにその毛皮を搾取される動物たち。

多くは生きたまま、麻酔無しで感電やボコボコに殴られて失神させ、皮をナイフで切れ目を入れて剥ぎ取っていきます。

剥ぎ取ったあともまだ生きていてもがき苦しみながら死にます。

すべてを文字にし、画像を載せてしまうと本当に気分が悪くなるので見たい方はほかのサイトを探してもらいたいのですが、非人道的すぎるそのやり方に驚きです。

 

 

ファッションに命の犠牲はいらない

 

毛皮が流行ったのは主にバブル時代。

2020年時点でピーク時の半分の輸入量になったそうですが、それでもまだ半分、、、

どのくらいの量かというと、推定60万匹の動物が毛皮のために命が犠牲になっています。

犬猫が今この時代にこの数が犠牲になっていたら世の中が怒り狂いますよね。

毛皮のことを知り、皆がこの数字を知れば必ず現実は変えられます。

私が知らない時代ではありますが、バブル崩壊後もちょくちょく流行ってました。

ブーツが毛皮だったり、先程挙げたファーだったり。

私自身は自然死した皮や毛を集めてつくったのだと思っていたので全く気にしていなかったのが事実です。

インターネットが発展し、手のひらでいつでも情報を探せる時代のメリット・デメリットはありますが、テレビでは報道されない世の中の不都合がたくさん知れ渡るようになったのはインターネットやSNSのおかげですね。

 

 

明らかにおかしい。

食べるための命の犠牲は食べることは生きることに直結してものすごく難しい話ではありますが、ファッションのための命の犠牲は必要なのか。

多くの人がNOと言いました。

その声に答えるように、例えばGUCCIがファーを使った商品を販売しない宣言を2017年にしたり、2018年には米サンフランシスコが、毛皮の販売を禁止することを決定。

 

 

https://www.afpbb.com/articles/-/3168397

 

2019年に新たに毛皮が販売されなくなりました。

イギリスも生産を禁止、輸入も禁止する方向を検討しているそうです。

WWDではこんなニュース記事が。

 

 

英国クイーンズガードの帽子の毛皮が「エコペル」の人工ファーに 動物愛護と税金使用の観点から

日本は?

今のところ何もアクションは聞かれませんが、毛皮を好き好んで着ている人は最近はあまり見かけないような気がします。

 

 

問題は毛皮だけか

 

 

動物を使った商品、ほかにもありますよね。

蛇革やワニ皮。めちゃくちゃ高級品だし、個人的にあまり触れたくないので一切関わったことはありませんが、「財布がクロコダイル革なのよ~、金運が高まるのよ」とか言ってるセレブがいたのを思い出しました。

はいはい、クロコダイルに食われてしまえと今なら言ってしまいそうです。

 

 

PETA UKという団体がワニ革の製造現場のYouTube動画を公開しています。

5秒で見ることを辞めました。

やばい、行為がマジで同じ人間とは思えない。

毛皮と何も変わりませんね。

 

 

この人たちを批判すると日本の屠殺業も同じように批判されてしまいかねないのですが、私自身京都の食肉加工工場に見学に行きました。

牛は一瞬で苦痛の内容にノッキングされてから絶命していました。

こんなワニのような扱いではありません。

殺すなら同じだろうと言う意見も必ず出ていきますが、ファッションのための娯楽と食べるためという目的の違いと、殺すまでのできるだけ苦しまないようにする配慮など手段が全く違います。

私自身、肉を食べることは減らしていますが生きている間に毛皮やワニ革の法律の規制が実現するのは可能性が高いなと思いますが、食べるための命の犠牲は相当なことが起こらない限りなくならないだろうなと思っていて、まずは確実に無駄な殺生からなくしたい。

 

 

ワニ革も毛皮も求める人がいるからこんな職業が成り立つ。

求めなければ終わる。

マスコミがこんなものを流行らすから欲しがる人が増える。

事実を伝えようにもスポンサーになってもらっている上客の悪口を番組では言えない。

結局お金が優先されてしまい、そういう社会の最も犠牲になるのは一番立場の弱い存在。

儲かるために動物を犠牲にする時代に終止符を。

 

 

フェイクファーという選択を

 

どうしても使いたいのなら、技術がどんどん進歩しているフェイクファーを。

 

フェイクファーを身にまとう女性

 

アクリル素材でもふわふわ感が出てそういうファッションが好きな方におすすめです。

もう違いがわからないくらいです。

リアルファーを求める必要がありますか?

