保護猫の虫下しをするタイミングは?おすすめ駆虫薬や病院での検査費用について
保護した直後の猫は基本的にノミやダニが体に付いていたりお腹の中に虫が寄生していると思ってください。
どのタイミングで病院に連れていきどんな処置をしていくらかかるのかなどを書いていきます。
保護猫の虫下しの時期は?
外で暮らしていた猫を保護した場合の虫下しのタイミングは、今すぐです。
病院で診察台に上がれるくらい懐いているかどうかにも寄りますが、まずは病院へ直行しましょう。
全然懐いていなくて攻撃してくるような猫の場合でも、野良猫の治療に慣れている先生ならば対応してくれるかもしれませんので必要だと思ったら問い合わせましょう。
私の経験上、半分くらいの割合でノミやダニがいるか、お腹の中に虫が寄生しています。
そのまま家に連れて帰ると大変、ノミやダニは人間にも被害を及ぼします。
ノミに噛まれると3日くらい痒みが取れないグチュグチュの傷ができます。
人間がダニに噛まれると稀に感染症にかかり死亡するような事例もあります。
ダニが猫の血を吸っている場合、無理に取ると針が残ってしまうので病院で対処してもらいましょう。
病院に行ってしてもらうことは猫の状態にもよりますが、まず検便。
寄生虫はブロードラインやネクスガードという薬を首の上の部分に垂らしてやるとノミとダニもおなかの虫と一緒に駆虫できるのでおすすめです。
副作用が出るということはあまり聞いたことがなく、デメリットよりもメリットの方が大きい薬です。
値段は病院によりますが3500円前後です。
24時間以内にノミとダニをほぼ駆除できるのですがその死骸を猫が食べてしまうとお腹の中に寄生虫が宿ってしまうのでこまめに掃除をしましょう。
ちなみにうちで通わせてもらっている病院は検便だけだと500円なのですが、他もそんなに高くないと思われます。
お腹の中に虫がいる場合、ゴマ粒のような白い点や長いヒモのようなものがうんちと一緒に出てきます。
大体2.3回出てきたらそれで完全に駆虫できていますので、なかなかグロいですが安心してください。
ブロードラインやネクスガードでは駆虫できないのが原虫であるコクシジウム。
こちらは糞を通して他の猫にも感染するので特に先住猫がいる場合や下痢をしている場合は検査しましょう。
コクシジウムは猫の薬ではなく犬の薬として使われているプロコックスが猫にも効き目があります。
ということで、すぐに終わる作業なので保護したらまずは病院へ。
ついでに生後2〜3ヶ月くらいの大きさ以上であれば採血できるのでエイズ白血病の検査キットで検査しておきましょう。
検便も問題なく、風邪なども引いていない健康的な状態であれば後日ワクチンを接種することをおすすめします。
虫下しをしたその後、まだうんちから寄生虫が出てくることがあります。
基本的に2.3日で出ていくものですがお腹の中に卵がある場合は薬が効かず、タイミングが悪ければ2回使うことになります。
経過をよく観察しながらうんちから回虫が出てきたら対処しましょう。
虫下しの薬はホームセンターや通販で売っている??
ペット用の薬がペットショップやホームセンター、Amazonなどの通販サイトで売られるようになりました。
目薬や鼻炎薬、下痢止めなど様々なものがあります。
虫下しの薬はホームセンターやペットショップで売っているのを見たことがあるのですが、そもそも寄生虫によって駆除薬が違います。
なので動物病院で検便することをおすすめします。
ノミダニの駆虫薬であればフロントラインプラスやマイフリーガードαなどが通販サイトで販売されています。
こちらは体内に宿っている寄生虫には効果はありませんので注意してください。
ちなみに下痢止めを使うときも、そもそも下痢の原因を突き止めることを優先してください。
寄生虫やコクシジウム、ジアルジアなどが原因かもしれませんし、それらを対処せずに下痢を止めても意味がありません。
ただ単に体調が悪くて下痢なのか、いろんな場合がありますが動物のことは自己流ではうまくいかないことが多いので病院へ行くことがとにかく大事です。
猫の寄生虫は人間に感染する?
