保護猫の子猫の育て方。生後2ヶ月までは特に注意と知識が必要です‼
子猫が外にいたので保護して飼うことにした。
私をはじめ、結構多くの人がこうやって運命の出会いがあり猫の沼にズブズブとハマっていくわけですが、小さすぎる猫や病気を持っている猫は育たず悲しい別れがあることも。
生存率を高めるために知識をつけましょう。
ある程度体長が安定する時期から幼少期の順に紹介していきます。
生後2ヶ月を超えたら
体調が安定し始めるのは生後2ヶ月から。
外で保護できるような子猫は人馴れしている場合でも素手で捕まえようとするとおそらくこのくらいの大きさがギリギリです。
生後3ヶ月くらいになるとすばしっこくて捕獲器が必要な場合があります。
生後2ヶ月を超えた子猫は初期医療でノミダニ取りとお腹の寄生虫の駆虫と便が下痢でないか、風邪をひいていないか、エイズ白血病の検査で陰性かを調べましょう。
どれも問題なければ大体そのまま育ちます。
高いところから落ちたり、脱走したりに注意をしながら部屋を寒すぎず暑すぎず室温管理して風邪や熱中症にならないように気をつけましょう。
風邪を引いている場合は他の猫に感染しないように隔離しながら目薬と抗生物質の投薬で治療していけば多くの場合2週間から1ヶ月位で完治します。
去勢不妊手術の目安は5ヶ月くらいに。
早めにやっておく方が体へのダメージが少なくて済むのと、男の子の場合は粗相する癖が高確率で防げます。
外にいる子猫が懐くか懐かないかの境目が生後3ヶ月です。
親の性格にもよりますが、それ以上大きくなると威嚇したり噛みついたり引っ掻いたりと自分の身を守るために必死になって、懐いてくれない場合もあります。
無理に保護せずTNRするというのも手です。
生後1ヶ月から2ヶ月の時期
離乳し終わり、ドライフードを水でふやかして食べさせながら段々と水の割合を少なくしてカリカリの状態でも食べられるようになる時期です。
健康的な状態でここまで成長したら高確率でそのまま育ちます。
この大きさでも下痢、風邪は命に関わる症状になりかねないので様子を見ながら動物病院の先生に診てもらいましょう。
離乳の時期は離乳食が合わず、下痢になる猫も多いです。
私の場合、そういう時はヒルズサイエンスの消化ケアidの缶詰を食べさせてます。
もしくは無理に食べさせずにミルクをしばらく飲ませます。
離乳がうまくできない子猫がたまにいますが、この時期に離乳しなければならないという決まりもないのでちょっとミルクをあげるのは手間ですが飲ませてあげてください。
下痢の中でもほぼ液体の下痢の場合はすぐに病院に連れて行った方がいいです。
脱水症状を起こして体力がない場合は死んでしまいます。
下痢や吐いてしまった時は背中の皮を引っ張って戻りが遅くないかどうか様子を見ながら怪しそうであれば病院に行って点滴など適した治療を行ってください。
この時期の1番の怖さは風邪です。
肺炎になって咳をし始めるといつ死ぬかわからないレベルの急変があります。
目ヤニが出始めたら風邪の初期症状のサインなので早めに病院に連れて行くことと、そもそも風邪を引かないように部屋の中を少し暑いくらいに設定しておいた方がいいです。
エアコン代をケチって良いことはなく大体電気代よりも病院代の方が高くつきます。
生後2週間から4週間まで
目が開いて日々行動が活発になりちょこちょこ動き回る時期です。
少しずつ体力もついてきて生存率も高まっていきます。
この時期も油断は大敵。
一回吐くだけで脱水症状や低血糖の状態になりぐったりすることがあります。
ミルク以外に常にシュガーシロップを用意して低血糖でも糖分がいつでも摂れるようにしましょう。
二時間くらい目を離すのも怖い時期です。
吐いただけでぐったりして死ぬこともあります。
ミルクの飲みが悪いと何かしらの前兆の場合があります。
下痢が続いていると体力がなくなって死ぬこともあります。
不安であればプロに任せましょう。
必ず室温は高めにしておいて、常にペットボトルにお湯を入れてタオルを巻いてカイロを作っておき、温まる場所を確保しておきましょう。
ミルクは3時間に一回を目安に、毎食後体重が増えているか記録しましょう。
ミルクを飲んでいるように見えて実は全然飲んでいない場合もあります。