動物の問題は山積みでアニマルウェルフェアという言葉が浸透してきた今でさえも、目を背けたくなる現実ばかり。

「食べる」という行為は必要の優先度が高く、この議論は本当に難しいものですが、毛皮やワニ革はそんなに必要ですか?

ないとおしゃれじゃなくて外に出られないようなものですか?

持っていて「この人お金持ち」だと思われるような商品ではなく、近々軽蔑されるようなものになりますよ。

必要性の感じないものからどんどん減らしていきませんか?

 

 

フェイクレザーについては正直難しい話をします

 

アップルレザー、パイナップルレザーというフェイクレザーと呼ばれる新しい素材の商品を見かけるようになりました。

 

アップルレザーの財布

 

こんな感じで値段も手頃。

 

 

本物のレザーそっくりなわけですが、その名の通りりんごが原料だったり。

とあるメーカーは「南アメリカや中国を主とした世界各国の廃棄予定りんごを使用しております」と書かれています。

 

この商品、ヴィーガンや革製品を使いたくない人に圧倒的におすすめです。

値段は多少高いものが多ですが、おしゃれだし、こういう商品を持っていることで人に伝えられやすいので、その人が行動を変えるきっかけを生むかもしれません。

 

 

フェイクじゃないレザーは何からできているか。

畜産動物の牛や豚が使われています。(どうか皮のためだけに生産された牛や豚がいませんように)

つまり、人が肉を食べるのであれば必ず発生し続ける食べない部分であり、その皮を捨てずに加工して革靴に使ったりカバンに使ったりするわけです。

全人類が肉を食べることを辞めない限り牛や豚は育てられ、その食肉処理の時に皮は余ります。

その皮を捨てるのか?という点で利用したほうがいいのではという意見も理解できますし、僕もその意見です。

もし仮にアップルレザーやパイナップルレザーが爆発的に流行り、廃棄する予定のりんごやパイナップルだけでは足りずに新たに林檎畑、パイナップル畑を作らないといけない状況にならないか心配してます。

南アメリカや中国でどれだけ廃棄予定のりんごがあるのか分からないのでなんとも言えませんが、全体のバランスを見て判断する材料がほしいですね。

 

 

ヴィーガンの友達が10年前は革製品でない財布や靴を探すのが一苦労で、吉田カバンで財布を買うとか選択肢がかなり限られていたけれど、こういうフェイクファーの製品が出て嬉しいと言っていました。

革靴に関しては正直ビニール製のものはまだまだオシャレ度は評価しづらいです。

スーツの着こなしが悪いと仕事ができなさそうな印象を持たれるので、ヴィーガンの人は靴選びに苦労するのではないでしょうか。

という私はこの数年スーツを着ることもなくなり、スニーカーばかりなので革製品を買うこともなくなりました。

 

 

まとめ

 

今回は私の主張が強めな記事を書きました。

私はファッションに動物の犠牲はいらないと考えているので、毛皮、爬虫類の革を使った商品は今後も買うことはないでしょう。

私にとっての正解はその選択。

ではあなたにとっての正解は?

人それぞれでいいんです。

極論、毛皮が好きで好きでまとっていないと気が済まないというくらいの主張をする人は私はその人の意志を尊重します。

知らずに着ていて関心を持とうともしないという人はう~んと思いますが。

ただし、私の考えを押し付けるつもりもありません。

人は人、自分は自分。

毛皮のために命が奪われることが少なくなって言ってほしいなと願っていて、時代もその方向に進んでいるのできっともうすぐこんなことも過去にあったなというような歴史に葬られるような話です。

 

 

動物の毛皮について議論されるような時代になった。

それだけで満足するつもりはありませんが、数年前から比べて明らかに動物が生きる権利ということが浸透されてきています。

昔は全く気にされていなかった動物の悪い扱いがニュースになり、上げ馬神事やアヒル取り競争が炎上するようになりました。

線引はとても難しいです。

羊毛は良いのか。

フェイクファーのような石油由来の製品は環境を破壊するのではないのか。

いろんな問題が絡み合っています。

大事に使うこと、命の犠牲が必要でない商品を、いろいろと人それぞれの線引を。

消費者の選択の積み重ねが社会を形成します。

個人的に、毛皮が必要なくなる社会を目指していきたいので書きました。

もし、何も知らずにそういう商品を買っていて、この記事を読んで選択する時に気をつけようと思ってくだされば幸いです。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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