子猫の保護猫が下痢をしている。その原因として考えられるものと対処法。
保護したばかりの子猫が下痢をしていることはよくあります。
生後どのくらいなのかによって、そして考えられる原因によって対処法も変わってきます。
どんな場合が多いのかとその対策を。
ケース1 外で暮らしていた生後1〜3ヶ月くらいの子猫の場合
子猫の下痢にも水のような下痢をしているのか、スライム状のものなのかもあらかじめ撮影するなりうんちを採取しておいて、病院に持っていけばそのまま顕微鏡で見てくれます。
考えられるのは、
・環境の変化でストレスを感じている
数日で治ります。
大抵はスライム状の下痢です。
ただし、一度も検便したことのない場合はまず検便して細菌や寄生虫などの状態を診てもらいましょう。
・食べ物の変化で消化がうまくいってない
数日で治ります。
上と同じく一度も検便したことのない場合は病院へ
・寄生虫やコクシジウムがいる
外で暮らしていた子猫を保護すると高確率でお腹の中に寄生しています。
どちらも薬ですぐに落とせますので保護したらまずは動物病院に連れていくことが基本です。
・猫汎白血球減少症
いわゆるパルボウィルスに感染している場合。
シャレになりません。
先住猫がいる場合は隔離&感染力が強いので飼い主もしばらく先住猫に触れないようにしましょう。
下痢が血便て、何度も吐く場合はパルボの症状です。
ただし、滅多に聞かないのでおそらく外で暮らす猫が感染していたら致死率が高いので保護される前に人知れず死んでいるのかもしれません。
また、水下痢も続くとだんだん体力がなくなり脱水していきます。
私は怪しいと思ったらすぐに入院させていますが、様子を見るという行為が命に関わることになりかねないので、小さい子猫を保護したらまずは緊急時に頼れる入院できる病院を探しておきましょう。
ケース2 生まれたて〜離乳期まで
この場合も上と同じでやることは変わりませんが、とにかく下痢が多いです。
寄生虫やコクシジウムがいなくてもミルクを飲んでいる時期は下痢が多く、薬を飲ませる治療も有効です。
私が過去に4匹の乳飲み子を育てた時に何をしても下痢が止まらず、3匹死んでしまって1匹も元気に生きていますが時々血便が出ます。
生まれつき腸に障害があり消化できずに死んでいく命もあるそうで、同じ症状の乳飲み子を育てた猫ボランティアさんもやはり高度医療を受けても亡くなってしまいました。この時期はどうしても亡くなってしまう子猫がいて、どれだけ育てるのがうまい人でも子猫の特性や生まれ持ったものによっては育たない子猫もいます。
辛い経験になってしまいますが、私はそれがトラウマで乳飲み子を預かる時は1ヶ月ほど精神的に不安定になります。
病院で行われる治療法
病院の先生によって対処は様々です。
投薬だけという方針の先生もいれば、下痢止めの注射を打つ先生もいます。
私は基本的にこの症状の時はこの先生と決めているので、水下痢が全然止まらない場合は注射を打ってくれる先生に診て貰ってそのまま1.2日入院させます。
慎重すぎますが死ぬよりはよっぽどいいし、死んだ時の後悔は本当に辛いです。
たかが下痢だと思わずに様子見ではなくできるだけこの時期は薬を使って早めに対処した方がいいです。
何事も慎重に、生後2ヶ月くらいから体調は安定し始めるのでそれまではちょっとした変化にも気をつけて育ててください。
子猫が下痢の時の食事
離乳期であれば、一度ミルクに戻してみながら様子を見てください。
消化不良を起こしている可能性があります。
フードを食べられる時期であればお腹がパンパンになって食べ過ぎで下痢をしている場合もありますので、少しの間量を少なめにしてみてください。
下痢に有効な食事は消化ケアという療法食がいろいろなメーカーから出ています。
私はヒルズサイエンスのid缶詰を常備していますが2.3日食べさせていたら大体固まります。
その後、元に戻すとまた緩くなってしまうことがあるのですが、お腹に寄生虫がいない場合は成長とともにお腹の調子も安定してくるのでid缶を使いながら徐々に他のフードを混ぜて慣れさせていきましょう。
まとめ
子猫の下痢は油断大敵です。
生まれつきの先天性のものかもしれませんし、環境がそうさせてしまっているのかもしれませんし、たまたま体調が悪いだけかもしれませんし、寄生虫が孵化してお腹の中で悪さをしているのかもしれません。
まずは原因を特定し、それに対しての対処法を。
大人猫でも下痢が続けば元気がなくなります。
ただし、人間と同じでその日の体調で胃腸の調子が悪いだけで寝ていると治ることも多いです。
生後2ヶ月位の猫で、水下痢をしているのであれば即病院へ。
うんちからなにか動いている虫が出てきてもすぐ病院へ。
血便は2,3回続いたら病院へ。
ちょっとねばっとした下痢は続くと病院に行くことをおすすめしますが一旦様子を見ながら。
何度も書きますが、子猫の場合は早めに受診してください。
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