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飼い猫の最期。家で看取る?後悔しないための準備

長年外で暮らしていたミケ子

別れの時間は刻一刻と迫っている。
考えたら当たり前のことなのですが、日々の忙しさにそんなことを忘れてしまってつい目の前のやるべきことに集中してしまう。
気が付いたらペットの猫も老猫に。
時の流れは残酷でもありますが、愛猫の看取り、最期を迎えた時に後悔しないための準備を。

 

最後は一緒に過ごしたい

私は今まで4匹の大人猫とたくさんの乳飲子を看取ってきました。
寝ている間に逝ってしまった子も、最期の瞬間を立ち会えた子もいます。

最期まで見届けたことで後悔しなかったかというとそうでもないですが、目を離した時に逝ってしまった時は結構後悔しました。
ちょっとした間に息絶えてしまって最期の瞬間を一緒にいれずに寂しい思いをさせたかなとか。

 

猫の気持ちになってみないと分からないのですが、もしかしたら猫は最後の瞬間を見られたくないから人が見ていない時に逝ったのかもしれません。
苦しんでいる姿を見せたくなかったのかも。
だから人間が離れたのを見計らっていたのかもしれません。
どちらにしろ最期まで愛されて逝った猫ちゃんは幸せな一生を過ごせたはずです。
どんな最期だったとしても愛した時間はお互いの大切な思い出ですね。

 

家で看取るか、病院で看取るか

 

最後の最後まで諦めたくない。
1秒でも一緒にいたい。
飼い主なら誰しもがそう思うはずです。
実際、今の医療はすごくて動物が死ぬ準備をしていても良くも悪くも少しの間は生きられます。
最後まで頑張ってしまうんですよね。
だから苦しませる結果にもつながりかねません。

 

私の場合、できるだけ家で看取るようにしています。
諦めたと言われればそうかもしれませんが、生きている以上必ず死ぬときがきます。
であれば慣れ親しんだ家で看取るのがその子にとって良いのかなと勝手な考えかもしれませんが思っています。

 

もちろん、入院させることで回復する可能性がそれなりにあるならば入院させますが、そうでない場合は入院を断ります。
正直看取りの最期の瞬間まで入院させた方が良かったのかなとか思ってしまいますが、私が最後を迎える時は家で死にたいと思ってるからそうしてますしその選択をした自分を責めないようにしています。

 

 

延命はどこまで?

 

先ほども書きましたが、薬や点滴などの治療で寿命は少し伸ばせます。
本当は死ぬ準備をしている動物にとってそれは良いことなのか。

 

私の祖父が脳梗塞で倒れて3年間植物人間の状態で息も人工呼吸で鼻から栄養を入れて生きる日々を送りました。
回復する可能性はなく意識もなくただ生きているだけ。
痛みなど触覚はあるのと、聴覚もあって呼んだら振り向いて握手したら握ることができたのですがそれ以上は何もできず、寝ているばかりで床ずれもして日に日に痩せていく日々。

 

生きていることが苦しくないのか。
話せるのであれば一言聞きたい。
苦しいからもう逝かせてくれと言ってくれたならばすぐにチューブを抜く。
わからないから辛い。
私はこの経験から延命に関しては疑問に思うことがあり、自分自身が同じことになったら延命は望まないと意思表示してますし、猫に関しても現時点の治療で治る見込みのない末期の腎不全などで延命するつもりはありません。(まだ数値の回復が見込める腎不全は点滴などしてます)

 

その時は突然やってきます。
冷静にはなれません。
なので前もって覚悟と準備をしておかないと迷います。
私は見込みのない延命はしないと決めています。
動物は死期を自分で悟り、食べなくなり飲まなくなり枯れるように準備をします。
その時に栄養を入れると生きられますが苦しむかもしれません。
その可能性があっても1秒でも一緒にいたいのか、それとも楽に逝かせてやりたいのか。
私の経験上、延命治療しない方が楽に逝けてます。

 

後悔しないために

 

まず一番後悔することは、もっと早く病院に連れて行ったらよかったということ。
できるならば、年一回血液検査をして内臓などの数値に異常がないかを調べることなのですが、特に腎臓の数値は早めに見つけることで対策ができます。

 

違和感を覚えたら病院に行く癖を。
様子見が致命的な場合があります。
日々トイレの観察、いつもと行動が違うなとか顔に元気がないなとかご飯をあまり食べないなと感じたら注意深く見てください。

動物病院の先生も病気の得意不得意があります。
これはいろんな動物病院を利用してみたり口コミで聞いておかないと分からないことが多いですが、大きめの何人も先生がいるような病院はいろんな専門家がいるのでセカンドオピニオンとして利用するのも良いと思います。

 

そして何よりも後悔しやすいのが「もっと一緒に過ごす時間をたくさんとっておけばよかった」ということ。
なんで一緒に過ごさずにゲームしてたんだろう、友達と遊びに行ってたんだろう、仕事ばかりしていたのだろうと色々後悔してしまうかもしれませんが、今元気なあなたのペットもあなた自身も1秒ずつ寿命が縮んでいます。
一緒にいられる時間は一生の中の限られた時間しかありません。
今を大切に。
それが後悔しないための一番の行動です。

 

 

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この記事を書いた人

阪本 一郎

1985年兵庫県宝塚市生まれ。
新卒で広告代理店に入社し、文章で魅せるということの大事さを学ぶ。
その後、学習塾を運営しながらアフィリエイトなどインターネットビジネスで生計を立て、SNSの発信力を磨く。
ある日公園で捨てられていた猫を拾ってから、自分の能力を動物のために使いたいと思うようになり、猫カフェを開業。
ヴィーガン食品、平飼い卵を使った商品を開発。
今よりもっと動物が自由に生きられる世の中にしたいと思い、行動しています。

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