一回くらい飲まない時もありますが、二回続けて飲まない時は要注意です。
生まれたばかり〜目が開くまで
この時期が一番死ぬ確率が高いです。
正直、私は何匹も乳飲み子を育ててきましたがこの時期の子猫が来ると本当に怖いです。
全てのスケジュールをキャンセルしますし、曜日と時間ごとにこの日に急変したらここに行くというのは常に決めていたり、知り合いの動物看護師にもし怪しい前兆があればいつでも連絡取れるように伝えています。
保護された時の状態が生存を左右します。
連れてこられた時にはもうミルクを飲む力もなくなっているくらい衰弱していたこともありますし、ピーピー元気な声で泣いていて生命力が溢れている子もいます。
自分で育てようとして、育ててみたけどみるみる弱っていく。
助けてもらいたいから私のところに連絡があるのですがもうすでに遅い場合があります。
自分では無理だと判断したら、一旦動物病院に預かってもらいながらミルクボランティアさんを探して離乳するまで面倒見てもらえるか相談した方がいいです。
自分で育てるにしても、必ず弱ってきたと思ったらすぐに病院へ。
何か持ち上げた時に力が入ってないなという違和感を覚えたらそれはもう動物病院に行った方がいいです。
常に温かい場所と、2時間おきに少量のミルクと排尿を。
飲みたいだけ飲ませて大丈夫ですが、中には自力で飲めない子猫もいます。
そんな時はカテーテルという直接胃に流し込む器具が必要ですが普通の人は持っていないので動物病院へ。
人間用の牛乳を飲ませてはいけません。
消化できずに下痢になる可能性があります。
ペットショップで猫用ミルクが売っているのでそれと哺乳瓶を買いましょう。
ただし、ペットショップの営業時間外の場合は一時的に牛乳でもあげないよりはマシです。
そもそもなのですが、外でこの大きさの乳飲み子がいる場合、近くに母猫がいる可能性が大です。
しかし、人間が驚かせてしまって戻ってこないこともあります。
無理に保護するよりも母猫がいるのであればしばらくそっとしておいて戻ってきたら母猫に子育てを任せた方が素人が保護するよりも生存率は高いです。
目安1時間様子を見ましょう。
母猫に見つからないように遠目から見守りましょう。
動物愛護センターに連れていくとセンターの人員によっては即日殺処分になるところもあります。
しかし、ミルクボランティア制度があるところはミルクボランティアさんに預かってもらうこともできます。
まずは電話してミルクボランティアを紹介してもらえるか聞いてみましょう。
乳飲み子の場合、ノミがたくさんいると血を吸われて貧血で死んでしまうこともあります。
まずは目視で黒い粒が動き回っていないか確認して、ノミがいる場合はクシで落としていきましょう。
ノミ取りシャンプーをしてあげたいところですが、特に寒くなる時期にかけてはシャンプー後に体温が下がって体力が低下してしまう可能性もあります。
面倒ですが手で落としながら少量のフロントラインなど薬で駆除しましょう。
目が開く時期は生後10日前後。
その時はまだ目が青く、キトンブルーと呼ばれますが成長するに従って黄色になったりそのまま青だったり猫によって色が変わります。
この時期が一番かわいいなと個人的に思います。
生後3週間くらいで歯が生えてきます。
この時から哺乳瓶の乳首のゴムがちぎれてしまいますが、離乳の目安の時期でもあります。
乳首は多少犠牲になりますが離乳を急がず少しずつ食べる練習をさせましょう。
まとめ
保護する時期によって育て方が変わります。
大きくなるに連れて安心度も増しますが小さい時は本当に大変です。
春先と秋口と、年に2回ほど乳飲み子のピーク時期がありますが、まずは一旦母猫がいないか様子を見ること。
連れて帰るにしても急変した時にどうするかをまず頼れる先を確保しておくこと。
仕事をしながら乳飲み子を育てるのは在宅ワーク以外は基本的に難しいくらい手間がかかります。
その時はミルクボランティアさんを探しましょう。
どの時期においても下痢や風邪が命取りになります。
早めの病院と治療を。
それさえ守っていれば基本的に離乳してからはかなり体調が安定するので温度管理を徹底して猫にとって最高の環境を整えてください。
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