保護猫活動あるあるなのですが、よくノミに噛まれます。
人生で2回、猫から真菌をもらって水虫のようなジュクジュクが皮膚にできました。
この真菌、他の猫にもものすごい勢いで広がるので絶対に隔離して、一ヶ月以上は他の猫と触れ合わないことと飼い主も消毒をこまめにしましょう。
ニュースで猫に引っ掻かれて死んでしまったと聞いたことがありますが、無自覚のうちに猫引っかき病にかかったことがあるかもしれません。
猫からもらってしまう病気はそのくらいしか経験したことがなく、たとえばうんちの中にいる寄生虫を私が食べてしまうことはまずないので感染しません。
もし仮にうんちの中の瓜実条虫を私が故意に食べたら何かしら起こるかもしれませんがやりたくありません。
基本的に寄生虫が人間に感染することはありませんが猫同士は注意が必要です。
他の猫のうんちを触ってしまったり、お尻をぺろぺろしたりするのでその時に口から感染してしまうこともあります。
なので、1匹が感染していたら全頭一斉に薬を使って駆除することをおすすめします。
多頭飼いならではのリスクですが、特に愛護団体はこういうケースが考えられるので隔離部屋をつくっていきなり保護したての猫を他の猫と触れ合わせないようにしないと余計な費用がかかります。
犬を飼っている人は要注意
猫は基本的に完全室内飼いが最近の主流です。
高齢者や田舎はまだまだそんな飼い方が広まっていないのが現状ですが、、、
家の中と外を出入り自由にしていると、外に出た時についたノミを持って帰ってしまうときがあります。
私が先日発見した多頭飼育崩壊の現場がまさにそれで、家の中までノミだらけでおばあさんが噛まれまくってました。
猫と同じように犬にもノミが付着します。
散歩に連れていくとどうしてもそのリスクがあります。
なので、犬と猫を一緒に飼っている場合は1〜2ヶ月に一度ノミ取りの薬を使うなど考えたほうがいいかもしれません。
特に長毛の子ほどノミが付いてきやすいです。
ノミが猫の命に関わることも
大人の猫であればたくさんノミがいても死ぬまでには至りませんが、子猫の場合は血を吸われすぎて貧血になったり死んでしまう場合があります。
私は一度乳飲子で30匹くらいのびっしりとノミがついていた状態のことがありましたが、やはり体の状態が悪くあと少し保護が遅れていたら死んでいたのではという状況でした。
病院が時間外でフロントラインなどがない場合は、風呂場でノミを落とすのをお勧めします。
部屋でやってしまうと逃げられたら人間も噛まれるし見えにくいので駆除することが大変なのですが、風呂場だと見えるのと逃げ場が少ないので潰して駆除できます。
できればコロコロやガムテープなどを装備して、ノミが落ちたら貼り付けて動かないようにしながら櫛などで落としていきましょう。
元気な状態ならばとりあえず人間用のシャンプーでもいいので洗いながら落とすと洗剤の効果で窒息死させながら駆除できます。
しかし、寒い時期などは冷えて体力が落ちたり風邪をひきやすくなるのですぐにドライヤーをしながら部屋を暖かくしましょう。
明らかに弱っている猫の場合は体力を奪われかねないので無理にシャンプーせずに次の日の病院に直行しましょう。
動物愛護団体から引き取る場合
動物愛護団体が譲渡するときはこうしなさいという法律はほぼありません。
例えばワクチンを義務化したりノミ・ダニを必ず駆虫してからというような決まりはないのですが、基本的にそこまでやって譲渡することが常識です。
もしかしたら活動を始めたてであまり分かっていない人もいるかも知れませんので念のため先方に聞いておきましょう。
ちなみに、私のところでは最低限することはノミダニの駆虫薬、検便、エイズ白血病の検査、ワクチンです。
その他、風邪など病気の場合は治療してから譲渡します。
多分これが一般的な動物愛護団体の譲渡する前の準備だと思っていますが、先程も書いたように決まりはないので極論昨日保護した猫を譲渡する人もいるかも知れません。
後々トラブルに繋がりますのでどういう団体なのかもしっかりチェックしておきましょう。
まとめ
保護した直後の猫は様子見するよりもまずは初期医療としてノミダニを落とすこと、検便して寄生虫がいないか調べること、エイズ白血病の検査をすること。
大体1万円くらいでできます。
うんちをよく観察して、白いヒモみたいなのが出てきたらお腹の中に寄生虫がいることが
確定なのですぐに駆虫薬を。
猫を保護したら、お金は色々とかかります。
動物愛護団体に預けるにしても、まずは最低限動物病院で検査してほしいのが本音です。
動物の命に関わる問題なのでケチらずにしっかりと検査してみましょう。
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