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狂犬病予防法は改正すべき!?野犬が外でウロウロしていたら捕獲しなければならない今の法律を変えるべきか

野犬を生かすために狂犬病予防法の改正は必要か 

 
狂犬病が流行り、パニックになったのはもう歴史の教科書に載っている昔のこと。
日本では1956年に人間が発症したのを最後に人間の感染はなく、動物の感染も翌年1957年に猫が発症したのを最後に70年間ほど確認されておらず世界では数少ない狂犬病の清浄国です。

 

 
その裏で予防するために今も犬が外でウロウロしていると捕獲しなければなりません。
人間に飼われている迷子犬も同様、リールがなく野放しにされていると捕獲して収容されます。

狂犬病予防法の改正なんて国会で議論されていないそうですが、犬からしたら迷惑な法律かもしれません。
もう一度狂犬病予防法が必要かどうか考えてみます。

 

 
必ず反対意見がある話

 
検索でたどり着いたらここに書いていることとは反対の考えの方が多いと思います。
どれだけ犬を殺処分しようと狂犬病がゼロのままということがどれだけ素晴らしいことなのか分かっているのかと言われそうです。

 

 
事実、過去に大量の野良犬を殺処分してきたから狂犬病が今日まで確認されなくなったのはとてもありがたいことで、私たちがペットの犬と安心して共存できるのもそのおかげであり、たくさんの犠牲があって成り立ったもの。
今さら野犬を放置して狂犬病が確認されたら今までの努力はなんだったのかという話にもなるし、再び野犬殲滅のために日本中で捕獲作戦が始まる可能性があります。
なので今は狂犬病予防法の改正をして野犬を見つけても捕獲しなくてもいいという法律にはならない可能性大です。

 

 
そもそも野犬は人が捨てた犬の子孫であることが多く、トレーニングをすれば3ヶ月ほどしたらお手やお座りができるようになる子が多く、岡山県では行政が野犬のトレーニング施設を運営していて譲渡につなげています。

 

行政がここまでしてくれるのであればわざわざ狂犬病予防法の改正をしなくても生かせていけることができます。

しかし、動物愛護の予算の少ない県ではそんなトレーニング施設を運営する人員も建物もなく、動物愛護団体が引き出さなければ殺処分されるというところが多いのが現状です。
とはいえ、犬の殺処分の多い四国でも一生懸命職員さんがトレーニングをしていてなんとか生かす道を作り出そうとしてます。
しかし、トレーニングして譲渡するペースよりも新たに野犬が収容される数の方が多いのでいつまで経っても殺処分が行われてしまうことになります。

 

 
どうすれば野犬を救えるのか

 
私自身は猫だけですが動物愛護の活動者です。
山口県や四国に行き野犬の現状を見てきました。
人馴れしてませんがかわいい子達ばかりです。
人間の都合によって捕獲されて殺されるかもしれないというのはいかがなものか。
狂犬病予防法が改正されればこの子達は外でも自由に生きていけるというのも一つの方法ですがものすごくハードルが高いです。

 

 
そして、扱いにくい野犬よりも今は時代の流れで室内で飼いやすい小型犬をペットショップで購入する人が多数派。
野犬の譲渡は子犬から育てた子ならある程度決まりやすいですが大人の野犬は本当に大変で、収容されるほとんどの子は成犬です。
理解がないと飼えないし、欲しいという方も少数です。

 

 
このまま動物愛護団体が必死こいて収容された犬を引き出し譲渡に繋げたり施設で一生面倒見ることが続けられるのか。
活動者が高齢化している現状で今のやり方をし続けるのは難しいかなと思います。
理想は岡山県のように行政が野犬のトレーニングをしてくれたらなぁと。
それはそれで、人間の予算を使えという声が多い地域では難しそうですし。

 

 
話は変わりますが、先日オオカミのことを書きました。

 

狼が再び日本に戻ってきたらどうなる?自然を再生させたイエローストーンのオオカミたち

将来的に日本でも再びオオカミを放ち生態系のバランスを整え増え過ぎた鹿や猪の数を元に戻すという動きが導入される可能性がかなり低確率ですがあるにはあります。
その時に今の狂犬病予防法のままだと明治時代のようにオオカミも駆除対象になりかねないです。

 狂犬病予防法を改正することもオオカミを放つこともゼロリスクではありませんし、人間がこれによって1人でも亡くなったりすると世論が一気に変わりかねません。
独裁政権であれば徳川綱吉のような人物が現れたときに鶴の一声で生類憐みの令を出すでしょうが民主主義はとにかく動きが遅い。

 

 
今から問われるのは一人ひとりが何を大事にしてどう生きるのかということ。
私は動物も含めて共存できる世の中をつくりたい。
野犬のいる地域は限られていますがこの子達の幸せまで目を向けられる、弱い立場のための政治を。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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